劇場版『からかい上手の高木さん』ネタバレ感想と評価 映画だからこそできた最高のハッピーエンド

スルメ
どーも、スルメです

今回は満を持しての公開となる、劇場版『からかい上手の高木さん』についてのお話です。

僕が原作を読みはじめたのは、たぶん2巻くらいまで発売されていたとき。Twitterで話題になっていたんで読みはじめたんですが、まぁハマるよね(笑)

原作・アニメともに鑑賞してますし、今回も映画版も非常に楽しみにしていたのですが……

終わらせる気マンマンじゃね?

アニメは終わるのかもしれないけど、原作はまだ続くよね?

そんな感じで、以下感想です。

 

※この記事は『からかい上手の高木さん』関連作のネタバレを含みます

劇場版『からかい上手の高木さん』

あらすじ

中学生活のほとんどを高木さんにからかわれ続けてきた西片は、「中学生活最後の夏休み」をどう過ごすか考えはじめる。

夏休み前最後の登校日。高木さんと会えなくなることを悟った西片だったが、帰り道に子猫を発見する。

ふたりは子猫の里親を探すため、夏休み中でも会えるようになったが……。

作品概要

山本崇一朗(以下敬称略)の漫画『からかい上手の高木さん』を原作とする映画。山本先生は今期の『くノ一ツバキの胸の内』、夏の『それでも歩は寄せてくる』とアニメ化ラッシュが続いておりまして。作品も多いし、Twitterでもイラストアップしてくれるしで、いつ寝てるんだろう?

『高木さん』に関しては、アニメを観ている限り原作とはちょっと違った印象を抱きつつあったのですが、劇場版はさらに独自路線が加速していきそうです。

 

キャスト面もテレビアニメ版同様、高木さん役を高橋李依、西片役を梶裕貴が演じています。

りえりーは7月に『ゆるキャン△』があるし、同日には『異世界かるてっと』もあるし、映画でも大活躍な感じですね。好きな声優さんのひとりなんで、出演作は観ておきたいところ。

劇場版『からかい上手の高木さん』評価

ストーリー★★★★☆ 4/5
キャスト★★★★★ 5/5
演出★★★☆☆ 3/5
アニメーション★★★★☆ 4/5

総合評価 ★ 7/10

 

「感動と喪失感が両方押し寄せてくるね」


『元高木さん』もあって、西片と高木さんの未来はほぼ確定済みだったわけですが、やっぱりふたりの関係性に区切りがついてしまうとドキッとするよね。

「相手に対して明確な好意を伝える」ことが、この作品にとってはある種のタブーでした。

映画にするということは“そういうこと”なんだけど、いざその場面が来ると感慨深いというか、喪失感すらあったりしますよね。

僕が原作を読みはじめたのは2017年くらいですから、約5年間にわたってふたりの仲を見守ってきたことになるわけで。

幸せではあるけれど、ちょっと寂しいなと感じる映画でした。

 

“寂しい”と感じるポイントはふたりの関係以外にもありまして。

この映画は恋うんぬんはもちろんのこと、「中学生活最後の夏休み」に重点が置かれていて、ノスタルジックな感情が湧き上がってくる作風になっているんです。

映画を観ながら、「自分の中学生活どんなだったかな~」とか思い出したりしてね。

いや、僕はろくな学生生活送ってないんですけども。

 

※以下、ネタバレありの感想です。まだ映画を鑑賞していない方はご注意を

 

劇場版『からかい上手の高木さん』感想

中学生活で最後の夏

“夏”というワードにノスタルジーを感じるのは、日本人共通のはず。子供のころの夏は楽しい思い出が多いし、大人になったら暑いだけの気温も、少年時代は何故か肌に馴染んだりして。僕は今じゃ虫なんか大嫌いなのに、少年時代は虫取りしてましたもん。夏ってすげぇな。

そんな感じで、劇場版『からかい上手の高木さん』は、誰もが通ってきたであろう夏の思い出を「ここまでするか!」ってくらいキラキラに描いた作品でした!

西片と高木さんの関係はもちろん大事だけど、近年の日本映画でここまでデフォルメされた“理想の夏休み”を扱った作品があっただろうか?と思うくらいの夏映画。

恋愛に縁のなかった中学時代を過ごした僕としては、『あしたは土曜日』のトリオの方が感情移入できたかも。ようは超子供むけ『スーパーバッド 童貞ウォーズ』なわけですし。

この映画の中では3人一緒が実現できましたが、いつかは絶対に終わりが来るんですよね。そのときにミナがどんな反応をしたのかが観たいので、ぜひ『あしたは土曜日』として映画化を!

「トリオが重要になるのはアニメと一緒だね」

中学の終わりって、人生最初の節目だと僕は思っていて。中3の夏休みはいわば、少年時代最後の夏休みになるわけです。

そこをピンポイントで描いて、中学生活が終わる焦りだとか、今いる友達との別れが近づいているだとか、さまざまな葛藤を約70分の中に盛りこんでくるのがシンプルにスゲーなと。

大人になると毎日、毎月、毎年同じようなことしているけれど、中学時代はたった3年間しかありません。当時は「学校だりーな」くらいにしか思っていませんでしたが、あらためて中学の3年間がいかに貴重で、いかに大切な時間だったかを思い知らされる映画でした!

映画が終わって「僕は中3の夏休み」に何してただろう?とか考えたんですが、普通に受験を控えていたんで塾に行きまくってましたね(笑)

1日10時間近く塾にいた日もあったし、正直映画みたいなことは何もやってません。

この映画に感じた不満点はそこなんですよね。一般的な中3(僕の知る限りは)は、夏期講習を詰めこまれているんで、からかわれることも、猫に時間を割くこともできないんですよ。なので、この映画は誰もが体験したように錯覚するストーリーですが、実は中学生が夏期講習中にしていた妄想くらい、ファンタジーです(笑) 少なくとも僕にとっては。

さらにいえば、野良猫が登場した時点で、大体の結末が想像できちゃうのがな~。野良猫出てきたら、退場はほぼ確実だし、「まさか事故ったりしないよね?」と不安に感じるくらい。さすがに『高木さん』らしく救いのある結末でしたが。

あと、野良猫拾ったらまず最初に動物病院に連れていって、予防接種を受けさせましょう。

そんなマジレスをしてみる。

西片と高木さん

さて、青春映画としての『からかい上手の高木さん』はこの辺にして、西片と高木さんの関係について少し。

一応、ふたりの関係が進展するんですが、これに対して賛否分かれたりするのでしょうか。

『からかい上手の元高木さん』というスピンオフ漫画があって、ふたりの結婚生活が描かれているので、ほとんどの人は未来が分かっていたような。アニメ3期にはふたりの子どもである ちー が登場したので、向かう未来が確定したと解釈したのですが、いかがでしょうか。

ただ、未来は知っていても、ふたりの明確な“スタート地点”が描かれるのはこの映画が初。

「高木さんを幸せにする」と、告白というよりプロポーズに近いセリフを言った西片ですが、その後の祭りのシーンで「カップル」という言葉を否定していなかったので、ふたりは付き合うことになった……はず。

「ついにこの時がきたか」

改めて思うのは、この作品は「からかい上手の高木さん」ってタイトルではあるけれど、「からかわれ上手の西片くん」を描いてきたと思うんですよ。

高木さんのからかいが可愛らしいのはもちろんですが、西片のリアクションこそ、この作品の要だったのかなと。高木さんがいくら“からかい上手”でも、西片の反応が微妙だったら成立しないし。

そう考えると、映画の後半、徐々に“からかい”から遠のいていって、流れるように告白までもっていく構成は最高でした。

1話完結かつ、月刊誌での連載じゃ難しいことでも、映画ならやれる。

自分から言わないであろう西片を「中学生活最後」と魔法の言葉を使って成長させ、トリオの切なさと焦りを描くことで、タブーだった告白に対する準備はばっちり。しかも、テレビアニメではなく、70分集中することを要求される映画にしたことで、観客側も準備が整った!!

「さぁ今しかないぜ!!」って誰もが思ったところで、これまで良い意味で期待を裏切り続けてきた西片の、期待通りの言葉!

その瞬間、僕がこの作品を追い続けていた5年分の気持ちがブワッと……。西片の言葉が、時を超えて永遠を突き抜けました。ありがとう。

はい、最高です。この映画に僕が求めていたものがすべて詰め込まれていたし、少々不満はあれど、これ以上ないくらいポイントを抑えた映画になっていました!

エンディング曲について

これは番外編ということにしていただきたいのですが、エンディング曲に関しては週替わりになるということで。しかも、曲だけじゃなく、エンディング中の映像まで変化が起きるみたいなんですが……

これってどうなのよ?

この映画自体は非常に楽しみました。TVアニメ版での懐メロを高木さんがカバーしたエンディングは、毎週楽しみでした。

けれども、映画館で上映する映画で、エンディングを変えてしまうというのは反対ですね。

「毎週行けばいいじゃん?」とか、そういう話ではなく、エンディングが変わるってことは少なからず映画の印象が変化するわけで。そうなると、どのバージョンが本当の劇場版『からかい上手の高木さん』になるのかわからん。

週替わりの入場者特典とかでファンを呼び込むのは当然になってきていますが、エンディングとはいえ作品自体を変えてしまうのはさすがにダメじゃね。

僕ももう1回くらいは行きたいと思っているけど、ちょっと複雑な気分。

 

以上、頭の固い映画好きの意見でした。

最後に

漫画はまだ完結してないので!これからも楽しませていただきますって声を大にして言いたい!

けれども、映画以上の告白シーンは難しそうですよね。短かったけれど、それくらい完成された作品に思えました。

そして、この映画の声優陣が強かった。日本語を話さないハナを演じていたのが、水瀬いのりさんだぜ。強すぎでしょ。

 

以上。


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