どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今年の初め、まだ例のウイルスが流行っていなかった頃、半月ほどタイに滞在していまして。
タイは日本より遥かに映画の上映が早いんですけど、その時にちょうど『スパイinデンジャー』が上映されていたんです。
なかなか入りも良さそうで、気になってはいたのですが、結局観に行けずじまい。
その結果、日本では劇場公開が見送られ、Disney+オリジナルとして配信されることになりました。
まぁ別に良いんですけどね。この時期は家で映画鑑賞できるのはありがたいことですし。
それでも海外より日本での公開が遅い!ってことが原因で劇場公開が取り止めになってしまったのは、いかがなものかと。
だって予定通り公開されていたとしても、他の国よりも半年遅いんだぜ?東南アジアはアメリカ本国とほぼ同時か、下手したら本国より早いパターンもあるからね。
原因は海賊版が出回ってるとか色々あるようですが、映画好きとしてはいち早く新作を観たいわけで。
もう少し頑張って欲しいな~と思う次第であります。
話が大きく反れましたが、今回は『スパイinデンジャー』のお話!
実は20世紀フォックス最後のアニメーション映画ってことで。日本ではディズニー+配給になったけどw
※この記事はネタバレを含みます!
スパイinデンジャー
あらすじ
どんな危険なミッションもクールにこなすスパイのランス・スターリングは、ある任務で押収した最新鋭の武器を横流ししたという濡れ衣を着せられ、追われる身になってしまう。事の真相を追求するうちに、世界の平和を脅かす恐ろしい陰謀を知ったランスは、同じく情報局をクビになったばかりの若き発明家ウォルター・ベケットを頼ることに。ウォルターの開発した「透明になる薬」を飲んでピンチを乗り切ろうとしたランスだったが、手違いでハトの姿に変身してしまい……。
キャスト
主演を務めるのはウィル・スミスとトム・ホランドの二人。
キャラクターのビジュアルを観れば一目瞭然ですねw ランスなんてウィル・スミス自身が監修したらしいから、ビジュアルもかなり作り込まれていますし。
えー、アメコミ映画で言いますと、ウィル・スミスがDCのデッドショット。トムホランドはマーベルでスパイダーマンを演じています。
二人とも人気のある俳優ですしね。トム・ホランドに関しては同時期に製作された『2分の1の魔法』でも、アニメキャラクターの声を担当しています。
その他のキャストはラシダ・ジョーンズ、マシ・オカ、ベン・メンデルソーンなどなど。
評価
僭越ながら『スパイinデンジャー』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
7
★★★★★★★☆☆☆
アニメだからこそ出来たスパイ大作戦!
これまでのアニメ映画でスパイが主役だったものがあったかどうか、なかなか出てこないんですけれども。
近いのは『ミスター・インクレディブル』ですかね。アクションとかガジェットとかその辺が。
スパイって変装するのが古来からのパターンなのですが、本作の面白いところはその”変装”が意図せず起こってしまったこと。
主人公の凄腕スパイが謎の薬品を飲んでハトに変身しちゃうんですね。
このハトのコミカルな動きは確実にアニメじゃなきゃ無理だなと。実写でやったら不気味ですしねw
スパイアクションと言えば、やっぱり『ミッションインポッシブル』とか『007』が思い浮かぶと思います。
ここに勝負を仕掛けるとなると、アニメじゃちょっと難しいのかなと。スパイ映画の王道に挑戦したら、それはそれで目立たないアニメ映画になっちゃったはず。
そこを王道からちょっと外して、アニメにしかできない表現で「スパイ映画」に挑戦したのが本作です。
シンプルで若干バカらしいストーリーですが、単純に”楽しさ”を追求している部分は超僕好みの作品でした!
ここから先は『スパイinデンジャー』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
ウィル・スミス、ハトになる
この映画のキャラクターは役者の容姿を的確に捉えた作品です。
もちろんトム・ホランドやウィル・スミスがそのまま出演!って感じではないのですが、吹きかけで観たとしても「これウィル・スミスが声やってるだろ!」ってなるはず。
で、そんなウィル・スミスなんですが、ちょっと前はジーニー役で全身真っ青になってまして。
その次は若い頃の自分自身と対決して、そして今作ではハトになるとw
もう遊ばれ過ぎなウィル・スミス……。なんか徐々にエディ・マーフィ的な立ち位置になってね??
対してのトム・ホランドは今作でもいわゆる”オタク”の役。
天才だけど、アイデアがスパイに向いていなくて、ツッコミどころ満載の武器を作りまくる始末。ウィル・スミス演じるランスがハトになっちゃったのも、もちろん彼の発明が原因です。
ただ実際のトム・ホランドくんはオタクっぽくもなく、どうやら「スターウォーズ」も観たことがなかった…らしいぞ!
「シビルウォー」でホランド演じるスパイダーマンが、
「帝国の逆襲って古い映画知ってる???」
って言ってたのに。まぁ役と本人は別物なんですけどねw
ルッソ兄弟いわく、むかしの名作を観るようには言ってあるそう。たぶん今は『スターウォーズ』何作かは観てくれてるんじゃないかな。
平和に対する意識の違い
凄腕スパイのランスは「殴られたら、殴り返せ!」思考の人です。
「敵が火を使ったら、自分も火を使う」とのセリフもあり、平和を守るためには暴力をも厭わないタイプの人間ですね。
対して発明家のウォルターは「どっちも火を使ったら全員火傷しちゃう!」と考えるキャラで、彼の作る武器はどれも非殺傷の物ばかり。
特にですね、ラメで子猫の画像を空中に投影し、敵を全員和ませるって武器が登場しますw
何かの映画でも「子猫の画像を送ってハッキングを仕掛ける」ってエピソードがありましたし、アメリカだと子猫って凄い人気なんですかね?
なんか、この手のギャグが定番になりつつあるような……
僕は猫アレルギーですし、猫そんな好きじゃないんで、見とれたりはしないけどねw
そんな感じで2人とも目的は同じだけど手段が違うキャラで、最初は相容れない様子なんですよ。
僕はやっぱり「殴られたら殴り返せ」思考の人間で、「どんな奴でも酒を飲めば仲良くなる!」なんて甘い考えは持っていません。
でも、本作は子供も観るやさしいアニメ映画。もちろん最後はウォルターの案で行くことが決定され、彼の作った面白武器の数々で暴力を使うことなく、敵ロボットを排除していきます。
武器の中には「フィフティシェイズオブ”イェイ!”」とか、どこかの映画をマネたようなアイテムもありましてw
そりゃあもう面白おかしいラストバトルが開幕するわけですよ!
現実ではそんなに甘いこと言ってはスパイが成り立たないのですが、それを含めて映画を楽しめる勢いのある作品でしたね。
「フィクションの中くらい、すべてを忘れて楽しもうぜ!」的な雰囲気が、僕は大好きなのです。
まぁ猫の映像で解決するなら、アベンジャーズもジャスティスリーグも警察もFBIもいらねぇ!!
サノスが地球に来たとしても、猫みせりゃなんとかなるでしょう。レクター博士にも猫の映像を見せておけば更生できるでしょう。
どっかの湖でホッケーマスクの殺人鬼に襲われた時もネコ。夢の中で襲ってくるアイツにもネコ。
チェーンソー持って人の皮をかぶってるヤツにもネコ。世界征服を企むあの子にもネコ……
あれ?なんでもネコで解決できるんじゃね??
まとめ
ネコが別に好きじゃない僕からしたら、ツッコミどころしかないんですけどw
僕が引っかかるなら何だろう?基本犬とかハムスターとかの動物好きじゃないしなぁ……
そう考えると、心から「カワイイ!!」と思えるものってない気がするね。
なんて悲しい人生を歩んでいるんだ……
以上!!!
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