どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回は小栗旬と星野源の共演作『罪の声』の感想になります。
これですね、いつも映画館にいくと「京都へ…むかって…」って予告編が必ず流れまして。
もう「ky…」の時点でなんの映画かわかるというw これは映画好きあるあるなんじゃねーかな。
前置きはこの辺にして、感想に参ります!
※この記事はネタバレを含みます!
罪の声
あらすじ
平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。
『罪の声』評価
僭越ながら『罪の声』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
6
★★★★★★☆☆☆☆
助走をつけずに全力で進むサスペンス
映画序盤から一気に引き込まれて、ストーリーを追うのがやめられない映画でありました。こういうのをドラマでやったら、寝る間も惜しんでみちゃうんだろうな~
事件の概要をかなり丁寧に説明してくれるんで、途中で迷子になることがない。登場人物も名前付きで解説してくれるから、すぐに理解できる映画なんじゃないかと。
ただ、そのぶん「世界仰天ニュース」とかの再現Vに見えることもしばしば。確かにストーリー的には1分半あるCMを待っちゃうくらいは楽しめたし、先が気になったけども、映画館で観ると考えると…。
映像的にも途中で缶コーヒーのCMみたくなっちゃうし、あれ何がやりたかったんだろう?
邦画でも洋画でもそうだけど、重要な話をなぜか観光地でやりがち。現実なら社内とか部屋で済む話なのに、わざわざ外に出て景色がいい場所に行って、いい話をする。これって違和感しかなくないですか?
本作でも瀬戸大橋かなんかを望む桟橋?で、小栗旬と星野源がふたり缶コーヒーを飲むシーンがあるですが、マジでBOSSのCMだからな~。ここにトミー・リー・ジョーンズがいても不思議じゃない。
ラストもそうです。室内で話せばいいのに、わざわざロンドンまで行ったからか、それっぽく映える場所まで移動する…。まぁ映画は映像で楽しむものなので、見せたいのはわかるけども。
こういう細かい部分が妙に気になっちゃう、うざい男なのです僕は。
本作の下敷きとなっているのは、実際に起きた「グリコ・森永事件」です。下敷きというか、社名が変わっているだけでほぼそのままだな。
で、重要となってくるのがこの事件に使われた「子供の声」です。一連の事件では企業への脅迫もありまして、消費者を人質に金をとろうとしたんですね。
その時に現金受け渡し場所の指定で子供の声を使いました。その声はマスコミによって連日報道されており、日本中に知れ渡っています。
主人公のひとりである曽根俊也(星野源)は、その声の主。子ども時代に何者かに声を録音され、犯行に使われた男です。ほかにも声が使われた子供がふたりいまして、彼らが現在なにをしているのか、どんな人生を送ってきたかがキモになってきます。
映画では直接事件にかかわらなかった、いうならば被害者のひとりでも子供たちにスポットが当てられつつ、事件の全容が明かされていくのです。
このストーリーはかなりグリコ森永を研究しているなと。原作者は元新聞記者だそうで、マスコミを利用した劇場型犯罪に怒りを覚えていたのかもしれません。
ただ、事件の犯人はいまだに捕まってないんですよね。時効が成立しているので、詳細は完全に闇の中。映画のように解き明かすために動く記者やテーラーがいればいいのですが。
映画では犯人たちの目的は身代金ではなく、株の空売りだとされましたが、実際はどうなのでしょう。グリコ森永に関してもリアリティー番組で知っている程度なんで、真相が知りたくもありますが。
まとめ
原作が家にあるんですけれども、これは読みたくなりますね~
余計にグリコ森永を調べたくなりましたし、キツネ目の男とか今どうしてるんだろう?
「キツネ目の男って日本人、アジア人に結構多くね?」って思うのは僕だけでしょうかw
つり目の人って結構な割合でいるからさ。当時の人たちは「おまえキツネ目の男だろ」みたいなこと言われたりしたんですかね。
90年代生まれの僕からすると、80年代のカオスさって異次元の領域でして。タイムトラベルができるならば、80年代の日本に戻ってみたいと思わずにはいられません。
以上!!!
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