映画『トールキン 旅のはじまり』ネタバレ感想 原作をもっと知っていれば・・・!

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

ファンタジー小説の巨匠トールキン

主に『ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)』と『ホビット』で有名ですね。

というかピーター・ジャクソンが映画化したその二作しか知らないし、原作も読んだことはないですけどw

映画の方はですね、たしか高校の頃に観たんだったかな。あの時は映画を観ることに意地になっていまして、有名作と古い名作映画を片っ端から観ていました。

当時は友人の「一年間でどれだけ多くの映画を観られるか」で競っていたので3時間大作×3のロード・オブ・ザ・リングは正直辛かった!!

いや、面白くはあったんだよ。でも3時間映画を観ると疲れるんですよね~

 

その後も前日譚である『ホビット』シリーズが公開されて再び観る機会があったのですが、不思議なことに50%ほどしか記憶にないw

あれだね。半分はその後観た『ゲーム・オブ・スローンズ』に上書きされたね。

ストーリーは全然違うけど「中世ヨーロッパ風ファンタジー」という世界観で脳内で一致させてしまったのか、ゴラムやガンダルフなどのキャラクターだけが頭に残ってるのです。

もう一回観て記憶を蘇らせなきゃ……!

 

前置きが長くなりましたが、今回は『トールキン 旅のはじまり』のレビューです!

『ロード・オブ・ザ・リング』の内容が曖昧でも伝記映画なら楽しめるでしょ?

トールキン 旅のはじまり

あらすじ

3歳で父を失くし、イギリスの田園で母と弟と暮らしていたトールキンは、母親の急死により12歳で孤児となってしまうが、母親の友人で後見人となってくれたモーガン神父のサポートにより、名門キング・エドワード校への入学を果たす。そこでトールキンは3人の仲間と出会い、「芸術で世界を変えよう」と互いに誓い合う。16歳になったトールキンは年上の女性エディスと恋に落ちるが、神父からその交際を厳しく禁じられてしまう。そしてぼっ発した第1世界大戦がトールキンと仲間たちの運命を大きく変えていく。

映画.com

キャスト

主演は『マッドマックス 怒りのデスロード』のニコラス・ホルト。新生X-MENのビースト役でも有名ですね。

そういえば年始に公開された『ライ麦畑の侵略者』でも小説家のサリンジャーを演じていましたが、素で知的な雰囲気出てるから知識人のオファーが多いのかな?

『マッドマックス』だと知識人からは遠いヒャッハー!な役でしたがw

共演は『白雪姫と鏡の女王』のリリー・コリンズ、『スナッパー』のコルム・ムーニーなどなど。

評価

僭越ながら『トールキン 旅のはじまり』の満足度を★10段階で表すと・・・

 

★5

当ブログの採点基準について

 

で、『指輪物語』に繋がるのはどこなの?

先週公開された『ロケットマン』はジャンルは違えど「どうやって名曲が誕生していくのか」を的確に描いていました。『ボヘミアン・ラプソディ』もそうですね。

エルトンもフレディも人間性が音楽やパフォーマンスに直結していますし、「彼がこの曲を作り出すのは必然だった」と思わざるを得ない場面が幾度となく登場します。

対して『トールキン』は友情に恵まれ、恋をし、第一次世界大戦に赴く。ドラマとしては十分に観応えのある作品でしたが、どこで『指輪物語』に繋がるのか私にはわかりません。

ちょこちょこファンタジー小説に通ずるような伏線があったものの「え?それだけ?」って感じなんですよ。

言語学を学び、自分で新たに言語を作り出す。彼は紛れもなく言葉の天才だったのでしょうが、如何せん無知な私にはそこからファンタジー巨編へと繋がる道が見えてこない

やっぱりトールキンを知らな過ぎたのが原因なのかなぁ。

 

たぶん私の知っているのは『指輪物語』を書き始めてからのトールキンなんですよね。ゴラムやガンダルフを生み出し、中つ国を創造した彼しか知らない。

そこに至るまでの過程を描いているワケだけれども、「トールキンだからこそ」の部分がイマイチ描かれていなかったのが残念でした。

 

ここから先は『トールキン』のネタバレを含みます!!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

ファンタジーと戦争

冒頭から第一次世界大戦のシーンで始まります。

このシーンは俗に言う「ソンムの戦い」であり、世界で初めて戦車が導入された超大規模な会戦でした。後で調べたところによると、トールキン属するイギリス軍は2万人近い死者を出したのだとか。

まさに死と隣り合わせの状況が『指輪物語』に繋がったと作品は言いたいのでしょう。時折トールキンの視点から映し出される戦闘シーンは火炎放射器がドラゴンになるなど、ファンタジーと現実が入り混じったような映像に変化します。

 

これを観てね、ずいぶん直球で来たなぁと。

映画が始まる前までは直接的なファンタジー要素を避けて、トールキンの作家性が培われる様子を描くのだと考えていまして。

トールキンの映画ならではになったソンムの戦いシーンの演出としては好きですが、何故彼があそこでドラゴンを見たのかが分からん。『指輪物語』がすでに書かれている未来からの視点で描かれているというか、変な違和感を感じるんですよね~

ソンムの戦いに参加したことが『指輪物語』に影響を与えているのは事実かもしれません。本当にドラゴンの幻影を見たのかもしれないし、トールキンのことを知らないから何とも言えないけども。無理やり『指輪物語』との接点を作ろうとしたように見えちゃう。映画であり、エンターテイメントだからツッコんじゃいけないのか。

他のシーンが至極真面目な伝記作品だっただけにCGドラゴンを出してきたのは良い部分にも、残念な部分にもなってしまいました。

もしかしたらファンサービスという側面もあるのかしら?だったら世界観ぶっ壊してでもガンダルフを出してくれれば……!それは無理かw

 

時系列

本作はその大戦中のトールキンと彼が戦場に至るまでの回想が交互に展開されていくのですが、これは逆効果なんじゃないかと。

トールキンを知っている人からすれば、彼がなぜ『指輪物語』を創れたのか知っている人も多いんだと思います。私が本作を観て初めて知った秘密結社「T.C.B.S.」についても。

T.C.B.S.って言うのは劇中内でトールキンとその友達3人で結成するグループのこと。お茶を飲んだり、語り合ったりする紳士の集いで、学生生活が終わった後もメンバーの交流は続いていました。

で、この映画は冒頭からT.C.B.S.のメンバーを戦場で探すシーンから始まるんですよ。トールキン初心者には回想シーンを通過してはじめて探しているのが大切な親友だと判る構成になっています。

だから最初のシーンで「あ、これ戦死してるパターンだわ」ってわかっちゃうと思うのよね。T.C.B.S.メンバーを紹介されても「戦死」の二文字が頭にチラつくし、誰が死ぬのか別の意味でソワソワしちゃう。

『スタンド・バイ・ミー』のように親友の死が最初に明かされて、それが活きるストーリーでもないしな~。正直こればっかりは大半を回想にする必要性を感じない。

天才たちの共通点

最後に私の持論を少し。

私はずっと前からトールキンを始めとする天才たちには「共通するなにか」があると考えてきました。

それはたぶん私のような超凡人には理解できない事で、伝記映画とか小説は私のような凡人にも分かる理由付けがされているんだと。

どの偉人でもそうですが、同じような境遇の人は相当数いると思うんですよ。ソンムの戦いに従軍して親友を亡くしたのはトールキンだけじゃないし、言語学に精通している人もたくさんいる。

でも『指輪物語』を創ったのはトールキンだけなんですよね。

 

それと同じように、元々絶対音感があって音楽センス抜群の人は何人もいるだろうし、大変な経験をしたシングルマザーだって一人だけじゃない。

それでも「ロケットマン」を作ったのはエルトンだけで、「ハリーポッター」を書いたのもJKローリングだけなのよ。

ということは表面的には語られない「何か」があるのではと考えるのは必然です。

えー、何が言いたいかといいますと、経験も大事だけど一歩先を行くには結局は才能じゃね?ってことっす。浅い思考だとは自分でも思いますが、私の脳みそじゃこれ以上の考えは出てこないw

 

そうは言っても「才能」の一言で片づけてしまうのはナンセンス。だから伝記映画では理由付けになるような壮絶な経験を語ったり、人々が納得できるようなバックストーリーを語るわけです。

たぶん人は得体の知れない創作物に出会った時「なんでこんなモノが作れたんだろう」と疑問を抱くはずだしね。

それを踏まえると映画『トールキン』は、私のように大きなバックストーリーを求めていた人にとって楽しめない映画になってしまったように感じます。蓋を開けてみれば『ロード・オブ・ザ・リング』を作り出すとは思えない青春ドラマでしたからね。

ロッテントマトで評価が低いのもそのせいなのかも?

まとめ

うーん。20世紀初頭のイギリスを舞台にした青春映画ならば面白かったけど、伝記と言われるとピンとくる部分は少なかったように思えますね。

あの時代のイギリスは堅苦しくも見えるし、それがまた魅力的に映る。あそこに生まれてパブやカフェで友情を語り合う青春を送りたかったなぁ…。その先に二度の世界大戦があるんで憂鬱にもなりそうな感じですが。

 

『指輪物語』と『ホビット』しかトールキンを知らないから、どうしてもそこに繋げたがる自分がいるんです。もっと彼を知っていれば深いところを理解できたのかもしれません。

次は全巻読んでいる『ハリー・ポッター』の作者JKローリングの伝記が観たいです。頼んだよワーナー…!

以上!!!


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ABOUTこの記事をかいた人

90年代生まれ。最近フリーランスを始めたばかりの映画フリーク。 映画鑑賞が好きな人も、そうでない人も楽しめる文章を心掛けて執筆中。 お仕事のご依頼はお問い合わせフォームまでお願いします。