どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回はNetflixで配信された『悪魔はいつもそこに』の感想になります!
この映画はですね。『スパイダーマン ホームカミング』のトム・ホランドや『IT』でペニーワイズを演じた、ビル・スカルスガルド。
さらに『アンダー・ザ・シルバーレイク』のライリー・キーオ、『ゴシップ・ガール』のロバート・パティンソンといった豪華すぎるキャストが揃った作品です!
しかも制作には『ファー・フロム・ホーム』でトム・ホランドと戦った、ジェイク・ギレンホールが名を連ねているという。
うーん、正直これは映画館で観たかった気持ちもあるんですが、Netflixで全世界配給だからな~
このご時世だとNetflixとかAmazonとかが強すぎるんだよね。今月はミリー・ボビー・ブラウンの『エノーラ・ホームズ』とかもあるし。
かといって、劇場では映画ファン待望の『テネット』が公開されるんで、9月は今年一番の盛り上がりを見せることでしょう!
※この記事はネタバレを含みます!
悪魔はいつもそこに
あらすじ
戦後の腐敗と暴力にまみれた田舎町。愛する者を守ろうともがく青年の周りで、邪悪な人間たちの思惑が渦を巻く。
原作はドナルド・レイ・プロックの『The Devil All the Time(悪魔はいつもそこに)』です。
とりあえずジャンル分けは「ホラー」としておきましたが、サスペンスとかスリラーの方が近いのかな。
監督は『サイモン・キラー』のアントニオ・カンポスです。
キャスト/キャラクター紹介
トム・ホランド/アーヴィン・ラッセル
『白鯨との闘い』に出演後、『シビルウォー キャプテン・アメリカ』でスパイダーマン役に抜擢。
最近ではピクサー映画の『2分の1の魔法』で声優を務めたりしていました。来年は『スターウォーズ』続3部作のデイジー・リドリーとの共演作『カオス・ウォーキング』が公開されるなど、最も注目される若手俳優のひとりです。
ビル・スカルスガルド/ウィラート・ラッセル
『IT それが見えたら終わり』の恐怖のピエロ、ペニーワイズ役で有名です。ちなみにお父さんは『マイティ・ソー』シリーズでセルヴィグ教授を演じたステラン・スカルスガルド。
主人公の父の役なので、直接的にトム・ホランドたちと絡むことはないのですが、ペニーワイズとはまた違った演技を披露しています。
ジェイソン・クラーク/カール・ヘンダーソン
『ターミネーター:新起動』でジョン・コナー役を演じた俳優。他にも『猿の惑星』や『ゼロ・ダーク・サーティ』などの大作映画に出演しています。
本作では特殊な性癖を持つ連続殺人気の役。優しそうで無害なフェイスからの狂気。なんだか『ターミネーター 新起動』を思い出す。
セバスチャン・スタン/リー・ボーデッカー
『キャプテン・アメリカ』シリーズのウィンター・ソルジャー役でおなじみの俳優です。
本作に関する少し面白い話がありまして、実はリー役はキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスがキャスティングされる予定だったらしいんですよ。でも、予定が合わなくて代わりにセバスチャン・スタンが演じたと。
マーベル映画ファンにとっては感慨深いといいますか、面白い裏話ですよね。wiki情報ですが。
ロバート・パティンソン/ブレストン・ティーガーディン
新バットマンを演じることになりました。
本作ではクズな牧師役。なんだかんだで本当の悪人は彼だけな気がします。
「悪魔はいつもそこに」の評価と感想
僭越ながら『悪魔はいつもそこに』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
6
★★★★★★☆☆☆☆
アメリカの田舎町で起こる不思議な因果
都会が舞台になる映画よりも、郊外が舞台の作品の方が僕の好みに合致するんですよね。
ガソリンスタンドとコンビニが一体化したような店舗とか、地元の人しか行かなそうな商店とか。
そんな古き良きアメリカンな感じが僕の憧れでもあるのです。
で、本作はそんな地図にギリギリ載っているような田舎が舞台。第二次大戦後とベトナム戦争中の2つの時代を描きながら、世代を超える因果を描いた作品です。
まず、何にしてもキャストが豪華すぎる。ストーリーうんぬんよりも、キャスト目当てで観る人も多いと思います。実際に僕もそうでしたし。
大作映画にメインで出演している面々が、一堂に揃っただけでも観る価値はあると思うんですよ。
ただ、共演シーンはそんなに多くありません。全員が揃うシーンは一度もないし。本作は群像劇ですから、一堂に会するってことはないんですね。
でも、トム・ホランド目当てで観る人、スパイダーマン以外の彼を観たい人はピッタリな作品ではないかと。
著名な俳優が多く出演していながら、トム・ホランドはやっぱり特別なオーラを放っているというか、作品を牽引していく役回りです。キャラクターとしてもそうですし、俳優としても彼なしでは考えられないほど重要な立場でして。
ストーリーの方は、宗教的価値観が原因となり、多くの人を巻き込む事件へと発展していくというもの。
さらには過去の因果が巡り巡って…というストーリーでもありまして、不思議な縁で繋がっているスモールワールドな世界が描かれます。
ただタイトルの『悪魔はいつもそこに』の意味ってなんでしょうかね?
神を信じる人々が残酷な決断や行動をしていくって話ですが、いまいちタイトルに繋がっていないような。
安直ですけれど、悪魔=復讐だと考えるとか、そんな感じですか?
さすがにそこまでシンプルな意味ではないと思いますが、映画後半は特に復讐がキモになっていますよね。
主人公のアーヴィンは犬を殺した父を恨み、妹を自殺に追い込んだ牧師を恨み、あてのない旅をする羽目に。セバスチャン・スタンが演じたリーも、妹を殺したアーヴィンを恨んでいました。
主に前半は信じていたものに絶望したふたりが、そして後半はその影響で生み出されたふたりの復讐劇って感じですかね。
妻を寝取らせる写真を撮るカールたちは『タンポポ』における役所広司の立ち位置で、重要な役だけどストーリーにはそこまで関わってきません。彼女たちのストーリーは復讐や宗教といった要素も少ないですし。
ただ観客が想像するような形でキャラクターたちが絡み合い、上質な群像劇になっています。
少し気になる点があるとすれば、ペースの配分かな。
中盤は特に失速してテンポは遅いし、まぁ想像通りの展開がポンポンと出てくるんですよ。牧師の正体とか、それによる自殺とか。
そのわりに終盤はハイペースで一気に駆け抜けると。普通に終盤の各キャラクターのやり取りとかもっと観ていたかったんですけどね。
豪華なキャストが揃うから、スケジュール取れなかったのかなとか、考えなくてもいいことまで考えちゃいました。
しかし、中盤のスローな部分もトム・ホランドとロバート・パティンソンが引っ張ってくれるんで、飽きることはないかと。
そこにはキャストが好きって前提がありますが。
まとめ
何はともあれ、キャストの豪華さが印象に残る。
ストーリーはまぁ、うん。
最近『動物だけが知っている』って超高品質な群像劇観たんで、その余韻が残ってるのかな。
他にも面白い群像劇映画はたくさんあるんで、ぜひ見て欲しい映画まとめときました。
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最後に宣伝したけど、この映画はそこそこおすすめです。
以上!!!
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