どーも、スルメ(@movie_surume)です。
見たらわかる、絶対泣けるヤツやん。
ウッディとバズを見るだけで泣けてきちゃうんじゃないかと。
それくらい『トイ・ストーリー』シリーズには思い入れがありまくりです(笑)
私95年生まれなんですけど、『トイ・ストーリー』も同じく95年生まれ。しかもアメリカで公開されたのは私の生まれる一週間前。
めっちゃ運命感じるじゃないですか!!(←?)
それでやっぱり世代中の世代だから、今は亡きVHSで繰り返し観ていたワケですよ。それこそ物心つくまえからね。
だから私の人生『トイ・ストーリー』と一緒に歩んできたと言っても過言じゃありません!!
ウッディやバズたちと一緒に成長してきたし、もし自分に子どもが出来たら絶対にトイストーリーを見せると決めています。
『トイ・ストーリー』はそれくらい私の人生に深く根をはっているシリーズなんです!
正直ウッディ達を悪く書いたりすることが出来ないし、思いが強すぎて変なこと書くかも…。
熱量はハンパないけど最後までお付き合いください!
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トイ・ストーリー4
あらすじ
ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……
監督
監督を務めたのはジョシュ・クーリー。
ピクサーのアニメーターから、『インサイドヘッド』の脚本、そして『トイ・ストーリー4』の監督と順調にキャリを積み重ねている方です。
これまでシリーズに関わっていたジョン・ラセターがセクハラ問題でピクサーを退社したため、今作が彼の関わらない始めての『トイ・ストーリー』になりました。
キャスト
オリジナル版なら『ターミナル』のトム・ハンクスと、『ギャラクシー・クエスト』のティム・アレンがそれぞれウッディ、バズの声優を務めています。
ただ、普段は字幕派の私でも、『トイ・ストーリー』に関してはどうしても吹き替えじゃなきゃダメなんです。
ウッディの声は唐沢寿明、バズは所ジョージと子供のころから刷り込まれてまして・・・(笑)
唯一の不満がデューク・カブーン役で出演しているキアヌ・リーブスの声が聴けないこと。
吹き替え版だと声優の森川智之がデュークの声を当てているみたいですね。
評価
僭越ながら『トイ・ストーリー4』の満足度を★10段階で表すと・・・
★8
開始3分で涙腺崩壊した(笑)
これは明らかにシリーズを全作品観ている前提で作られてますよね。
それも、4公開するから3作品全部観ました!って人じゃなくて、小さい頃からウッディたちと共に成長してきた大人たちに向けて。前作もそうでしたが、今回の方が「シリーズを追ってきた人向け」なのかなと思います。
もちろん、表面は子供たち向けに作られているし、初めてが4でも十分楽しめる作品なんだけどね。
これは『トイ・ストーリー』に思入れが強い人ほど心揺さぶられるはず!
いろいろ書くとネタバレに繋がりそうなんですが、一つだけ。
正直、私はラストの展開は否定的です。それはもう全編通して感動の嵐でして、目の奥が痛くなるくらいではあるけど、あれはちょっと受け入れがたい。
めっちゃ私情挟んでる上に、このストーリーならあれ以外のラストは考えつかないんだけど(笑)
それは置いておいて、客観的に作品全体を観てみると今まで並みに完成度が高すぎる作品でございました!
ここから先は『トイ・ストーリー4』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!
感想
アニメーションの進化
まずアニメの部分から!
ピクサーのアニメーションには毎回驚かされていまして、子供の時は何気なしで観ていたけど大人になってみると、ピクサーがどれだけバケモノなのかが良く理解できます。
3Dアニメに関しては日本はずっと追いつけなさそう。ディズニー資本だから使っているお金が全然違うんだけどね(笑)
で、今回は19年ぶり?に再登場したボー・ピープの質感がヤバかった。
1と2の時は登場時間もかなり少ないし、観ているだけじゃ陶器って感じはしませんでした。しかし、今回アニメーションの進化を一番実感できたのは、案の定メインキャラとなったボー。
もうね、観ているだけで触った時の感触とか硬さ、冷たさが判るんですよ!!
動く時の音とかもそうですが床に転がった時のしぐさとか、腹話術人形たちとのバトルシーンまで完璧にボーを表現しています。
本作からの新キャラのバニーとダッキーも同様でして、前作に登場したロッツォ以上のふわふわ感。
ロッツォは確かにふわふわそうではありましたが、アレはどちらかと言えばモップやダスキンのような粗目のふわふわだったと思うんですね。
でもバニーとダッキーはもっとキメ細かい もふもふ。あー、どう表現したらいいか…(笑)
思えばこれまでのシリーズ、ロッツォが出るまで毛で覆われたぬいぐるみって登場しなかったんですね。
それはたぶん技術的に毛の一本一本まで表現できなかったからで、登場させても不自然になっていたハズです。
それが前作でやっとロッツォやトトロのようなぬいぐるみが出てきて、今作でバニーとダッキーが作られたことで完成されたように思えます。
95年の『トイ・ストーリー』から始まったピクサーアニメが、この24年間でどれだけ進化したか。
その答えはボー・ピープ、そしてバニーとダッキーを観れば一目瞭然です!
ウッディの成長
ウッディが初めて登場した『トイ・ストーリー』1作目では、新しいお気に入りとなったバズをアンディから引き離そうとします。自分が一番のお気に入りだったから、その座を新参者に奪われたくなかったんですね。
続く『トイ・ストーリー2』では子供に遊んでもらうことの幸せを再確認し、3では大切なアンディとの別れを経験してきたウッディ。
本作ではフォーキーという新たなおもちゃがボニーのお気に入りであると認め、バズの時とは違ってフォーキーを全力でサポートするのです。1作目とはえらい違い(笑)
新しい持ち主の元へ行ってもアンディのことを忘れられない辺り、ウッディらしくはありますが(笑)
そして今回、シリーズで一番なんじゃないかってくらい大きな成長を遂げるのです!
アンディの時とは違って、ボニーの一番のお気に入りにはなれないウッディは自身の必要性について見つめ直します。
「ボニーに俺は要らないんじゃないか」 そんな不安な気持ちが、フォーキーを死に物狂いで助けることに繋がっているのです。
持ち主がいることで、帰る家があることでおもちゃは常に不安に晒されている。
ジェシーもアンディの前の持ち主に捨てられているし、前作の悪役だったロッツォだって持ち主に忘れられたことから考えが歪んでしまった。
シリーズで散々描かれてきたおもちゃと人間の運命について、ウッディは本気で考える時が来たのです。
さらにウッディの対比として、持ち主がいない「迷子のおもちゃ」として自由奔放に生きるボー・ピープが登場します。
本作における彼女の役目はこれまでのような家で待っているだけの女性ではなく、ウッディを導く自由で強い女性として描かれているのです!
19年ぶりに登場して、3に登場しなかったのはちゃんと理由がありました。後付けなんだろうけど(笑)
おもちゃにとっての幸せは持ち主を幸せにすること。
常にこの考えに忠実だったウッディは、本作で自分の内なる声に従って、すごく重要で意味のある決断をするのでした。
以下本作のラストにおけるマジなネタバレ。
ウッディの下した決断
そしてウッディは悩んだ末にバズやジェシー、そして持ち主であるボニーと別れ、ボー・ピープと共に迷子のおもちゃになる道を選ぶのです!!
前作ではアンディと別れ、今度は長年一緒だった親友や仲間たちと別れる。あぁ、なんて悲しい決断を…。
『トイ・ストーリー』大好きな私からすると本当に受け入れられないと言うか、この記事を書いている今でも思い出し泣きしそうになるくらい、悲しすぎるラスト。
私の視点から観るとウッディがバズと別れるって、ずっと一緒にいた友達と会えなくなるほど辛い結末でして、これ見せられるくらいなら3で終わっておけば…とか思ってしまったり。
正直トム・ハンクスが収録中に泣いたってエピソードを知った時、唐沢寿明が衝撃のラストと発言した時点でなんとなく予測はしていました。
もしかしてウッディとバズが別れちゃうんじゃないかって。
でも、認めたくないというか、皆ひとつになって終わってくれという気持ちを捨てられませんでした。
まぁ納得はできないですよね(笑)
納得と言うより受け入れられない。このラストを。
というのが『トイ・ストーリー』と共に生きてきた私の正直な気持ち。
けど、映画オタクとして作品を観るとこれほど完成されたラストは珍しい!!って感想に行きつきます。
落としどころとしてはバズとの別れしかないじゃない。あのストーリーだったら。
子供にも理解できるのに、大人になったらもっと深く作品を楽しめる重厚すぎるシナリオ。これこそトイ・ストーリーだと。
バズと別れるラストはもの凄く悲しいし、納得できない。けれどもトイ・ストーリーは私を裏切りませんでした!
観ているファンからすると別れは悲しいけど、作品の中にいるキャラクターたちは誰も傷ついていないんですよね。
ウッディとバズだってこれ以上ない別れだったはず。これで友情が終わるわけでもないし、関係が絶たれてしまったわけでもない。
おもちゃだから会うのは再び会うのは凄く難しいんでしょう。それでもウッディは素晴らしい判断をしたと思います。
「ボニーは大丈夫だ。」
何も言わないウッディに向かって、バズが放ったその言葉と表情は一生忘れられないものになりました。
ウッディとバズは本当に理解しあった親友同士だったんだと、4作かけて描いてきたウッディとバズの関係を、あのシーンですべて物語っています。
不満点
ラスト以外にももう一つ不満点が。
それはウッディやボー・ピープ、フォーキーにスポットが当たり過ぎて、ポテトヘッドとかレックスがほぼ空気だったこと。
バズですら「あれ?今回影薄くね??」って思うほど登場時間少なかった気がする。
ストーリーの流れがウッディとボー・ピープのものだから、登場させられないのは分かります。わかるけども、寂しいじゃないですか。そこにいるのにポテトヘッドのセリフや出番がほぼないなんて。
新キャラにスポット当てるのもいいけど、仲間たちをもっと見せてくれよ!これで最後かもしれないんだから!!
続編について
完璧な終わり方だったと思いますが、3の終わり方で続編があったように『トイ・ストーリー5』がないとも限りません。
もし続編あるとしてもバズたちは登場しないワケで。
これで続編に何食わぬ顔で登場してきて、4のラストを台無しにしようものなら批判を受けることは間違いない。スピンオフでお互いの生活を切り取るのはアリだけどさ。
シリーズファンとしては正直バズやジェシー達がいない『トイ・ストーリー』は観たくない。それこそスピンオフだけで十分かなと思いますね。
まぁ、続編が公開されれば観るけどさ(笑)
まとめ
ちょっと熱く語り過ぎました(笑)
『アベンジャーズ エンドゲーム』を観た時以上に心揺さぶられる作品でございました!
もう一度みたいかと言われると「もういいや」ってなるけど。心にダメージがデカすぎる(笑)
最近ピクサー盛り上がっている気がしますね。『カーズ』の続編とか微妙過ぎたけど、『リメンバー・ミー』以降は全部当たっています。今のところ。
次のピクサー作品は来年公開の『オンワード』。完全新作で、クリス・プラットとトム・ホランドのアベンジャーズメンバーが声優やるらしい。
今から公開が楽しみです!!
以上!!!
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