VRは映画館の代わりになりえるのか? 年50回以上劇場に行く映画マニアが比較してみた

近年、少しずつシェアを広げているVR。

最近は格安のスマホVRから、手ごろなオキュラスクエスト2などなど、一般人にも手が出しやすくなりました。

そこで、私は思ったんです。

「VR持ってたら、映画館に行く必要ないんじゃね?」

そう、あの小さい機械さえ持っていれば、まるで劇場にいるような体験ができるのだ!!

 

……とはいえ、私は週1回は必ず映画館に行く映画マニア。映画に関してはチトうるさい男です。

そんな僕が、

VRは映画館の代わりになりえるのか?

について、つらつらと書いていきたいと思います。

VRで映画ってどうなのよ?

引っ張ってもしょうがないんで、結論から書きましょう。

 

VRは映画館の代わりにはならない!!以上!!

VRはマジで素晴らしく、夢のあるマシンですが、「映画館の代わり」は無理です。

まぁ、VRの購入を考えている人は映画だけが目的ではないだろうし、ゲームで楽しんでください。

 

ということで、以下はVRで映画を観ることの辛さを書いていきます。

一応僕が所持しているVRゴーグルは、

  • オキュラスクエスト2
  • プレイステーションVR
  • 格安スマホVR
  • ニンテンドーラボVRキット

などなど。映画鑑賞に堪えうるのは、オキュラスクエスト2とPSVRですかね。

基本的にはオキュラスクエスト2で、AmazonプライムビデオVRを使った感想を書いていきます。

VRで映画を観ることの辛さ

オキュラスクエスト2を使用すれば、映画館のような場所でAmazonプライムビデオを楽しめます。

映画館並みの大スクリーンで、周囲を見渡せば隣の客席も見えてしまうリアルさ。

これが自宅で再現できるわけですから、素晴らしい時代になったのですが、普通に映画を観るのは辛いです(笑)

この項目では、「新作映画が観られる」という映画館最大の長所を抜きにして、VR映画と実際の映画館を比較していきたいと思います。

重い、疲れる

はい、最大の理由がこれ。

VRを付けているのだから当然ですが、顔にそこそこ重い物体が装着されています。

大体iPadよりちょっと軽いくらいの機器ですので、その重さを支えながら、2時間ぶっ続けで映画を観るのはシンプルに辛い。

しかも、おでこと鼻の下あたりに汗をかくんですよね。

映画館だったら3Dメガネをかけていても、こんなに汗はかきません。

VRでの映画鑑賞に大切なのは、慣れと首の筋肉!これさえあれば、少しは楽になるでしょう。

充電がもたない

オキュラスクエスト2は大体2時間くらい充電が持つのですが、映画だとかなりギリギリ。

少なくとも、3時間越えの『アベンジャーズ エンドゲーム』は観られません。

かといって、PSVRで鑑賞すると、コードが邪魔で集中できたもんじゃない。

解決策としては、固定バンドにモバイルバッテリーを取り付けることになるんですが、金もかかるし重さも増えます。

結局大切なのはバッテリーを支えられるほどの首の筋肉と、豊富な資金か……。

視野が狭い

ゴーグルを被っているのですから、視野が日常生活の7割くらいになります。

これがゲームだと視野の中心に集中しているので、気にならないのですが、映画となると話は別。

基本的にはスクリーン全体を観なければなりません。

そうなると、スクリーンの大きさによっては端が見えなくなります。

視野角の広いVRゴーグルを買う必要がありますが、必然的に値段も高くなるのが現実。ここは我慢するしかない。

メガネ問題

日本人の7割くらいが該当するであろう、メガネ族の方々へ。

VRは基本的に裸眼、もしくはコンタクトでの使用に最適化されており、メガネをかけたままではかなりキツイです。

オキュラスクエスト2なんて、そもそもメガネが入りませんからね(笑)

そうなると、やはり直接映画館に行くことには敵わないわけでありまして。

音質がダメダメ

ある程度の映画館では、音も楽しめるよう設計されています。

その点、VRでは市販されているヘッドホンに頼るしかありません。

どんなにリッチなヘッドホンでも、映画館に比べると、低音や音の響きが全然違います。

もちろん、家に映画館並みの音響設備があれば、”音”は短所にならないのですが。

VRで映画を観る利点

映画館の代わりにはならなくとも、VRで映画を観る利点はあります。

私個人としては、アニメ視聴がもっともVRの強みを活かせているかなと。

基本的にテレビアニメは劇場公開されません。好きなアニメならなおさら、「映画館並みのスクリーンで観たい!」と思うことでしょう!

VRがあれば、映画館と同じとはいきませんが、疑似体験はできます。

テレビで観るよりも圧倒的に大画面でアニメが観られるワケですね。

 

さらには、古くなった映画作品をVRの劇場で観るといったことも可能です。

僕の大好きな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか、なかなか映画館でやってくれないし。

ただ2時間の映画を観るとなると、上記のように短所が目立つので、やっぱり30分くらいの視聴がストレスなく楽しめるかなと。

最後に

というように、VRと映画館での差は歴然。

どのジャンルでもそうですが、現実で体感できるものをVRでやっても、「現実に勝る!」ってことはないと思います。

映画はやっぱり映画館がいいし、卓球も実際にやった方が楽しいし、エロVRも現実には敵いません。

 

VRは素晴らしいマシンだけど、現実には敵わない。

むしろ、現実ではできないことをVRでやろうぜ!

という感じでまとめます。

 

以上!!