どーも、スルメ(@movie_surume)です。
ディズニーチャンネルを観ていた俺と同世代の方なら分かるだろう。ヴァネッサ・ハジェンズのCMがめちゃくちゃ流れていたことを……。
当時は『ハイスクール・ミュージカル』を猛烈に売り込んでいまして、番組の間には必ずCMやミュージックビデオが流されていました。
もちろんヒロインであるヴァネッサ・ハジェンズの顔は毎日観ていたワケでして。
俺の家でディズニーチャンネルブームが去った後も、妙に語呂が良いこの名前は覚えていたんだよね。その後に映画で観ることはほとんどなかったんだけども。
ってことでたぶん『ハイスクール・ミュージカル』以来初めてであろうヴァネッサ・ハジェンズの主演作『クリスマス・ナイト 恋に落ちた騎士』のレビューです!
もう軽いあらすじとタイトルだけでどんな映画か分かるぜ……!もう答え合わせのように観るしかない。
※この記事はネタバレを含みます!
クリスマス・ナイト 恋に落ちた騎士
あらすじ
魔法の力によって14世紀の世界から現代のオハイオに飛ばされた騎士が恋に落ちたのは、愛を信じない高校教師。出会うはずのなかった2人の恋、一体どうなる?
評価
僭越ながら『クリスマス・ナイト』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
★2
まぁ、想像通りですよね(笑)
もちろん細かい台詞の数々まで予言してしまったほどではありませんが、大体流れは想像通り。
というかストーリーにほとんど起伏がなく、タイムスリップしたことで困ることもない。ましてやヴァネッサ・ハジェンズ演じるヒロインは騎士に一目惚れ。
なので恋愛の段階を踏むとか、少しずつ恋心を育んでいくとかそういうのは一切なし!ただ、過去から来た騎士に一目惚れして喧嘩もなく付き合い始めるだけの映画です。
せっかくタイムトラベル要素を使っているのだから、文化の違いとか価値観の相違とかあるでしょ!お互いすんなり受け入れるんじゃないよ!!
良い意味でも悪い意味でも昔のディズニーチャンネルを思い出すような映画でしたねw
しかしながら、今作は完全にファミリー向け映画なのです。お子様でも楽しめる良い子の全年齢映画です。
それを俺のような心の汚れた大人があーだこーだ言うのはどうなんだと。子供が楽しめて、お父さんは寝ているくらいがちょうどいい幸せな光景なんじゃないか?
「大人も子供も楽しめる」って言うのが一番なんですが、クリスマス休暇くらいは家でゆっくりしたいでしょう。
そんな需要を妄想すると安易に批判してもいいのだろうかと、自問してしまいます。
ここから先は『クリスマス・ナイト』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
アメリカの田舎町に中世からタイムスリップしてきた騎士様がやってきます。そしてその騎士と彼氏にフラれたばかりの学校の先生が恋に落ちるお話です。
以上です。はい。
本当に二行程度で書けてしまうほどのストーリーであり、1980年代のアメリカの休日に放送していそうなTV映画っぽい雰囲気を残した作品でした。
雰囲気としては正直嫌いじゃないよね。毎年のように乱立するクリスマス映画の山に埋もれてしまった、B級映画的なノリだし。そして実際に埋もれてしまうであろう作品だし。
駄作だと一言で片付けてしまうのは非常にもったいないのですが、良いところを探そうとしても紹介できるようなものは見つからない。
唯一の収穫は10数年ぶりにヴァネッサ・ハジェンズを観たことくらいかな。俺の記憶の中にあるヴァネッサとはずいぶん印象が違いましたけどw
調べてみたら彼女ももう30歳のようで。俺も歳取るわけだ。
この映画のストーリーは本当に山あり谷ありがない。ただ平坦な広野がズーっと広がっているだけ。たまに岩が配置されていたりするけど、足を上げれば難なくかわせる程度の大きさです。
悲しいことにタイムスリップの要素はほとんど活かされていなくて、中世の時代には想像もしなかったテレビや車もすんなり受け入れる始末。
黒人の警察官に対しても反応はアメリカ的だしさ。声を大にしては言えないけど、人種差別的発言が出てきてもおかしくないぞ。
ヒロインもヒロインで最初から騎士様にべた惚れだから、どんなことをしても許してしまう。
途中に剣で庭にあるクリスマスの置物を壊してしまうシーンがあるのですが、そんな酷い場面に出くわしても一切怒らない。
ただ「まぁ、しょうがないわね」とネコが花瓶を倒した程度にしか叱らないのです。
いや、真剣持って庭のオブジェを破壊しているんだぜ?クリスマスパーティーのたまに飾り付けただろうに、メタメタに壊されてもちょっとの怒りすら湧いてこないのかと。
恋は盲目とは言いますけど、彼女の場合顔だけで惚れてますからね。騎士様が太った中年オヤジだったら見向きもせず、車で轢いても通報しなかったでしょう。
この映画を観て得られる教訓は「どんな変人でも顔さえよければ美人と付き合える」です。もちろん後半に進むにつれて騎士様の内面にも惹かれていくんですが。出だしは完全に顔ですよね。
やっぱり教訓は「どんなに優しくても顔がダメなら始まらない」にしましょうか。容姿が違えば物語もスタートしなかったよ。たぶん。
この手の映画を観て毎回話題に挙げるのが需要の問題。Netflixを楽しんでいる年齢層が幅広いんですよね。
中には俺のように映画大好きなオタクもいれば、スマホで年数本観れば充分というライト層もいる訳でして。そしてもちろん親が契約してくれたおかげでNetflixが観られるお子様もいるでしょう。
で、両親と子供とでどんな映画を観るのかと考えれば、たぶん本作のようなファミリー映画なんですよね。小さい子供の前で『グリーンインフェルノ』を観ようとする親は恐らくいないだろうし。
そう考えると需要は満たせていますね。ディズニーチャンネルの代わりにNetflixを契約しているならなおさら。
子供向けの映画にブツブツ文句を垂れている自分が恥ずかしくなりますが、まぁそれはそれとして。
まとめ
あまり書くことが思いつかなかったので、今回は短めに。
もし俺が子供だったとしても本作を楽しめるとは到底思えませんが。本当に子供向けに作るならばミュージカルにするべきでしたね。
ミュージカルなら内容が良く分からなくても楽しめるし、大人もなんとなーくハッピーな感じなるでしょう。
独り者の俺が一人でこんな映画を観ていると虚しさすら感じてしまうわ。やっぱりアニメでも観ておけば良かったかな。
以上!!!
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