以前「邦題がダサすぎる映画」をまとめた記事を書いたんですが、これがなかなか評判良くて!
製作者のオリジナリティーを尊重していない邦題を観るとイラっ☆としてしまうのは洋画ファン共通なんじゃないでしょうか?
そこで今回は前回の記事とは逆、センスの良い邦題映画を集めてみました!
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なかなか良い邦題
ランボー
原題:『First Blood』
直訳すると「最初の血」
ランボーが主人公の映画なので『ランボー』。シンプルだけど原題に比べて分かりやすい!
続編の『ランボー/怒りの脱出』は『Rambo: First Blood Part II』になっているので、オリジナル版も見直された模様。
しかし、『ランボー』は邦題限定と言うことでもなく英語圏以外では『Rambo』のタイトルが使われていたので何とも言えませんねw
それでも恋するバルセロナ
原題:『Vicky Cristina Barcelona』
意味はそのまま登場人物の名前と、舞台となったスペインの都市バルセロナから。
この邦題は意味やカッコよさよりも語呂が良い!
それでも こいする ばるせろな(4・4・5)!
何度でも口に出したくなる語呂の良さで、一度聴いたら頭に残ること間違いなしです!
俺たちに明日はない
原題:『Bonnie and Clyde』
日本語だと『ボニーとクライド』。1900年代前半に実在したボニー・パーカーとクライド・バロウの強盗カップルを描いた映画なのでそのままって感じですね。
アメリカでは有名な犯罪者なのかもしれませんが、当時の日本では「ボニー」「クライド」と名前だけじゃどんな映画が全く分かりません。
そこで考え出されたこの名タイトル!なんとなーくクライム的雰囲気が伝わってきますよね?
神様メール
原題:『Le tout nouveau testament』
直訳すると「新約聖書」。
現代に住む神様の娘が、寿命の書かれたメールを全世界の人間に送信してしまう風刺の利いたコメディ映画です。
映画を観てしまえばタイトルの意味は分かるのですが、直訳のままだとキリスト教やその他宗教に対する知識がない日本だといまいちピンときませんね。
監督本人も気に入っているみたいなので良タイトルなのかなと。
「神様」と「メール」を合わせたギャップがナイス!
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これは名タイトル!!
男たちの挽歌
原題:『英雄本色(A Better Tomorrow)』
直訳すると「より良い明日」。
マフィアから足を洗おうとするも、裏世界から逃げられない男達を描いた香港ノワールの大傑作です!
直訳だとパンチがないし、ヤクザ映画だと分かりません。
でも「男たちの挽歌」となると『仁義なき戦い』のような任侠映画的雰囲気を醸しだすことができていますね!
しかし!!
『狼 男たちの挽歌・最終章』と『ハードボイルド 新・男たちの挽歌』は本作との関連は一切なく、監督とキャストが同じというだけ。
次のタイトルは思い浮かばなかったのかな?
現金に体を張れ
原題:『The Killing』
直訳すると「殺害」。スタンリー・キューブリックが初期に制作したクライム・サスペンスです。
シンプル過ぎる原題を勢いあるタイトルに変更しました!って潔さがあるタイトル。
「とりあえず犯罪ものかな~。強盗でもするのかな~」とある程度作品のイメージが伝わりますね!
ちなみにこれは「げんきんに体を張れ」ではなく、「げんなまに身体を張れ」です!
現金と書いてげんなま。イヤらしいけどセンスがある!
あと1センチの恋
原題:『Love, Rosie』
直訳すると「ロージーを愛す」。主人公ロージーとその幼馴染アレックスのラブストーリーなので、別に原題でも悪くはないかな。
幼馴染だからこそ恋人関係になかなか発展しない微妙な距離感を表している邦題は相当良いセンスしてますよ!
ピエロがお前を嘲笑う
原題:『Who Am I』
直訳すると「私は誰だ」。
二転三転、どんでん返してさらにどんでん返すストーリーが評価されたサスペンス映画。
顔の見えないハッカーを表しているであろう原題もなかなかのもの。
邦題は登場するハッカー集団の名前から。残念ながらピエロと言うピエロはそんなに出てきません!
しかしタイトルだけで興味を引くには持ってこいのタイトルなのではないでしょうか!
センスが良すぎるタイトル!
マッドマックス 怒りのデスロード
原題:『Mad Max: Fury Road』
直訳すると「怒りの道」なので原題と大差ないじゃん!って思うかもしれませんが、一番肝心なのは「デス」を追加したこと!
「怒りのロード」と原題そのままよりも、明らかに作品の荒廃した雰囲気を出せていますね!
「怒りのデスロード」…。一発で覚えられる語呂の良さも完璧!
あの頃ペニー・レインと
原題:『Almost Famous』
直訳すると「ほとんど有名」。もうちょっとで有名になるよ!みたいな意味らしい。
15歳にして記者になった主人公がバンドを密着取材する中で、グルーピーの一人であるペニー・レインと恋に落ちるラブストーリー。
ネイティブではないため原題にそれ以上の意味があるのか分かりませんが、タイトルだけで届かなかった儚い恋模様が伝わってきます。
少年は残酷な弓を射る
直訳すると「私たちはケビンのことを話さなくてはならない」。母親にだけ一切愛情を見せないケヴィンを描いたストーリーです。
さすがにこれは直訳でタイトルにしてしまう訳にもいかないので、作品の雰囲気に合わせて考案されたであろう邦題が付けられています。
あらすじを読んだだけで興味が湧いてくる作品ですが、タイトルからも惹かれるものがありますよね?
伝説
博士の異常な愛情
直訳するとストレンジラブ博士。これは作中に登場する足の不自由なドイツ人科学者の名前からとられています。
当初監督のスタンリー・キューブリックは世界各国での上映にあたって、自身の作品が別のタイトルに置き換えられてしまうことを嫌がり
「タイトルは原題そのままか、直訳でなくてはダメだ!」
と要求していました。
そこで考え出されたタイトルが
『博士の(Dr)異常な(Strange)愛情(Love)』
本来であれば人名である「ストレンジラブ」を「異常な愛情」と訳してしまうセンスのよさ!!
キューブリックの要望通り直訳ですし、「これで文句ないだろ!」と頑固な昭和おやじの声が聞こえてくるタイトルです!
さらにタイトルは続き「または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」と哲学的とも思える長い文が添えられています!
めちゃくちゃ長いタイトルなのに瞬時に脳内にインプットされるインパクト抜群の神タイトルでした!
まとめ
タイトルって重要だよね
ずらーっと映画が並んでいる中から選んでもらうには内容以上にタイトルがとても重要だと思います。
興味引くタイトル、カッコいいタイトル、作品の雰囲気が滲み出ているタイトルなど色々ありますが、邦題もとても大事なのです。
以上!!
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