どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回はNetflixで配信され始めた『スパイク・ガールズ』のレビュー。
グーグルで概要を調べようとしてもアメリカのバンド「スパイス・ガールズ」しか出てこない…w
本作はフランス映画でして、原題は「Girls With Balls」だから日本だけ『スパイク・ガールズ』になったんですかね。なんてややこしいタイトルをつけるんだ・・・。
確かにスパイクするけどさぁ。重要な場面でスパイクするんだけどさぁ。毎度言うけど安直すぎだろ!
と、軽く私の文句を吐き出したところでレビューに参ります!
スパイク・ガールズ
あらすじ
深い森の中で道に迷った女子バレー部の一行は、異常なハンターたちに狙われる羽目に。追い詰められた体育会系女子は、鍛え上げた根性で生き残る道を模索するが…。
評価
僭越ながら『スパイク・ガールズ』の満足度を★10段階で表すと・・・
★5
悪趣味だけど嫌いではない!
正直言って中身はほとんどなし。この映画を観て得ることと言えば、食欲を失ったことによるダイエット効果とわずかな笑いだけ。
私は好きなんですけどね~。こういうコメディ映画。「死をシュールな笑いにする」って感覚が日本人にはなかなか受け入れられないのでしょう。
人がバンバン死んでいくし、犯人側もちょっと日本で公開するには問題のあいそうな方々ばかり。ブラックコメディだから観る人によっては全然笑えないし、不快にすら感じるんだろうな。
そして本作のタイトルを見て「バレーをテーマにしたスポコン映画?」と思う方がいるかもしれませんが、たぶんその人が期待している映画じゃありません!
スポコンどころかバレーのシーンはほんの一部しかないし、ほとんどが血生臭くて悪趣味な「ハンティング」。
ところどころ体育会系のノリを見せるので、緊迫感あるはずのストーリーをちょっとマイルドにしてくれていますけど。
ここから先は『スパイク・ガールズ』のネタバレを含みます!!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
ファルコンズ
本作はファルコンズというバレーボールのクラブチームが移動中に変な奴らに襲われてしまうという作品でして、チームのメンバーがどれだけ面白くハンターたちから逃げ出すかが重要になってきます。
空気を読めない変人たちの集まりかと思いきや、意外にもチーム内で派閥が存在していたり、女子チームなのに恋人関係あるヤツラがいたりと濃すぎるメンバーたち。
序盤から緊張感がまったくなく、銃を向けられても眠そうにしているファルコンズ。仲間が死んでもキャーキャー叫ぶだけでチーム間の絆はそこまで深くはない。しかも保護者のはずのコーチは一目散に逃げだす卑怯っぷりw
そして徐々に明らかになってくるチームの中での対立関係が「この状況でそのケンカする??」とツッコみを入れさせてくれるのです。
これだけおバカでビッチそうな奴らなら抵抗もせずに死にそうなもんですが、この映画には彼女たちを守ってくれる男が登場しません。自分たちで自らの身を守るしかない。
それで彼女たちがハンターに対して抵抗していくワケで、銃を使ったりナタで切り刻んだりともうめちゃくちゃw
挙句の果てにはバレーボールでスパイクをキメてハンターを無双していく!絶対バレーボールじゃそんなに血が出ないだろ!ってくらいブッシュブッシュ流血するハンターたち。
もうシュールを通り越して苦笑いですわ~。
このシーンこそタイトルが『スパイク・ガールズ』になった所以なんでしょう。ほんのちょっとしかないけどさ。
ほぼ中身のないストーリーではありますが、唯一の救いが嫌いなキャラクターが全員死んだこと。
気持ち悪いハンター側のボスとか、態度はデカいけど小心者ですぐ仲間を裏切るクズ女とか。最後まで生き残るよりは気持ちよくお亡くなりになってくれた方が良いよね。
悪趣味な要素
ハンターたちがファルコンズを殺そうとする目的は、狩りを楽しんで食べること。私情とかはなくただ面白おかしく遊ぶだけ。
それだけでも悪趣味なんだけど、とあるシーンでファルコンズメンバーの首をはく製にしてしまうとか、それを恋人に見せつけるだとかハッキリ言ってマジで趣味悪いw
しかもハンターたちの容姿が奇形だったり、言葉にはできないくらいの差別的要素を含んでいる気がする。これが問題にならないなんてフランスすげぇ。
これをブラックユーモアだと受け取るのか、ただの不快な表現だと受け取るかでこの映画に対する見方がだいぶ変わりますよね。私はホラーやスリラー映画をよく観るからグロテスク&カニバリズムな表現には免疫があるけど、人によっては絶対受け付けないはず。
まぁこんな作品が嫌いな人はそもそも視聴すらしないのでしょうが。「間違って観ちゃった」なんてこともないだろうし。
私の場合はこのような悪趣味な展開は好みではありません。しかし、めちゃくちゃ濃いファルコンズのメンバーがハンターたちから逃げるってストーリーは好き。
全体的にポップな感じで仕上がっているんで気持ち悪さはそこまでじゃないんですけどね。
まとめ
アクション面を観る限り低予算で作られたのでしょう。
血が吹きだすタイミングややられる側のアクションに若干のズレが。映し方もあまりうまくはないのかな。
たまには刺激的な映画を観たいって方にはおススメできるかな?いや、でもこの映画を勧めたら俺の人格が疑われそう。
以上!!!