どーも、スルメです。
今回は『ワンダーウーマン1984』を語っていきます!
まずはですね、半年の延期はありましたが無事に今年中に公開してくれてありがとう!って言いたい!
だって、マーベルは『ブラック・ウィドウ』延期するし、ドラマもやってくれないしで、公開&配信本数0なわけですよ。
この状況を観たらさ、ライバルとしては「じゃあ、うちも来年に延期で…」となってもおかしくない!
でも、ちゃんと公開(アメリカ本国では配信も)してくれるって、シンプルに凄いよね。状況が状況だし、世界でもアメリカでも、平時より集客は見込めないと分かっていながら公開してくれる。
僕はもうそれだけで感動!マーベルからDCに移ろうかな?と思うくらいの感動!
まぁ、内容に関してはいっさいの忖度なしで語るんですけどもw
ワンダーウーマン1984
監督 | パティ・ジェンキンス |
脚本 | パティ・ジェンキンス、ジェフ・ジョンズ、デヴィッド・キャラハム |
出演者 | ガル・ガドット、クリス・パイン、ペドロ・パスカル、ロビン・ライト 他 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間31分 |
監督は前作に引き続き、パティ・ジェンキンス。この前の発表で次の『スターウォーズ』映画の監督にも抜擢されておりまして。
ワーナーが終わって、次はディズニーと売れっ子であることは間違いないでしょう。実際に前作『ワンダーウーマン』はさまざまな記録を樹立しておりますし、僕の中ではDC初のヒット(僕の好みに)作でありますから。
DC映画としては『ハーレー・クイン』依頼になるのかな。ヒーローが主役の映画なら『シャザム!』以来か。
主演は前作と同じくガル・ガドット。『ナイル殺人事件』が公開されていれば、今月もう一本出演作を観られるはずだったんですけどね~。こればっかりは仕方がない。
共演は『マンダロリアン』のペドロ・パスカル、前作にも出演したクリス・パインなどなど。
ワンダーウーマン1984の評価
★5
ヴィランがやりたい放題しすぎw
これまでの映画にも都市丸ごと浮かせたりとか、宇宙の生命体半分消し去ったヤツはいましたが、本作の悪役は単独作に出ていいレベルじゃないw
強さはそうでもないんですが、地球に及ぼした影響としてはジャスティス・リーグ全員でかかっても対処できるかどうか…。
それをワンダーウーマンひとりでやるっていうのだから、収拾がつかなくなるのも当然で。
しかもこれが「過去の出来事」っていうのがまたツッコみたいところでして。この延長線上に『ジャスティス・リーグ』とか『ハーレイ・クイン』があるとは思えねぇ。
とにかくワンダーウーマンはカッコよかったし、ガル・ガドットは美しいしで観る分には楽しいけど、シリーズのひとつだと考えると複雑な気持ちです。
※以下、『ワンダーウーマン』と『ワンダーウーマン1984』のネタバレを含みます。
ワンダーウーマン1984の感想
第一次世界大戦終結後、ダイアナは考古学者としてスミソニアン博物館に勤務していました。そこに舞い込んできたのが、強盗が盗み出した歴史的価値の高い骨董品。FBIが証拠品として押収した品の調査として、持ち込まれます。
同僚のバーバラは骨董品を調べていきますが、中には「ひとつだけ願い事を叶える石」が。ダイアナは前作で亡くなったスティーブを生き返らせ、バーバラは憧れのダイアナのようになりたいと願います。
すると、願いが叶いスティーブは生き返ったし、バーバラはダイアナと同じ「ワンダーウーマンの力」を手にすることに。スティーブは現代(1984年)になじむため、ダイアナと街歩き。バーバラはお金持ちらしき男マックスと仲良くなります。
しかし、このマックスが曲者でして。石の力を使って、悪事を働こうとするんですよ。で、その願いが世界中に影響を及ぼしちゃって、世界規模の大混乱!さて、ダイアナはほかのヒーロー(出会ってもいないけど)に頼らず、ひとりで世界を救えるのか…。
まず、びっくりなのがDCユニバースの世界に「願いを叶える石」とかいうチートアイテムが存在することw
ライバルのマーベルさんは宇宙に散らばった6個のストーンを集めないと、宇宙規模の願いは叶えられませんでしたが、DCの世界では超イージー!サノスもこっちの世界に来れば、スミソニアン博物館を襲うだけで宇宙の半分を消し去れたかもしれませんw
ただ、面白いのがこのアイテムは見返り的なものがありまして。願いを叶えたら、それだけの代償を払わなければいけないと。ようするに「猿の手」の話ですね。3つの願いが叶う猿の手に「金くれ!」ってお願いしたら、息子が死んで保険金が入ったっていうアレです。
悪役のマックスは石と同化して、人の願いを叶えまくるも、どんどん体はボロボロに。バーバラはダイアナの力を手にしたけれど、優しい心を失ってしまいました。
なんやかんやでしっかりと制限かけているのは面白いし、解決の手段にも活きてきたりします。
ただね、マックスはなんか知らんけど衛星の電波を乗っ取って、世界中の人の願いを叶えちゃうんですよw もはやメチャクチャでどんな仕組みで願いを叶えているのかも分からんし、完全に収集つかなくなってる。
で、世界は第三次世界大戦すんぜんまで行っちゃって、世界中の人の願いが叶ったわけだから大暴動が起きるわけですよ。これはもうキューバ危機とかってレベルじゃない。なんなら今年のコロナよりもひどいかもしれん。
だって、「壁作ってくれ!」ってお願いしただけで、超自然的な力で壁が出現しちゃうんだよ? そんなのが世界中で起きちゃったら、数時間でも第三次世界大戦以上の損失だよね。「地球を爆破してくれ!」って願いをした人がひとりもいなかったのが救いでして。
衝撃だったのは「くたばれ!」って願ったら本当にくたばっちゃったことw 何度も言うけど、もはや何でもありw
で、もちろんヒーロー映画だから最後はワンダーウーマンが解決するんですが、本作はDCユニバースってデッカイシリーズのひとつなんですよ。ってことは、のちの世界に生きるバットマンとかフラッシュ、サイボーグ、スーパーマンは本作の事件を知っているはず。
それなのに一言もこれまで話題に出てこなかったなんておかしくね? 「歴史変わっちゃってるじゃん」って思うんですよ。
しかもワンダーウーマンはマックスを通して、世界中に語り掛けているし…。ブルース・ウェインだったらいろいろ調べ上げていると思うんですが。
そんな感じで、全体を通してみると風呂敷広げすぎたなと。しかも84年を舞台にした意味ってあるのだろうか。これからのシリーズのことを考えて、影響のない時代にしたとか?
『キャプテン・マーベル』も90年代が舞台でしたが、若き人のアイツとかコイツが出てきて、一応つながりは持たせていたし…。
DCユニバースはマーベルほど作品間の繋がりは強くないですからね。ほぼ単独作だと観ていいと思うけど、なかなかにごちゃったし、超簡単なドラゴンボールみたいな石はあまりに安直すぎる。
そんなわけで、けっこう期待外れな映画でございました。ワンダーウーマンはカッコよかったし、今年公開してくれてうれしいけども。
以上!!!
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