『女王陛下のお気に入り』感想 恐い女たちの成り上がり物語

するめ
皆さんこんにちは!

するめ@movie_surumeです!

この記事では映画のレビューを書いています!

最後までお付き合いくださいm(__)m

一時期ネットで映画の記事を観ているとちょくちょく「ヨルゴス・ランティモス」という名前を見かけていました。

なんか最近話題のギリシャ人監督らしく、映画マニアとして観ておかねばとNETFLIXで『ロブスター』だけ観たんですがどうも合わなくて…。

それ以降も話題になった『聖なる鹿殺し』とかも観てないんですよね~。

しかし!

最新作の『女王陛下のお気に入り』は私の大好きなエマ・ストーンが出演してるじゃないですか!

しかも主演のオリヴィア・コールマンはヴェネチア国際映画祭で女優賞を獲得してますし、これは話題になるぞと。

『ロブスター』一作を観ただけで「ヨルゴス・ランティモスの作品は合わない!」って決めてしまうのももったいないですしね!

では、以下レビューに参ります!

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あらすじ

18世紀初頭、フランスとの戦争下にあるイングランド。女王アンの幼なじみレディ・サラは、病身で気まぐれな女王を動かし絶大な権力を握っていた。そんな中、没落した貴族の娘でサラの従妹にあたるアビゲイルが宮廷に現れ、サラの働きかけもあり、アン女王の侍女として仕えることになる。サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を狙っていた。戦争をめぐる政治的駆け引きが繰り広げられる中、女王のお気に入りになることでチャンスをつかもうとするアビゲイルだったが……。(映画.comより抜粋)

感想

注意
ここから先は『女王陛下のお気に入り』のネタバレが含まれています!

まだご覧になっていない方はご注意ください!

 

女たちの成り上がり物語

舞台は中世ヨーロッパ。ウサギを愛する女王アンと彼女に気に入られようとする女たちの絵にならないどす黒いバトルが繰り広げられていきます。

主人公アビゲイルは貴族の出身ながら父のせいで召使まで身を落とし、同僚の召使たちからもいじめられる始末。

しかし!アビゲイルは痛風の痛みを和らげる薬草をアン女王に塗ったことから、侍女へと昇格!そこから女王のウサギを褒めたり、慰めたり、彼女のワガママに従い続け徐々に信頼を勝ち取っていく。

そこに現れるライバルがアン女王の友人兼相談役兼、恋人?でもあるサラ。彼女は女王への助言によって国家を裏で動かすほどの権力を持っている恐ろしい女です!

もうこの辺りからサラVSアビゲイルの構図が出来上がってしまい、恐ろしいほどのバトルがスタート!

サラは元々フランスとの戦争を推進しており、アン女王を使って税金を跳ね上げ軍事費に充てようと目論んでいました。逆にアビゲイルやその「友人」のハーリーは戦争反対派。

戦争を継続か、終結かを決める最終決定権は女王にあるので政治的な意味も含め気に入られようと頑張るわけですね。

序盤は出世なんて気にしていなさそうなアビゲイルも野心に満ち溢れ、恩人であるはずのサラに牙をむき始めますw

最終的にはサラがアビゲイルを城から追い出そうとするものの、逆にアビゲイルの策略に嵌められ逆に城を追い出されることに。

貴族から落ちたアビゲイルは汚い手を使って女王に気に入られ、再び貴族として遊び呆けるのでした!

めでたしめでたし!

ウサギとアビゲイル

アン女王の粋な計らいにより貴族になったアビゲイル。

ラストは調子に乗ったのかアン女王の目の前で、彼女が最も愛するウサギを踏みつぶし勝ち誇った笑みを浮かべます。

女王を操れるような立場になり、自分が女王にでもなった気でいたのでしょうか。

しかしそこは女王!ウサギの悲痛な声を聴いた彼女はすぐに自身の足を揉むようアビゲイルに言いつけ、自身の前に跪かせるのです。

立場を思い出したのか、女王にとってアビゲイルはウサギと同等、いやそれ以下であることを思い知ったのか悔しそうな表情で跪き彼女を慰め、幕を閉じます。

そこで使われるのがアビゲイルの表情とウサギたちの合わせ技!映画1本使って成り上がったのに、ウサギ以下なのかと。

アン女王の目線で考えると、この映画は慰め役がサラからアビゲイルに代わっただけ。元々政治には大して興味もない人ですから自分の欲望を満たしてくれる相手が代わったに過ぎないんですよね。

もっと言えばアン女王の興味や本当の愛情はウサギにしかなく、国の行く末などどうでもいいことだったのでしょう。

私たちがハラハラしながら観た女たちのバトルも視点を変えると、他愛もないことだと皮肉が込められているような気がしてなりません。

なかなかブラックなラストを持ってくるじゃあないか!

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3人の大女優

女同士のバトルということで抜擢された三人の女優達。

アン女王を演じたオリヴィア・コールマンは本作で多くの賞を受賞していますし、わがままでたまーに見せる冷たい視線が印象的な女王を完璧に演じていました!

ライバル関係にあったサラとアビゲイル役は『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズと『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン

二人ともアカデミー賞女優なので演技力の心配は全くありませんでしたが、想像を大きく超えたどす黒いリアリティある演技・・・!

「あぁ本当に仲悪いんじゃないだろうか?」と軽く心配してしまうくらいには真に迫っていましたねw

近年は『オーシャンズ8』とか『マンマミーア』とか女優をメインに据えている作品が多いけど、中でも異質を放っている作品なんじゃないかな?

本当に「女同士」であることが作品の重要なテーマになっているのは珍しいんじゃなかろうか。

一応男性キャストも音楽室に掛かっている作曲家の絵みたいなニコラス・ホルトがいるけど、『マッドマックス 怒りのデスロード』ほど目立った役回りではないしなぁ。

 

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まとめ

本作の満足度を★10段階で表すと・・・

 

★6

『ロブスター』ほど奇抜なアイデアを有しているわけではなく、むしろ単純な成り上がり物語。

今回はヨルゴス・ランティモスが脚本を書いたわけではないので、落ち着くところに落ち着いたストーリーになったのかな。

ストーリーはそれくらいで、あとは女優たちの演技とキャスティング。あの3人をそれぞれのキャラクターに配役した人が凄い!別の役者ではまた印象が変わっていたでしょう。

あとエンドクレジットにエルトン・ジョンの曲を持ってきたのは良いんだけど、文字がめちゃくちゃ見にくい。

以上!!

するめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!

Twitter(@movie_surume)も始めたので映画について語り合いたい方、ガンガンDM飛ばしてきてくださいw

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02/09/2019

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ABOUTこの記事をかいた人

90年代生まれ。最近フリーランスを始めたばかりの映画フリーク。 映画鑑賞が好きな人も、そうでない人も楽しめる文章を心掛けて執筆中。 お仕事のご依頼はお問い合わせフォームまでお願いします。