『THE GUILTY ギルティ』感想 「音」で事件を解き明かす新感覚サスペンス!

するめ
皆さんこんにちは!

するめ@movie_surumeです!

この記事では映画のレビューを書いています!

最後までお付き合いくださいm(__)m

「犯人は、音の中に、潜んでいる」

映像ではなく音を聴かせることによって観客に事件を想像させる、まったく新しいサスペンスがやってきました!

ソリッドシチュエーションスリラーに近いジャンルでしょうか?主人公と観客が事件に関われるのは電話越しの音だけ。車の音とか、雨の音、女の声だけで事件を解決に導くため難易度も高いw

しかも今回のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされている作品で、サスペンス良作が多いデンマーク映画です!

外国語映画賞だと日本で公開されない、下手したらDVD化すら無しの場合もありますから不安はあったのですが、まさか一番近い劇場で公開されているとは!

そこまでプロモーション打ってないのにほぼ満席だし、静けさのある作品なので凄く不思議な映画体験でした!

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あらすじ

過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。(映画.com)

感想

注意
ここから先は映画のネタバレが含まれています!

まだご覧になっていない方はご注意ください!

 

今までにない映画体験!

冒頭にも書いた通り、「音」が超重要なキーワードになっている本作。

劇場にいる全員が目で楽しむのではなく「音」で楽しんでいるため、とんでもない静けさが最後まで保たれた珍しい一本でした!

 

主人公アスガーは緊急通報指令室、日本で言う110番や119番を受ける場所で働く警官。

後で判明することなのですが、物語開始以前にアスガーは自身の正義を貫き殺人を犯してしまった性格に難があるキャラクターです。

もう自分の思い通りにいかないとヘッドマイクを叩きつけ、ものに当たり散らすヤバいヤツ。

でも正義感はあるから被害者からの通報には真摯に対応し、女性からの通報に対しての適格なアドバイスを送る頭の切れる人物でもあります。

その女性からの通報と言うのが「元夫に誘拐されている!助けてくれ!」というもの。

アスガーはすぐに携帯から発せられている位置情報を把握しパトカーを派遣するのですが、犯人が近くにいるから車種もナンバーも報告されず大苦戦!

 

そりゃ音だけじゃわからんでしょとw

 

そこで女性と元夫のことをデータベースで調べ、自宅&車のナンバーへとたどり着きます。

自宅に電話をかけると出たのは被害者イーベンの娘、マチルデ。

まだ幼いながら「お父さんが怒鳴ってナイフを持ってお母さんと出て行っちゃった!」とキチンと報告してくれる辺りしっかり者なのかな?

 

ここまでの件は全部「音」だけですからねw

しかも通信室、男の横顔が映っているだけなので目で楽しめる要素はほぼありません!

事件は現場で起こっているのに駆け付けられないモヤモヤが終始付きまといます(笑)

ただ徐々に主人公のキャラ設定が明らかになっていき、同僚のオペレーターを見下しているような闇の部分が見えてきて「あれ?なんかおかしいぞ」と。

 

その後も事件の犯人と思われるイーベンの元夫に直接電話をかけたり、相棒を自宅に踏み込ませたりとやりたい放題!

時間だから早く帰れと諭されるも「これは俺の事件だ!俺が解決するんだ!」と言わんばかりに、一人オペレーター室に閉じこもり事件解決に当たっていくのです。

マチルデが一人では可哀そうということで警官二人をイーベンの自宅に送りこみ、マチルデとその弟を保護しようとしますが寝室にはズタズタに引き裂かれた幼き男の子の死体が…。

 

ブチ切れたアスガーは再び元夫に電話。「お前はムショ行きだ!罪を償え!」と息巻くも軽くあしらわれてしまいます。

実は元夫には前科があり、被害者イーベンとは完全に別居状態。

口論の末自分の息子をも手にかけてしまった殺人犯なのでした。

そこでイーベンに電話をかけ「犯人をレンガで殴って逃げ出せ!夫は悪いヤツだ!」とアドバイス!イーベンはアドバイス通り行動し無事逃げ出すことに成功!

事件は無事解決!と思われましたが、ここで別の犯人が明らかになります

 

 

そう、実はマチルデの弟をナイフで引き裂いたのはイーベン本人だったのです。彼女は精神病を患っており「息子の身体にヘビがいる!」と思い込んで殺してしまったのでした。

つまり元夫は再びイーベンを精神病院に連れていこうとしていただけ。すべてはアスガーの勘違いにより起こっていました。

 

良かれと思ってやった行動が全部裏目に出てしまった絶望感の中、イーベンは自分のしたことに気が付き自殺を図ってしまう「泣きっ面に蜂」状態w

ここまで不幸が連続するのも一重に彼の性格のせい。行き過ぎた正義感が事件を悪化させていたのです。

 

まぁ実は被害者だった元夫が何も言わなかったのもどうかと思いますが…。

アスガーが電話をかけた時点ですべてを告白していればここまで絶望的な状況にならなかっただろ!とツッコみたくなってしまいますw

元夫自体も前科があって警察が信用できなくなっていた経歴があるので、警官であるアスガーを信用しなかったのも分かるっちゃ分かるけど。

 

と、以上これだけの内容が全て会話で進行していきます。会話だけだから家の様子とかイーベン、マチルデ、元夫の顔も一切登場しないんです!

だから「イーベンはどんな顔しているのかな?」とか「デンマークの高速はどんな感じだろう?」みたいに想像を膨らませ、自分でその情景を作り出して楽しむ映画なんですね~。

最近だとすべてパソコンの画面だけで進行する『サーチ』って映画がありましたが、それに近い「新感覚映画」の一つと言えるでしょう!

ハリウッドリメイク

2018年公開作品にしてすでにハリウッドリメイクが決定しているらしい!

主演は『ブロークバック・マウンテン』、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホール。うん、めっちゃ合ってるw

外面はいいけど、中身には闇を抱えているようなキャラを演じさせたら右に出る役者はいないですからね。

ただ、この脚本をそのままリメイクできる懐の深さがハリウッドにあるだろうか。「音」重視にはするだろうけど、違ったテイストの作品になってしまうんじゃないかと思ったりもするんですよね。

変にスタイリッシュさを出したりとか、部屋からオペレーター室から出て現場に駆け付けちゃうとかは止めてほしいです(笑)

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まとめ

本作の満足度を★10段階で表すと・・・・

 

★6

アイデアも面白いし、それに負けない脚本の出来も素晴らしい。

確かに想像力をフルに働かせ、一言も聞き漏らさないように映画に集中する体験は貴重なもので他の映画では味わえません。

ここまで来るとこれは好みの問題なんですが、私はやっぱり目で見て耳でも楽しい映画が好きなのです。

映像で楽しむ作品だからこそ映画だと思いますしね。どちらかと言えば『THE GUILTY』は小説を読んでいるような感じかな。

ただこの映画を映画館で、満席の状態で観られたことは一生記憶に残るでしょう!

以上!!!

するめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!

Twitter(@movie_surume)も始めたので映画について語り合いたい方、ガンガンDM飛ばしてきてくださいw

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ABOUTこの記事をかいた人

90年代生まれ。最近フリーランスを始めたばかりの映画フリーク。 映画鑑賞が好きな人も、そうでない人も楽しめる文章を心掛けて執筆中。 お仕事のご依頼はお問い合わせフォームまでお願いします。