
今回はNetflixで配信が始まった『ザ・バブル』について書いていきます。
この映画は、コロナ禍での映画撮影を描いている作品です。
14日間の隔離からスタートし、グダグダすぎる撮影風景を映し出していくと。
しかも、劇中劇はB級映画!こりゃなかなか面白そうだぞ……!
コロナに悩まされている今だからこそ、観るべき映画だ!たぶん!
ってことで、感想を書いていきます。今回は短めです。
アニメ映画『バブル』の感想はこちら
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ザ・バブル
あらすじ
こっそり抜け出したり、熱い夜を過ごしたり、正気を失ったり…。ホテルで隔離生活を送るアクション映画のキャストとクルーが、続編を完成させるべく奮闘する。
作品解説
今作の監督を務めているのは、『40歳の童貞男』のジャド・アパトー。
プロデューサーとしても活躍しているのですが、手掛けている作品は大体コメディ映画ですね。しかも、人を選ぶ作品が多い印象。
今作では『サウスパーク(映画版)』のパム・ブラディと組んで、脚本も兼任しております。
キャストの方を紹介していくと、
主演が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネビュラ役でおなじみ、カレン・ギラン。近年では『ジュマンジ』シリーズや、『ガンパウダー・ミルクシェイク』に出演しておりました。
また、『マンダロリアン』のペドロ・パスカル、『ザ・プロム』のキーガン=マイケル・キー、『ゲームオーバー!』のフレッド・アーミセンなどが出演しています。
ご覧の通り、超豪華な面々が揃っているんですが、カメオ出演している人たちも強者ぞろい。後半の方で書いていくので、ここでは割愛しますが。
『ザ・バブル』評価
ストーリー | ★★☆☆☆ 2/5 |
キャスト | ★★★★★ 5/5 |
演出 | ★★☆☆☆ 2/5 |
映像 | ★★★☆☆ 3/5 |
総合評価 ★ 5/10
「思ったより悪くはない!」
この映画、海外では割と酷評されています(笑)
けれども、僕の中では「リアルタイムで観れば面白い映画かな」と。
僕らが普段観ることができない、映画製作の苦労を伝えている点においては、もっと評価されていいんじゃないでしょうか。
ただ、「リアルタイムで観れば」ってところが重要。
たぶんコロナが終息し、普通の生活に戻ったときに観たら「なんじゃこりゃ」って言われる映画ですね(笑)
そこに全力をかけてきたジャド・アパトーの覚悟は、素直に評価したいところ。
※ここからネタバレが含まれます
『ザ・バブル』感想
映画製作の辛さ
僕は大手の映画製作に深く携わったことはないですが、現在は特に厳しい状況ですよね。
日本の情報はあまり入ってこないんだけど、アメリカでは俳優組合が明確なコロナ対策のルールを設けて、資金がめっちゃかかるらしい。そのせいもあってか、インディペンデント作家たちが苦境に立たされているようで。
ただでさえ高い製作費が、コロナのせいでさらに高くなる。ただでさえ大変な映画製作が、コロナのせいで余計に労力を使わなきゃならない。
コロナは映画製作にとっては害しかないわけですよ。もちろん映画ファンにとっても、誰にとってもですが。
そんな状況を踏まえて、本作を鑑賞するとちょっとは面白さが増すのかな。
コロナ禍の中『崖のビースト6(タイトルくそダサい)』の制作がスタート。キャストたちは14日間ホテル内に隔離され、そこから撮影しなくちゃなりません。
平時ならば即スタートできるのが、14日間の強制隔離付き。この期間はキャストのスケジュール、ホテル、食事など、余計にお金がかかります。
でも、当然ながらキャストも人間です。同じ部屋にいては頭がおかしくなるだろうし、「外に遊びに行きたい!」と思うのが普通でしょう。これが平時に公開されていたら「我慢しろよw」とか思うかもしれませんが、自粛期間を乗り越えた僕たちなら、その辛さがわかるはず。
「やること秒速でなくなるよね」
おそらく、世界中の人が同じ体験をしているのではないでしょうか。
だからこそ、「今観なきゃ!」って映画なんですよね。
この笑いを不謹慎と感じる人も多いと思うけど、悲劇から喜劇を生むということは、いつの時代にもあります。成功か失敗かに関わらず、僕はこの時代に本作が生まれたことに意味があると思う。
……まぁ、いいところはこのくらいかな(笑)
映画自体は粗が多すぎるし、笑えるところはあってもストーリーは面白くない。そして、長い!!(←これが一番ダメ)
さらには劇中劇がつまらなさ過ぎる。「生殖器を撃て!」とか、突然下品な展開が入ってくるから、苦笑いすらできなくなるよね。『ドンキーコング64』の2面のボスみたいな恐竜もダサいし、ラストなんてもう……(笑)
これを言うと本末転倒だけど、普通にショートフィルムとかで満足できる題材でしたわ。
カメオ出演に関して
本作の楽しみのひとつに、スターたちのカメオ出演があります。
「君たち、なんで出たんだよ!」
とツッコみたくなるようなメンバーでして、もう登場だけで笑ってしまう。
一応僕が分かったところだけ、解説していくと、
ドラッグでラリったときの幻覚役として、ベネディクト・カンバーバッチ。少し前に流行った、“自分の顔に他人の顔を合成する”みたいな感じで登場します。
今年は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で主演男優賞にもノミネートされたのに(笑)
また、インストラクター(これも幻覚?)役で『スターウォーズ』続3部作のデイジー・リドリーが登場。なかなか際どいシーンでしたが、大丈夫だったのでしょうか?
さらには主人公・キャロルの元カレとして、ジェームズ・マカボイ(本人役)が登場します。一瞬だけど、確かな爪痕を残して退場していく、さすがの存在感。
そのほかにも『ザ・スーサイド・スクワッド』のジョン・シナ、歌手のベックなどが登場!
もう一度言うけど、
なんでこの映画に出たんだよ(笑)
こんな感じかな。僕が気がついていないだけで、もっとカメオ出演した人がいたのかも。
本作を鑑賞することがあれば、ぜひ探してみてください。
最後に
2度目を観ることはないと思いますが、コロナを題材にした映画はもっと増えてほしいね。
だって、マスクつけていることが普通になってるから、ノーマスクだと違和感しかないもん。特に現代を舞台にした作品は。
これが非常に難しいところですよね。俳優たちにマスクつけて演技させるわけにもいかないし、コロナをなかったことにするのは難しすぎる。
ちょうどいいところで折り合いをつけるのが、今後のエンタメ界の課題になっていく気がします。
以上。
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