この映画は感動ポルノなんじゃないかと。
映画館で『ワンダー 君は太陽』の予告を観る時いつもそう思っていました。
「いや、それただの偏見だろ」との声が聞こえてきそうですが、私は障害者の方々をお金稼ぎの道具として使うのは大嫌いでそういった作品を観ると体が拒否反応を起こしてしまうんですよね。
例の1日やっているテレビ番組とか、映画でもそのような作品は苦手だったりして。
そうは言いつつもアメリカの高評価とオーウェン・ウィルソンにつられて『ワンダー』観に行ったんですけどねw
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あらすじ
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。
幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。
はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。
引用:映画.com
評価
★10段階中・・・・・
★6!
王道中の王道を行く感想ストーリー。
障害者を扱った作品としては暗さはほとんどなく、学校と家族の人間関係がうまくまとめられ万人受けする作品でもある。
一言で言うと小学生の読書感想文の課題になりそうな映画。「この本読んで原稿用紙に感想書いてねー」って感じで。
どこか日本のマンガ『聲の形』と似ているから、その辺の作品が好きな人にはオススメ!
感想
これは現代の『ブレックファストクラブ』だ!
主人公が抱えている障害よりもそれを取り巻く、友人関係・家族関係が心に響く。
そう、まるで『ブレックファストクラブ』のような青春の切なさと儚さを感じられる作品なんです!
特に主人公の姉・ヴィアとその親友ミランダの関係は私の思うアメリカンな友人関係そのまま!
サマーキャンプを機に一気にスクールカースト上位に上がったミランダとは逆に、オギーの親友・ジャックはカーストを降りてオギーと友達になります。
このかなりリアルなスクールカーストが『ブレックファストクラブ』っぽさを感じる要因なのかなと。
ありきたりなストーリーかもしれませんが、そこに懐かしさを感じてしまうのがこの作品の良さなのかもしれません。
ビジュアルの美しさ
本作のポスターをご覧いただきたい。
宇宙飛行士のヘルメットを被った少年が立ち、背景は明るい水色で塗られている。
この映画は最初から最後までポスターと同じような「色」をした作品でした。
暗さよりも明るさで占められた、ちょっと絵本のようでどこかほっこりさせてくれる雰囲気が映画全体に漂っているんです。
これは自論なんですが映画に対する第一印象と言っても過言ではないポスターはとても重要なものだと。
それを踏まえて本作のポスターは最高の出来です!映画の持つ雰囲気をこの1枚で表している秀逸さは今年一!!
意外とサブカルネタ祭り
特に『スターウォーズ』シリーズ絡みのネタが多いです。まさかチューバッカそのまま出してくるとは…。
そして印象的なのがオギ―とジャックが仲直りするのが『マインクラフト』の中であること。
なんだこの時代を感じる演出は…。それが良いんだけどねw
あと多分日本人にはあまり分からないであろうネタを解説させてもらうと、自由研究発表のシーンでいじめっ子のジュリアンが発表した火山の模型。
あれは日本の夏休みの自由研究で言うと「ちょっと面白い貯金箱」とか「10円玉をピカピカにする」みたいな学年で5人はいるあるあるなネタ。
「とりあえずこれ作っておけば良くね?」感がジュリアン達から伝わってくる。
典型的な感動モノである
生まれつき顔が変形している主人公オギ―は今まで母に教えられ自宅学習していたが、5年生を機に学校に通い始める。
最初はいじめられふさぎ込むも、持ち前の頭の良さとユーモアから徐々に仲間が増え最後はその年のMVP的な賞を受賞する。
この作品の大筋を書くとこんな感じ。他にもヴィアとかジャックとかミランダとかの視点で描かれることがあるけど、大体この2行で説明できてしまうんです。
MVPまで受賞しちゃうなんてあまりにも典型的でハッピーエンド過ぎじゃないですかね。こんな感じの映画他にも何作か観た気がする。
そしてこの映画で一番称賛されるべきはオギ―ではなくジャックじゃないかと。
もちろんオギ―の勇気もそれはそれで素晴らしいんですが、グループを抜けていじめられっ子と付き合うなんてなかなかできることじゃありません。
大抵というか現実なら自分がいじめの標的にされる恐さから行動できる人も少ないと思います。ましてやリーダー格のジュリアンで権力もあるを殴るなんて…。
オギ―は友人関係だけ取るとすべて受け身なわけですから、ジャックとかサマーの方がよっぽど勇気があると思いますね。チキンな私には到底無理ですし。
サブタイトル要らない
はい、また来ましたよこのパターン。原題は『Wonder』なのになんで「君は太陽」とか不要なサブタイトルを付けてしまうんだろう。
このサブタイトルが付いたことによって一気に駄作感が出ると思うのは私だけでしょうか?
内容に違いはないんだけど、なんだかなぁ…。
結局感動ポルノなのか??
本記事のタイトルにもなっている「感動ポルノ」。障害者の方々をネタにして感動を誘うようなものに向けて使われる言葉ですが、この映画は果たして感動ポルノと言えるのでしょうか?
結論から言うと少なからず「感動ポルノ」と言える箇所はあると言えるでしょう。しかし、どこぞのテレビ番組のように押し売りのような感じではありません!
つまり私の思う「感動ポルノ」じゃなかったです。偏見もってすいません…。
どちらかと言えば先にも述べたように青春映画としての色が強く、障害者が頑張る姿勇気づけられるという映画ではないと思います。
私以上に「感動ポルノ」に嫌悪感を抱いている方が楽しめるかと言われれば、何とも言えませんが。
あと言っておきたいのがこの映画は実話じゃなくて創作だということです。現実ではなく、人の想像によって生み出されたお話です。
実話と勘違いする人もいそうなので一応w
あ、ちなみに原作小説があってアメリカでは多くのファンを獲得している人気小説だとか。
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