Disney+映画『トーゴー』ネタバレ感想 犬と人間の絆が何よりも強く描かれた良作映画!

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

先日鑑賞した『わんわん物語』に続いて、本作でディズニープラス2作目!

今回の映画はウィレム・デフォー主演の『トーゴー』です!やっぱりまた犬がメインの映画なのね。

Disney+のおすすめラインナップについては以下の記事をご覧いただければと思います!

Disney+で配信されているオススメ作品をディズニーオタクが総まとめ!

 

えー、余談と言うよりDisney+運営に対する誠実なクレームなのですが、やっぱり字幕が見づらい!!

普通字幕って白の文字に黒の縁取りがされているのですが、Disney+では白の文字だけなんですよ。

つまりですね。『トーゴー』のように背景に白が多い映画だと、字幕がほとんど見えないという最悪の事態になるワケでして。

スマホで観ると黒の枠が表示されるので読めるのですが、PCとテレビでは読みにくい!

「早くPS4に対応してくれ!」とか言わないから、字幕だけは早急に修正してほしいのです。よろしくお願いいたしますよDisney+!!

 

※この記事はネタバレを含みます!

 




 

トーゴー

あらすじ

1925年冬、危険に満ちたアラスカのツンドラを舞台に胸踊る冒険が繰り広げられ、ひとりの男レナード・セッパラと犬ぞりのリーダー犬トーゴーの強さと勇気、そして決意が試される。アラスカの町ノームを恐ろしい伝染病が襲った。治療薬があるのは1000キロも彼方だ。町は犬ぞりの名手レナード・セッパラ(ウィレム・デフォー)に血清を運ぶよう期待を寄せる。セッパラの頼みの綱はそり犬のリーダー、トーゴー。小柄で地味な、年老いたシベリアンハスキーだ。

Disney+

キャスト

主演を務めたのは何故か悪役のイメージが強いウィレム・デフォー

やっぱり『スパイダーマン』でグリーンゴブリンを演じていたのが強烈に残っているからかな。Netflix版の『デスノート』では原作以上にホラーな死神・リュークを演じていたりします。

Netflix版『デスノート』は何故酷評されてしまったのか その理由を考察してみた

その他出演者はジュリアンヌ・ニコルソン、クリストファー・ハイアーダール、マイケル・ガストンなどなど。

 

 

『トーゴー』の評価

僭越ながら『トーゴー』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

7
★★★★★★★☆☆☆

 

劇場公開されないのがもったいない!

基本的にはNetflixやDisney+推進派でして、オリジナル作品も大好きなのですが、稀に「劇場公開した方が良いんじゃね?」ってタイトルが出てきます。

それは『マリッジ・ストーリー』のように途中で停止せず観て欲しい作品だったり、本作のような大自然にフォーカスした作品だったりと理由は諸々。

広大なアラスカの大地、犬ぞりが駆け抜けていく迫力は映画館で観てこそって部分があると思う。海外では劇場公開されたりしてるんですかね?

Disney+始まってすぐに、こんな質の高い作品を目の当たりにしたら今後に期待せざるを得ないよね。

 

ストーリーとしては冒険モノ×犬と人間の絆…と言った感じで、犬に対して好感を持たない私でも感動するんだから凄い。

そもそも私の嫌いな犬は人間に飼われている小型犬などで、大型犬は意外と好きだったりするんだよね。身近に居ないからかもしれないけど。

私の人生において”犬ぞり”を体験する場面はないかもしれないけど、犬に命令を出しながら広大な雪原を走ってみたいよね。

 

ここから先は『トーゴー』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

 




 

『トーゴー』の感想と解説(ネタバレ)

トーゴーと東郷

時は1925年。ジフテリアなる病気が蔓延した街へと、命を救う”血清”を届ける任務がセッパラに与えられる。

本来であれば飛行機で届けろって話なのですが、その時期は巨大な嵐がアラスカを襲っており、とても飛行機では届けられない状態でした。

そんな中で白羽の矢が立ったのがセッパラたち犬ぞり隊。彼らはリレー形式で吹雪が襲うアラスカの大地を横断し、街まで運ぶという任務を受けます。

主人公のセッパラはリレーで言う最後から二番目。最も険しい道のりを担当することに。旅の途中では険しい山々や、凍り付いた湖(もちろん途中で割れる)など、犬も人間もピンチに陥ってばかり。

彼の持つ犬ぞりチームのリーダーで、数々のピンチを救ったのが映画のタイトルでもある「トーゴー」です。

 

物語は旅に出てからのセッパラと、まだ子犬だった頃のトーゴーとの物語が交差して展開されます。

子犬時代のトーゴーは名前も付けてもらえず、チームを乱す迷惑な犬だとして何度も手放されることになります。しかし、トーゴーは脱走の名人であり、何度手放したり閉じ込めたりしてもセッパラの下に来てしまうと。

この子犬時代の健気なトーゴーも可愛いのですが、セッパラも仕事が進まないため手放したくて仕方のない様子。本気で迷惑がっているのが、仕事の”相棒”と”ペット”との違いを感じさせます。

しかし、あまりにも懐いてくるトーゴーに負けて、試しに犬ぞりに繋いでみたらどの犬よりも早いじゃないか!と。

即チームのリーダーに選出され「これは選ばれた逸材だ!」と手の平クルーなセッパラ。ついには他の犬ぞりチームとのレースでも優勝するのでした。

 

動物の英雄としても1位らしいトーゴーですが、この名犬の名前がどこから来ているか、日本人ならピンと来るでしょう。

恐らく名前のモデルとなったのは日露戦争で活躍した東郷平八郎その人。劇中でも「海軍大将の名前だ」とセッパラが語っていましたし、間違いないかと。海外でも知名度の高い日本の軍人ですし。

「アドミラル・トーゴー(東郷提督)」とも呼ばれていまして、凄い人の名前を貰ったという考えで間違いないはず。

わたくし事ですが以前原宿にある東郷神社の近くでバイトしていたので、余計に「トーゴー」という名前には聴き馴染みがありますね。特に詳しいわけではないのだけど。

 




 

アニメ映画『バルト』との関係

実は本作と同じ出来事を映画化したアニメが制作されていまして。

タイトルは違うし、メインに据えた犬ぞりチームも違うんだけど、1995年の『バルト』という映画があります。

製作にはスティーブン・スピルバーグや、現在のルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ

声優はケヴィン・ベーコンボブ・ホスキンスが参加するなど、豪華なメンバーが集った作品でした。

しかし、内容はトーゴーではなくリレーで言うとアンカーを務めたチームが主人公。実際に起きた出来事を映画化しているものの、フィクションの部分も多くあったりします。

『トーゴー』の中でも奥さんが「新聞にはアンカーのことばかり。あなたの名前はないわ」と愚痴をこぼしていましたね。

実際に最も辛い道を進んだのはトーゴー率いるチームだったのに……。

 

確かに「アンカー」という言葉にはパワーを感じるし、実際の街の人々にはトーゴーよりも届けてくれたバルトが輝いて見えたのでしょう。

そんな中で最も功績を残した(ラストの文章で明白)トーゴーを主人公にしたディズニーの選択は間違ってなかったと言える。

ライバルであるユニバーサルが配給した『バルト』を意識していたかは定かではありません。もう25年も前の映画ですしね。

ただ『バルト』のことを知ると、「新聞にはバルトばかり…」の言葉が別の意味を持っているような気がしないでもないw

まとめ

ウィレム・デフォーの演技についてなども書きたかったのですが、この辺で。

やっぱり動物と人間のキズナ系映画はどうしても好きになれない私がいまして。私自身が動物嫌いでもあって、ペットに対する愛情とかは共感しにくい部分が多いんです。

ただ、本作のようにペットとしてのレベルを超えた、もはや”相棒関係”になっている動物映画は好きになれますね。

より信頼関係が成り立っていると言いますか、持ちつ持たれつな協力関係は本来の動物との付き合い方だと思うんです。

ペットに服着せたりとかは、ちょっと違うんじゃないかなぁといつも疑問を感じています。

まぁ犬猫を飼うことは人生において一度もなさそうなんで、結局はいつまでも共感できないままなんですけどね。

 

以上!!!

 

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