映画『私をくいとめて』感想 ひとりだって関係ない!と言ってほしかった

どーも、スルメです。

今回は僕の大好きな女優、のんが主演した『私をくいとめて』の感想です!

のんは僕にとって凄い特別な女優といいますか。学生時代に好きで、今でも好きで、出演作は条件なしに観たくなる。そんな方なのです。

しかも!本作では潮騒のメモリーズで一緒だった、橋本愛まで参加していて!親友役だし、これは観ないわけにはいかんぞと。

さらにさらに、僕がたぶんこのブログで初めてレビュー書いた映画『勝手にふるえてろ』の監督&原作コンビの作品なんだよね。だからかなり思い入れが強かったりするわけで。

って感じで、感想のほうに参ります!

 

私をくいとめて

監督大九明子
脚本大九明子
出演者のん、林遣都、橋本愛、臼田あさ美、片桐はいり 他
製作国日本
上映時間2時間13分

『私をくいとめて』の評価

本作の満足度を★10段階であらわすと…

 

★6

 

本作のポイントとしては、

  • のんの魅力が爆発
  • 笑いたっぷりの軽快なストーリー
  • のん×橋本愛の共演

このあたりかなと。

やっぱり僕の趣味趣向的に、本作で楽しめた部分はのん絡みが多い。そりゃ好きな女優なわけだから当然なんだけどもw

彼女の演技って上手い下手よりも、くせになる。くせになってそのままのめりこんで、『あまちゃん』みたいに結局最後まで…ってことが多いんだよね。

橋本愛との共演も話題になるだろうし、ふたりの絡みは多くはないけれど、スクリーンに映ったときはやっぱり華やかになるもので。

なんとも楽しい映画体験でありました。

 

『私をくいとめて』の感想(若干ネタバレ)

みつこは31歳独身、彼氏なし。おひとりさまで何でもできちゃう人で、休日にはひとりで食品サンプル作りに行っちゃう。しかも、脳内にAというイマジナリーフレンドを持っていて、自宅ではいつもAと会話しています。

で、このAっていうのが背後霊とか守護霊とか、そんなんじゃなくて、脳内にいるもう一人の自分なんですよ。

「私はあなたなのですから」

と、よく発言しておりますが、まさにその通り。友達もいないし、自分自身と会話しちゃおう的な。最近の映画だと『ジョジョ・ラビット』に近いかな。主人公の設定だけはねw

そして、みつこは会社の同僚である多田くんに恋をしております。でも、Aの助けを借りたとしても一歩踏み出せません。

さらには、唯一の友達だった皐月は自分を残してイタリアに行っちゃうし、おひとり様を満喫していると思うしかないわけで。自分だけがこの生活圏から一歩も出られないことに、少しずつ焦りを感じていくんですね。

多田くんへの恋心とか、踏み込めない感じとか、いろいろなモヤモヤを抱えながらも、人として「おひとり様」を卒業するってストーリーです。

 

「わかりみ深すぎ崖っぷちロマンス!」

これが本作のキャッチコピーなわけですが、僕にとっては全然わかりみが深くねぇ!

少し自分語りをさせてもらうと、僕は20代前半の正真正銘のおひとり様です!みつこは「ひとりディズニーしちゃう?」と少し悩んだりしておりますが、僕に至ってはひとりディズニーを達成したのは中学3年のとき!

みつこは「ひとり海外旅行」ですら悩んでおりますが、僕の場合は二十歳で単身アメリカにわたっております。しかも、ひとりディズニーとあわせた「ひとり海外ディズニー」までクリアしておりますので、もうレベルが違うんですよ。

たぶん、みつこの「おひとり様レベル」が5だとしたら、僕は10くらいありますから。もうこの時点で「わかりみ」深くない!マウント取らせてもらうと、「まだまだ序の口じゃね?」って感じなんすよ。

しかもですね、みつこは心のどこかで「おひとり様から抜け出したい」と思っているんですね。僕の場合はそれがいっさいないし、なんなら一人のほうが楽。

「いやぁ、ひとりって本当にたのしい!!」と心から思える生活を送っております。

そんな僕からすれば、おひとり様を強調するほど、おひとり様じゃないかなって。たぶんガチのおひとり様は映画化してもすげーつまんないと思うんだよね。リア充だったら引くレベルなのよ。

だから、本作くらいのおひとり様レベルがコメディとしても楽しめる限界なのかなと。みつことは違って、本気でおひとり様が好きな人もいるんで、リア充の方々は勘違いしないように!!

 

 

そんな話は置いておきまして、まずはみつこを演じた のん の演技について少し。

先ほども書いたように、僕は能年玲奈のころから彼女が大好きでありまして。バラエティーだとコミュ障っぽいけど、演技に入るとグワッと人が変わるギャップも含めて、大好きなんですよ。

本作ではそんな のん の演技を存分に味わえると思いますよ!なんたって、『キャスト・アウェイ』のハンクスが如く、ひとり芝居が多いですから!

いるはずのないAとの会話であんなに気持ちを爆発させるなんて。『キャスト・アウェイ』もそうですが、このひとり演技って観客がいなきゃ成り立たないんですよ。誰も見てなきゃただの独り言いってる人だし。でも、観客を意識しちゃうと不自然になっちゃうんで、かなり難しいところ。

たしかにオーバー演技と観る人もいるだろうけど、完全にひいき目で観ている僕にはくせになる演技なんです。

もっと のん が演じるみつこを見たい!多田くんとの会話を聞きたい!

そんな感情が湧き上がってくる演技といいますか。とにかく、コメディエンヌとしての演技でもあり、ひとりの女性としての演技でもある、身近な感じがまた良き。

さらにキャスト面でお話しさせていただくと、やっぱ橋本愛とのタッグがよかったよね。このふたりはかつて『あまちゃん』で劇中ユニット組んでいまして、紅白にも出場しています。

そんな二人が初めてスクリーンで集結。もう感動以外の何物でもありません!もちろん、ここにも「橋本愛が好き!」という僕のひいき目があるんですが…w まぁ僕のブログで僕の感想だしね。好きに書かせてもらいますよ。

 

ストーリーに関しましては、観る人によって好き嫌いは分かれそう。僕の場合は前述した理由から、おひとり様愛が足りないなと。僕から見れば、学生時代バスケ部だっただけの大人が、さもNBA選手のように描かれるような違和感はありますよ。

ただ、ほとんどの方は僕のようにおひとり様を極めてらっしゃらないと思うんで。楽しくみられるんじゃないかなと。

そんな感じで。感想終わりっ。

 

以上!!!

 

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