Netflix映画『目指せ!スーパースター』ネタバレ感想 これがハリウッド版天下一武道会!

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

「自分にとってスーパースターとは誰だろう?」

たまにそんなことを考えたりもする。漠然としすぎて誰とは思いつかないんだけども、スーパースターという響きは良いものです。インド映画の『ロボット』に主演するラジニカーントは自身の名前に「スーパースター」の愛称を付け、映画の冒頭では「”スーパースター” ラジニカーント」と紹介される。これってスゲェかっこいいなぁと。

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まぁ私にとってのスーパースターは三船敏郎ロバート・デニーロ辺りのカッコいい男なワケですが。「こんな男になりたい」と憧れることすらできないような、遥か上にいる人。それでも皆から愛されるような人こそ”スーパースター”と呼ばれるのかなと。

そんな感じで「スーパースター」のお話をしたところで、今回の映画『目指せ!スーパースター』のレビューに移っていこうと思います。

 

※この記事はネタバレを含みます!




目指せ!スーパースター

あらすじ

怪力が手に入る魔法のマスクを見つけたプロレス好きの少年が、WWE主催のレスリング試合に出場。自分より何倍も大きい強敵と戦い、リングにカオスを巻き起こす。

Netflix

 

評価

僭越ながら『目指せ!スーパースター』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

4
★★★★☆☆☆☆☆☆

 

「これは対象年齢の問題かもね」

 

いじめられっ子の少年がひょんなことからスゲェ力を手に入れる映画。プロレスとか格闘技とかそんな映画ではないっす。ディズニーチャンネルで放送していそうな子供向け映画に近いかもしれないですね。

子供向けに作られているであろう作品を、こんな心の薄汚れた大人がガチで評価するのもどうかと思いますが……。自分が子供だったとしても楽しかったかどうかは微妙な感じ。割と子供時から捻くれてたからね。

かなりベタな展開続きでありまして、良くも悪くも80年代後半から90年代にかけての映画を思い起こさせます。シンプルかつ、冒頭数十分ですべての展開が予想できてしまうような、あまり深みを感じない映画です。

 

前から思っていましたが、なんでこの手の映画の主人公はいじめられっ子なんでしょうね。今回の映画に関して言えば、設定的にそうならざるを得ませんが、主人公がナードな映画の多いことか!

主人公が学校の中心的人物で、ひたすら楽しいことばかりする『グリース』みたいな映画がもっと増えてもいいのに。

 

ここから先は『目指せ!スーパースター』のネタバレを含みます

まだご覧になっていない方はご注意を

 




 

感想(ネタバレ)

 

くっさいマスク

主人公のレオはいじめっ子からちょっかいを受けている男の子。いつも通り追われている最中にパーティ中の民家に隠れ、謎の”臭いマスク”を手に入れます。WWE(アメリカのプロレス団体)に憧れるレオは自宅に戻ると、すぐにその臭いマスクを被るのですが……。

まぁなんということでしょう!!そのマスクには不思議なパワーが宿っており、被るとパワー・スピード・声が何段階にもパワーアップ!しかも気持ちも大きくなって、いじめっ子も撃退し、好きなあの子も誘っちゃうよ!

そんな時に運よくプロレスの大会が開催され、優勝者にはWWEへの参加が認められるらしい!レオはマスクを被り、自分より何倍も大きい相手を倒していく……。というのが大体のあらすじ。

 

レオの家はお母さんが別の男と逃げちゃって、お父さんとバァバと3人暮らし。ママに会いたいレオはパパとの関係がなかなか上手くいかず、お互いに悩んでいる様子。

とにかく最初に思うのが、おばあちゃんがめっちゃ若い!ってこと。普通に初登場のときお母さんかと思ったからね。

海外の人って比較的に日本人より年上に見えるじゃないですか?でも、このおばあちゃんは40くらいに見えるんですよね~。私自身、年齢当てるのニガテなんで自身はないんですけど。

おばあちゃんは置いておいて、ここで言いたいのはパパとの関係。中盤までは意外と深い溝がありそうな感じがしたのですが、特にそれは解決されず。いや、解決したんだけど「それでいいのか!?」というくらい軽い終わり方なんですよ。

この映画の最後にレオは「試合に勝てたのは友達と家族のおかげ!」と、まぁ定番のセリフを語るワケですけど、説得力がゼロ。友達との喧嘩も「ごめん、僕が悪かった」と謝ったのみで、結局試合のどこに友情が絡んだのかも不明。言うと思いましたが、マジレスすると試合に勝てたのはマスクのおかげだと思うよ。うん。

それよりダンスが得意だった友達について深掘りしてくれ!絶対アイツ主人公以上にポテンシャル秘めてるだろ!もう一人のインド系の友達は……たぶんレオのこと嫌い。スマホで特技大会に遅れた証拠を探してたんですかね。

 




 

天下一武道会

ちびっこの皆様が恐らく楽しめるであろう部分はここ。レオの出場するプロレス大会が、現実のプロレスとはあまり関係なく、普通に天下一武道会なんです。あのバクテリアンとか男狼とかが出場していた、比較的初期の天下一武道会って感じかな。

あの頃の天下一武道会はライバルも面白い奴らばっかりで、そこそこ互角に戦えるし面白かった。最後の方とかZ戦士の間でしか勝負にならないくらい差がありましたから。戦わずして決勝戦は悟空とベジータだろって感じなのですが。チャパ王とかナムはブウの時は何をしていたんだろう。

天下一武道会の思い出はそこまでにして、この映画のプロレス戦はハラハラ感はゼロ。大抵はマスクを被ったレオが超スピードと超パワーで相手を翻弄するだけで、あまりスッキリもしない戦いなのよ。

自分の心を少しちびっこに近づければ楽しめるかなぁと思ったんですが、学校で2日ほど話題になるレベルのバトルでしたかね。

ただライバルはなぜかカウボーイが持つ投げ縄を携帯している奴がいたり、超すごいオナラで突風を巻き起こすバクテリアンみたいなやつがいたり。そこそこキャラは強い。

もう友情・家族愛をなくして、マスクもなくして、くだらない能力を持った奴らの天下一武道会だけで十分だったような気さえする。

 

子供時代なにを観て育っただろう

子供時代に観ていたものっていつまで経っても面白いもので。私が一番好きな映画も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でありまして、初めて観たのは小学2年生くらいのとき。そこからずっと1位に君臨しているんですね。

高校の時から年何百と映画を観るようになりますが、未だに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は超えられていない。

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他にも『トイ・ストーリー』だったりとか、『素晴らしき哉、人生!』とかは今でも大好きでして。映画以外でいうと世代的にディズニーチャンネルでやってた『スイートライフ』をよく観てたかなぁ。あれはついこの間ディズニーデラックスで10年ぶりくらいに観まして、面白さを再確認したという。

逆に男の子なら触れてきたであろう『仮面ライダー』とか『ポケモン』辺りには触れてこなかったので、今でも観る気はない。

結局は作品の内容よりも当時観ていた”懐かしさ”が響くんじゃないかと。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はたぶん大人になってから観たとしてもNO.1になっていた自身がありますが。

なので『目指せ!スーパースター』も子供向けではあるし、大人になってしまった私には楽しめるものではなかったが、子供時代であれば興味を引いた作品だったかもしれない。

 

いや、やっぱり訂正。

たぶん子供時代に観ても繰り返し観るような作品にはならなかっただろう。少なくとも私の好みは小学生の頃からほとんど変わっていないはず。昔から一番好きな女性芸能人はガッキーで10年以上変わっていないし、好きな映画も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で変化なし。

なんならゲームが好きなことも、ディズニーが好きなことも、旅行が好きなことも小学生から変わっていません。ブログを初めて開設したのも小学生の時だったし。大人になって増えた趣味はダイビングとボウリングくらいかな。

 

なので、例え小学生時代に観ても『目指せ!スーパースター』は響かない映画だったことでしょう。

 

以上!!!

 

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