Netflix韓国映画『夜叉 容赦なき工作戦』評価と感想(ネタバレ) 日本人が観て面白いと思える映画なのかは微妙

スルメ
どーも、スルメです

今回はNetflixで配信が始まった『夜叉 容赦なき工作戦』についてのお話です。

韓国産エンタメが最近なにかと話題になるし、僕もできるだけ追うようにしているのですが、全部が全部面白いわけじゃないです。

当然のことだけど、「ん?」と思う映画も多分にあります。どこの国でもそうだけど。

で、今回レビューしていく『夜叉』も、「ん?」と思う部類に入る作品でした(笑)

夜叉 容赦なき工作戦

あらすじ

極秘工作を行うブラックチームと、その悪名高きリーダーの活動を調査するため危険な街に降り立った堅物検事は、スパイ同士の激しい戦いに巻き込まれていく。

Netflix

作品解説

世界中のスパイが集まる街・中国は瀋陽で韓国・北朝鮮・日本のスパイたちが戦う、アクション映画。

監督は2018年の映画『監獄の首領』を手掛けた、ナ・ヒョン。韓国映画でもトップクラスに“銃弾”を使った映画だったようで、激しいガンアクションが楽しめる映画になっています。

 

メインキャストには『ペパーミント・キャンディ』のソル・ギョングがキャスティング。本作では拷問すら辞さない非情すぎるスパイを演じておりまして、「もはや正義といえるのか?」と疑問に思うほど暴力的な男を演じています。

韓国からやってくる監査官役に『イカゲーム』のパク・ヘス、日本人スパイ役に池内博之が起用されました。

『夜叉 容赦なき工作戦』評価

ストーリー★☆☆☆☆ 1/5
キャスト★★★☆☆ 3/5
演出★★★☆☆ 3/5
アクション★★★★☆ 4/5

総合評価 ★ 3/10

 


「ニガテなタイプの韓国映画だったな」

 


中国が舞台ということもあり、硬派なスパイ映画を予測していました。

例えるならジョン・ウーの作品や、『インファナル・アフェア』シリーズみたいな。

しかし、ふたを開けてみれば娯楽特化なアクション大作で、ストーリーも面白くない平凡なもの。

韓国に生まれていればもっと楽しめたのかもしれませんが、僕は日本人なんで。日本に生まれた身としては「いやいやいや……w」と思う部分があったりもする。

南北が協力して日本を倒すという展開には、思うところしかないですが、いろんな意味で韓国の一部分を知れた作品でした。

 

※ここから先は映画のネタバレを含みます

 

『夜叉 容赦なき工作戦』感想

やるならとことんやってくれ!

この映画を観て、まず抱いた感想は「特化するものが何もない」でした。

アクションに振り切るにしては、そもそもアクションシーンが少ない。確かに個々の立ち回りは目で見て楽しく、劇場で観たらどんなに素晴らしいだろうと考えるほどですが、「アクション映画」と名乗るにはアクションシーンが少なすぎます。

一方、ドラマ部分も中途半端。『インファナル・アフェア』のような、ヒリつくほどの緊張感は皆無だし、誰がモグラ(二重スパイ)だとか正直1ミリも気になりません。

モグラになる理由も「俺には家族がいて、病気で、さらに借金も!!」と、ありがちすぎる動機。しかも1人じゃないですからね。劇中でモグラになる人のすべてが同じような理由なんですよ。制作側としては「弱みに付け込む日本ひどいよね」ってシンプルに提示したいのかもしれませんが、多くの名作を生み出し、目が肥えているだろう韓国の方々がこんな単純な仕掛けに流されるのだろうか。

終盤には日本大使館に潜入するというクライム映画っぽい展開もあってですね。「大使館に不法侵入はアカンやろ(笑)」と思うのですが、そもそもクライム部分が雑すぎて頭に入ってこない。お決まりのように旧日本軍というワードも出てくるけど、これも特に意味を成しません。

「やるならちゃんとやってほしいよね」

本当にすべてが中途半端な映画なんです。反日うんぬん以前に、映画自体が粗すぎて目がいかなくなります。

せめてアクション特化にして、血みどろの戦いを繰り広げてくれればいいのですが……。粗暴な夜叉も凶暴で手段をいとわないかと思いきや、重要な場面では銃を発砲しなかったり。オザワと戦っているときも、「撃てば終わるじゃん!」って場面で殴り合いはじめますからね。それやって面白いのメタルギアぐらいですから。

その一方で、検事のハンに最後まで銃を撃たせなかったのは良かった。「正義はなんとしてでも守るべき」という夜叉の言葉に揺さぶられあるかと思いきや、最後の1歩で信念は曲げませんでした。

良い部分もいくつかありまして、まず舞台となった瀋陽という町。ここは北朝鮮との国境にほど近く、世界各国のスパイが集まる場所です。海外の映画ではなかなか瀋陽舞台になることはないので、新鮮味がある。知名度よりも現実の“スパイの最前線”を舞台に持ってくるあたり、本気さを感じずにはいられないです。

舞台に関してもうひとつ。香港ノワール調で描かれるのかと思いきや、意外にもサイバーパンクっぽく描写されたのが印象的でした。夜のシーンが多いのはノワールの影響があるのかもしれませんが。

あとは序盤のアゲ感は良かったよね。意味もわからずチェイスシーンからの、夜叉の非情さを見せつけるという、なかなか秀逸なもの。ハンの視点ではなく、夜叉視点でハードボイルドな作品に仕上げたらもっと面白かったと思うけど。

日本の描写

スパイ映画って国と国の争いに発展するイメージがあります。アメリカのスパイ映画は大体ロシアが敵になるし、その手の映画を観ると「国民感情が反映されているのかな」と思ったりもする。

だから、この映画で日本が敵になり、南北が協力するという流れも理解できるんです。だって本作は韓国が作った娯楽映画で、韓国の方々が楽しめるように作られているはずだから。韓国のネットとか見てると、メダルの数やノーベル賞で日本と争っていることを多く目にするし、良くも悪くもライバル視している面もあるのでしょう。

そんなわけで、一定の理解ができる映画ではあるのですが、「韓国の映画だから……」で済ませては面白くない。映画を観た以上、日本の描写についてちょっと書いておこうかなと。

 

まずこの映画、日本人の僕から観ると、自国の機密が世界に拡散される映画なんですよね(笑)

確かにオザワは人を脅迫し、男女関係なく拷問する外道な人間です。少なからず日本国政府とつながっていたであろうから、個人vs個人というよりも、国vs国って見方もできます。

当然、映画は韓国側の勝利で終わり、善が悪に勝つのですが、ちょっと待ってくれよと言いたい部分があって。中盤くらいに「韓国と北朝鮮の秘密会談を日本が邪魔した」という描写があります。これが夜叉とオザワの因縁になるわけですが、日本が会談を邪魔した理由が「南北統一を脅威に感じているから」だそうで。

確かに核の問題もあるし現在の北朝鮮同様、脅威であることになるのでしょう。でも、日本目線で見ると、北朝鮮の威嚇行為に問題があるわけですよね。そこをすっ飛ばして、「日本が南北統一を邪魔した」という結論に至るのはどうかと思うよ。日本人としては気持ちよくないね。

 

とはいっても、日本をかっこよく描きすぎじゃないっすか(笑)

日本の諜報活動については詳しくないけれど、そこまで大々的に日本のスパイが活動しているんですか?

強ければ強いほど倒したときに爽快感があるのでしょうが。ただの悪人じゃなくて、「そんなカッコよくやってくれるんだ」と驚いた部分も多々ありました。

日本描写に関する話はそんな感じ。

日本の映画も韓国から観れば「そんな描写ありえない!」というのは多くあるのでしょう。韓国に限らず、「そんな日本アリなの?」って映画は多々あるし、難しい問題なのかもしれません。

映画自体が面白くなかったんで、日本描写に関してはそこまで注目できませんでしたが。

最後に

さまざまな言語が使われた映画でしたが、日本語の発音は聞き取れるレベルでした。

アメリカ映画とか、「字幕ないとわかんねぇよ!!」って作品ありまくるから(笑)

そのような映画と比較すると、ソル・ギョングさんの日本語の発音は素晴らしかったです。セリフも日本語として違和感がなかったし、練習してくれたと思うと、それもまた嬉しくなるよね。

そんな感じで締めさせていただきます。

 

以上!


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