どーも、スルメ(@movie_surume)です。
2020年めちゃくちゃいろんなことがありましたねw
いや、「なにもなかった年」とも言えるかもしれません。
僕の場合は生まれつき引きこもりなんで、あまり生活は変わらない……
こともなかった!!
なんていっても映画の延期ですよ。今年のイメージはそれしかないっすよw
『ブラック・ウィドウ』が延期され、『007』は1年の延期。『ナイル殺人事件』も1年延期したし、撮影の遅れから配信作まで延期する始末…
今年の漢字を選ぶとしたら、間違いなく「延」ですわ。東京オリンピックも延期されたしね。
そんなわけで今年はそこまで多くの新作映画を鑑賞しておりません。
新作映画鑑賞本数に関しては劇場と配信、合計で110本ほど。
あれ?少ないと思ったけど、結果的には去年と同じくらいかな。たぶん普通の人よりは圧倒的に多いけど、映画ファンとかブロガーの中では少ないほうでしょう。
そんなわけで、この110本の映画の中からベスト10を決めたいと思います!
読んでいる人にはどうでもいいだろうけど、先に2020年公開作の印象を話しましょうか。
2020年の映画どうだった?
映画ファンではありますが、今年の映画の顔といえば
鬼滅の刃
の一択ですよ。だって数十年ぶりに日本歴代一位に輝いたんだぜ?観てない人も、楽しんだ人も「注目」したことは確かでしょう!
僕はミーハーなんで「乗らねば…。このビッグウェーブに…!!」精神を大事にして、3回劇場に足を運びましたw だってほら、煉獄さんを「300億の男」しなきゃいけなかったからさ。もっと貢献しろよって話なんですが。
【レビュー記事】『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』感想 心を燃やせ!最強の柱に捧げられた傑作アニメ映画!
鬼滅を抜きにしても、今年はとにかくアニメが強かった!!
しかもオリジナルアニメじゃなくて、「劇場版」アニメが。
「劇場版」は映画としてみるのか、テレビアニメの続きとしての枠か、人によってさまざまな気もしますが、僕は劇場で公開されれば「映画」として見ることにしています。
ただ、テレビアニメを知らない人にとっては楽しめないのも事実。ちょっと複雑な気持ちではありますよね。
海外作品に関しては『テネット』と『ワンダーウーマン』と……?
後半のほうはほとんど記憶にないですわw
序盤は『パラサイト』とか『ジョジョ・ラビット』がありましたけどね。
まぁアメリカは悲惨な状況だったんで、延期されるのも仕方ないかなと。
…そんな感じで、映画に関してもイレギュラーだった2020年。
果たしてどの映画がランクインするのか…!
※このランキングはあくまでも僕個人のモノなんで、異論は受け付けません。
2020年映画ベスト10
10位 魔女見習いをさがして
シンプルに「おジャ魔女世代」である僕にとっては、直撃も直撃。主人公たちと同じくらいの世代で、小さいころに「おジャ魔女どれみ」を観ていて……。彼女たちほど特別ファンでもないんですが、やっぱ子どものときに観ていたアニメって妙に印象に残っているんですよ。
そして映画自体も3人の成長物語になっているし、意外とストーリーは重いしで、もはや子どもウケは狙っていない。この映画のターゲットはまさに僕ら「おジャ魔女世代」なわけですよ。20代から30代に成長したかつての魔女見習いにとっては、古いアルバムを見返すような作品なはず。
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9位 ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから
ちょうどコロナによって映画の上映が止まっていた時に観た作品です。このときほど「ありがとう!Netflix!」って思ったことはなかったかもしれません。
個人的には青春映画であるし、一種のラブストーリーでもあると思うのですが、映画冒頭に「これは恋愛映画ではない」ってナレーションが入るんですよ。そこがもう衝撃で。映画を観終わった後、もう一度その言葉を思い出すと変に納得しちゃうんですよ。
たしかにありきたりな「恋愛映画」でも、「望みが叶う話」でもありません。ただ「美しい」映画であると思う。
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8位 続 ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
これは…もう今年を代表する映画のひとつでしょうw なんといっても下品で暴力的なんだけど、アメリカ社会を皮肉る映画なんですよね。それも特に今年観るべき映画なんじゃないかと。
2020年はコロナもあり、大統領選もあり、大規模なデモもあり、アメリカは大いに揺れた年でした。そんな中でも反発的に本作が生まれたことは不幸中の幸い。ラストなんかもう2020年そのものを皮肉っているよね。
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7位 ソウルフル・ワールド
僕が2020年最後に観た新作映画でした。劇場公開じゃなくて、ネット配信してしまうんだから凄いですよ。僕がディズニー側の人間だったら、「こんな良い映画を劇場で流さないの??」って反対を表明したでしょう。
とにかくピクサー流の魂と輪廻の描き方に脱帽。こんな設定がよく思い浮かぶなと毎度思っていますよ。それだけじゃなくて、キチンとキャラクターとしての可愛さ、面白さも兼ね備えているし、攻めるところがないよね。
使い古された言葉ですが、やっぱディズニー(特にピクサー)は「大人も子供も楽しめる」を目指しているんだなぁって。今までは「子ども向けだけど、大人が観ても面白い」だったのが、最近は「大人向けだけど、子どもが観ても面白い」に変わっている気がするけども。
【レビュー記事】『ソウルフル・ワールド』感想 最高に「ピクサーってる」映画
6位 佐々木、イン、マイマイン
実写邦画の中では今年ベストです。やっぱり自分は青春映画が好きなんだなと改めて。ただ、本作は今年唯一「共感した」青春映画でした。まぁ、佐々木みたいな破天荒な友達はいなかったんですけれどもw
でも、「アイツ何やってるかな~」と会わなくなった友達を思い出してみたり。佐々木ほどではなかったけど、僕にも佐々木に相当するような友達がいたし、今でもソイツの影響を受けていると思う。そんな感じで「会わなくなった友達」がいる人には刺さるんじゃないかな。
演出面でも面白くて、特にラストは観客席座る僕たちも叫びたくなったよね。佐々木も絶対面白い奴であるはずなのに、スクリーンに映るだけで心がえぐられるようで…。大嫌いな言葉だけど、「昔に戻りたい」
【レビュー記事】『佐々木、イン、マイマイン』感想 はじめて「共感」できた青春映画かも
5位 ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語
2020年前半、僕は数週間タイにいまして。そのまま数か月住むつもりだったのですが、コロナでギブアップ。向こうは映画の公開が日本より早いんですけど、そのときに観た映画のひとつ。全編英語だったから言葉の細かい部分までは拾えていなかったかもしれません。
けれども、やっぱグレタ・ガーウィグの撮る映画は好きだわ~。特にローナンとティモシー・シャラメのシーンは泣きたいくらい素晴らしかった。言葉はなくても、スクリーンに映るふたりが美しすぎて泣けてくる。
ただ、邦題に関してはいまだに根に持ってますよ。「わたしの若草物語」はマジで謎。これは監督のグレタ・ガーウィグ視点で「わたしの~」といっているのでしょうか? 「わたしの」もなにも、ストーリーは若草物語そのものだし、誰視点のサブタイトルなのかマジでわからん。
【レビュー記事】『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』ネタバレ感想
4位 シカゴ7裁判
実際に起きた事件をもとにした法廷劇。理不尽な戦いに挑むことになった男たち。裁判官も検察の一部も不正だらけだし、こんなのアリかと。これがわずか数十年前の出来事なんて…。今でも同じような出来事は世界中で起きているのでしょうが。
とりあえずは『ボラット』にも出演していた、サシャ・バロン・コーエンですかね。エディ・レッドメインも良かったのですが、やっぱラストのサシャ・バロン・コーエンの演説にすべてを持っていかれた。いや、アカデミー賞主演男優賞いけるんじゃないですか。
なぜかこのブログには感想書いてなくてですね。気が向けば長文を書いておきたいところ。
3位 ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』が大好きなんで、刺さらないわけがない。ストーリーだけじゃなくて、キャスト的にも共通点が少しあるし、新時代の『スーパーバッド』といっても過言ではない。
始終下ネタのオンパレードでありまして、下品なネタもしばしば…。でも、この飾らない主人公の二人にどんどん惹かれていくんですよね。特に僕は「アメリカン青春映画」に憧れてるたちなんで、こんなパーティーはしごするような映画は主人公が男女かかわらず好き。
この映画に関しても、ブログで感想を書く暇がなかったんで割愛。
2位
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
まさに2020年最高峰の映画。『鬼滅の刃』があり『SHIROBAKO』や『Fate HF』と、今年の劇場版作品はガチな名作が多かった。その中でも本作は特別。僕が大好きな京アニ製作っていうのもあるけれど、アニメもストーリーも美しい。そして久しぶりに涙をこらえて、口の中を血が出るくらい嚙み締めた作品でしたw
なによりも語りたいのが、ヴァイオレットの演技。どっかのアニメで「アニメーターは俳優でもある」的なことを言っていまして、アニメキャラの演技って声優だけじゃないんですよね。もちろん本作の声優陣も素晴らしかったのですが、キャラクターたちの細かい表情の演技は別格。バトルシーンではなく、ヴァイオレットの表情で神作画を見せてくる贅沢さ。
むかしディズニーアニメ(2Dアニメ)をなぜか実写だと思いながら観ていたのですが、本作で久しぶりにその錯覚が起こりまして。最新のゲームを観て「もうこれ実写じゃん!」っていう感覚とは違うんですけど、「アニメである」という感覚を脳が認識しなくなるというか…。「アニメでここまで表現できるんですか?」って聞きたくなるくらい、素晴らしいアニメーションでした!
【レビュー記事】『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』感想 それは新たな始まりの物語
1位
ジョジョ・ラビット
2位と悩んだんですが、最後はシンプルに「より好きな方」を選びました。子どもを主人公とした戦争映画であって、コメディも含んだ作品です。タイカ・ワイティティ監督らしく、ブラックなユーモアもありながら、映画として完成されていました。
子どもならではの視点から描かれる戦争部分と、ボーイミーツガールの組み合わせ。そしてジョジョの脳内に存在しているアドルフ・ヒトラー。観客の目線もかなり下がり、戦争の滑稽な部分に目が行くようになる。ラストに向かっての緊迫感は『ライフ・イズ・ビューティフル』を思わせますね。
なぜかこの映画も当ブログでは一切取り上げてないんですよ 鑑賞時から「これほぼベストで決まりだろw」って感じだったのに、まったく触れてきませんでした。なんだろうな……。ブログで感想書くことで作品自体を難しく捉えがちになっちゃうんですが、この映画に関しては鑑賞したときのまま取っておきたかったんですよ。
…というのは言い訳で、シンプルに帰国とコロナでバタバタしてただけでしたw
まとめ
このランキングも決めるのに若干苦労しました。もっと多くの映画を観て分母増やしておけばよかったなと。
シンプルに今年はあまり映画に目が行かない年でありまして。今生きている現実が、映画以上に想像できない事態になっていましたからねw 延期とかもあいまって熱が冷めたっていうのもありますけれども。
今回ランクインしなかったのですが、『パラサイト』とか『ザ・ファイブ・ブラッズ』あたりも好きでしたね。もちろん鬼滅も。
来年もコロナの影響でボロボロになるかもしれませんが、映画以外の楽しみも探しつつ、エンジョイしていきたいと思います。
以上!!!