『悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ』評価と感想(ネタバレ) 前作よりはマシというレベル

スルメ
どーも、スルメです

今回は『悪魔のいけにえ』シリーズ最新作、『レザーフェイス・リターンズをレビューしていきます。

このシリーズはスプラッター映画の代名詞となった第1作目から、割とグダグダしちゃったシリーズなんですよね。

リメイクとか続編とか、さらにはリメイクの続編とか、やっぱりなかったことにしたりとか……

単体のストーリーは単純なのにシリーズは大人の事情で複雑化するという、観客には嬉しくない展開となりました。

最新作となる今作も権利の移行があったりして、これまでの展開が一度リセットされています。

今回はそこらへんの状況も解説しながら、感想を書いていきましょう!

悪魔のいけにえ レザーフェイスリターンズ

あらすじ

テキサスのゴーストタウンを再生しようとする若者たち。人皮のマスクをつけた殺人鬼、レザーフェイスが町に潜むとも知らずに…。血の惨劇が、再び幕を開ける。

Netflix

作品解説

今作は『悪魔のいけにえ』第1作目の続編となる作品です。

第1作目の続編は今まで『悪魔のいけにえ2』と、『レザーフェイス一家の逆襲』の2作品が制作されていますが、その設定をすべてリセット!

「もう一回、悪魔のいけにえの続編作ろうぜ!」って感じでスタートした作品となっています。

なので、シリーズ作品の復習は『悪魔のいけにえ』1作だけで十分かなと。僕も追い切れていない作品があったりするのですが、問題なく楽しめました。

 

キャストは完全に一新されています。

長年レザーフェイス役を務めていたガンナー・ハンセンも亡くなったので、マーク・バーナムが新たに起用されました。

その他キャストは『エイス・グレード』のエルシー・フィッシャーや、サラ・ヤーキン、アリス・クリーグなどなど

感想

スルメ的評価

ストーリー★★☆☆☆ 2/5
キャスト★★☆☆☆ 2/5
キャラクター★★★★☆ 4/5
スプラッター★★★★☆ 4/5

総合評価 ★5/10

 

「スプラッター好きとしては、評価したいところなんだけど……」


前作の『レザーフェイス』があまりにも酷かったので、今作はキラキラ輝いて見えましたw

批評家からは酷評される作品だと思いますが、僕はスプラッターやB級映画に味を感じてしまうタイプなので、わりと楽しめましたね。

特に中盤のスプラッターシーンは近年の『悪魔のいけにえ』シリーズの中で、もっとも素晴らしい場面だったと思います。

ただ、ストーリーには猛烈な既視感があって、「え、この世界ループしてんの?」ってくらい、いつも通りの悪魔のいけにえ。

せっかく舞台を現代にアップデートしたのに、やってることは何も変わらないなんて、悲しいよ。

※以下はがっつりネタバレが含まれています

再起を狙ったのかもしれないが……

同ジャンルの映画で、かつての影響を取り戻しつつあるのが、『ハロウィン』シリーズですね。2018年に公開された新生『ハロウィン』は、ジェイミー・リー・カーティスを起用して、新しいホラー映画としてアップデートした結果、ヒットを記録しました。

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一方、『悪魔のいけにえ』はレザーフェイスのオリジンを描こうとして大失敗。奇をてらいすぎてレザーフェイスのキャラが崩壊するという、散々な結果となっています。その結果が今作の制作へと繋がっていきます。

原題を見てもらえばわかると思うのですが、「Texas Chainsaw Massacre」は第1作目と同じタイトルなんですよね。最近は続編でも1作目と同じタイトルをつける作品(『ハロウィン』も)が多くて、そのほとんどの作品が再起を狙った映画だったりする。

つまり、今作はタイトルからして、「いちからやり直すぞ!」という意気込みが感じられる映画になっているわけです。

「これは期待できるかな……!」

ストーリーの方も郊外にあるソーヤー家ではなく、町が舞台になります。現代が舞台なので、当然全員スマホを持っているし、自動運転車なんてものも登場したりする。

しかも、主人公が高校で起きた銃乱射事件の生き残りだったり、過疎化が進むテキサスの現状を描いていたりと、社会問題を導入しています。

このように、いかにもな感じで現代にアップデートされた『悪魔のいけにえ』。

さて、再起は成功するのか?どんなホラーに仕上がっているのか?

その結果は……

「いや、いつも通りじゃねぇか!!」

良くも悪くもいつも通り。レザーフェイスはやっぱり死なないし、キチンと最後にはチェーンソーダンスを披露してくれる。

スマホもギャグネタにしか使われず、過疎化した街も単なる舞台でしかなかった。そもそも街が舞台なのにレザーフェイスは引きこもりがちで、すぐに建物中に逃げていくという具合。

『悪魔のいけにえ』の生き残りであるサリーも登場し、『ハロウィン』におけるローリーのようなカッコいい女性になっていますが、思ったより活躍せずに退場!そもそもリキャストしている時点で、あまり感動はないのだけど……。

チェーンソーがマスコット化しているとか、住民たちが街を大切に思っている描写とか、これといって伏線も回収されず。

「現代的な要素はすべてぶち壊してやるぜ!」というレザーフェイスの意気込みすら感じる作品でした。

よかった部分

個人的にシリーズ随一だと思ったのが、バスに乗っている生意気な都会人をレザーフェイスが虐殺していくシーン。一度にこれほどの人間を殺したことって、レザーフェイスにとっては初めてなんじゃね?

逃げ場のないバスの中だから、文字通りの地獄絵図。

外から見るとミキサーみたいになっていて、「これぞスプラッター!」というような、笑いすら起きてしまうシーンでした。

チェーンソーで簡単に人切断できるの?と毎回思うのですが、レザーフェイスにはそんなこと関係ないですね。流血表現も度を越えれば笑いに変えられる。それを証明したシーンでもあったと思う。

あとはサリーがリラに放った、「逃げるな!戦え!」というセリフ。

こんなのこれまでのスプラッター映画じゃあまり聞かなかったセリフじゃないですか?

スプラッター映画の登場人物って基本的に逃げの一手なんですよね。トラップでキラーに反撃とかはありましたが、逃げようとする人に向かって「立ち向かえ!!!」ってなかなか言わせると難しいと思う。

だって、スプラッター映画は最強のキラーに抵抗する間もなく殺されていくのが醍醐味だから。もはやリアクション芸の領域にあると思っているんですよ。真正面から恐れずに立ち向かっちゃ、スプラッター映画じゃなくなってしまう。

そんなスプラッター映画に「立ち向かえ」ってセリフを持ちこむのは、かなり勇気があると思うし、斬新さも感じました。それを言うのが生き残りであるサリーというのが、説得力あるよね。

「戦わなきゃ一生その影に追われることになるぞ」というのは、『ハロウィン』のローリーを意識したセリフでもあったのかな?

今後はキラーをいっさい登場させず、「スプラッター映画の生き残り」を描いた作品なんかも出てくるかもね。

最後に

『悪魔のいけにえ』シリーズはこの先どうなるのでしょうか?

今作が絶賛だったら続編作られるのでしょうが、絶賛される気がまったくしないよねw

一部のコアなファンが後押しして、なんとかもう1作できれば御の字。その後は10年くらい続編作らなくて、リブートとか作りそう。

『悪魔のいけにえ』はドキュメンタリーぽい映像表現なんかも魅力でしたが、今作ではそれが意識されてなかったですね。

もう少し、1作目に近づける傑作を作ってほしいところ。

 

以上。


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