Netflix映画『シニアイヤー』評価と感想(ネタバレ) レベル・ウィルソンが高校生に!

スルメ
どーも、スルメです

今回はレベル・ウィルソンの主演作『シニアイヤー』の感想です。

レベル・ウィルソンは近年よく目にする女優で、特別好きなわけではないのですが、主演作は大体観ていまして。

ただ、最近は出演作も少なく、主演作になると『ロマンチックじゃない?』以来かな。

久しぶりのレベル・ウィルソンということで、それなりに楽しみにしていた作品でしたが……。

シニアイヤー

あらすじ

チアリーディング中の事故でこん睡状態に陥った女子高生が、20年後に覚醒。37歳にして再び高校生となった彼女は、今度こそプロムの女王になれるのか?!

Netflix

作品解説

イケイケだった17歳の女子高生が、不慮の事故により植物状態に。再び目覚めたのは20年後で、スマホにSNSに平等精神に、2000年代とは大きく変わった現代社会に戸惑うコメディ映画です。

僕としてはもう一度高校生をやり直す『セブンティーンアゲイン』を思い起こしましたが、内容はかなり異なります。

監督を務めたのは、主にテレビドラマで活躍しているアレックス・ハードキャッスル。

 

主演は『キャッツ』などに出演したレベル・ウィルソン。本作では時代遅れ感が否めないファッションで、コミカルな演技を披露しております。

そんなウィルソンの少女時代を演じたのは、トム・ホランド版『スパイダーマン』3部作に出演した、アンガーリー・ライス。

その他のキャストはゾーイ・チャオ、サム・リチャードソン、メアリー・ホランドなどなど。

『シニアイヤー』評価

ストーリー★☆☆☆☆ 1/5
キャスト★★★☆☆ 3/5
演出★★☆☆☆ 2/5
コメディ★★★☆☆ 3/5

総合評価 ★ 3/10

 

「レベル・ウィルソン以外はダメダメ」


設定は面白いのに、30分くらいで学べそうなことを、2時間かけて学ぶ映画でした。

レベル・ウィルソンや、コメディ部分は笑えるものの、妙に説教臭いシーンもあったりしてテンション爆下がり。

映画が語りたいことは正しいのでしょうが、「“現代文化マニュアル”を読み上げているのか!」ってくらい違和感たっぷりなドラマは、2022年をリアルタイムで生きている僕からしたらキツイです。

ただ、見た目は37歳なのにすんなり高校で受け入れられるとか、主人公のステファニー自身も新しい文化にすぐ馴染むとか、2002年と2022年の高校生たちが違和感なく混ざり合えるのは非常に現代の映画らしい。

さらに、レベル・ウィルソンは現代のコメディ俳優として、確固たる地位を築いていることが再確認できましたね。彼女が出演していれば、ストーリーが微妙でも、満足感はありますから。

 

※以下、『シニアイヤー』のネタバレが含まれます

 

『シニアイヤー』感想

主人公がなかなか悪い奴

主人公のステファニーは、オーストラリアからアメリカにやって来た女子高生で、うまく周囲になじめません。自分を気遣ってくれる友達はいても、やっぱり人気者になりたいのが性なようで、イケメン彼氏とプロムクイーンの地位を手に入れるべく奮闘します。

その結果、陽キャグループの仲間入りを果たすのですが、プロム直前の事故によって昏睡状態に。

目が覚めたら20年後だったけど、プロムクイーンになることは諦められず、37歳の見た目のまま高校に復学。しかし、現代の高校は平等を愛するばかり、プロムクイーンの制度が禁止!さて、高校生活を失ったステファニーはどうする?

……そんな流れで物語は進んでいきます。

 

まず、最初に気になったのが、ステファニーがそこそこ嫌な奴だということ。

彼女はスクールカースト下位の人間で、おそらくブレイン(真面目キャラ)辺りに相当する人でした。そこからクイーン・ビー(女性の中の上位)に躍り出るため、さまざなな努力を重ねていくのですが、その過程でスクールカースト下位の友達を利用するんですよね。

親友のセスと登校するも途中で車から降ろし、女友達のマーサにはパーティー会場を用意させる。

見た目だけ大人になってからも、その癖は治らず、無断でマーサの別荘でパーティー三昧。自分に好意を抱いているセスは、大好きなブレインを嫉妬させるために利用する。

完全にヴェノムに寄生されたピーター・パーカー状態なんですよ(笑)

それを地球外生命体もなく、そもそも自覚もない状態でやっているのだから17歳だとしてもヤバいです。

「映画序盤で治すべき性格だよね」

ステファニーは「プロムクイーン=夢の未来」という、かなり歪んだ思想のもとで行動しているわけですが、その間違いに気がつくのが遅すぎる。

序盤の時点で大体のストーリーが読める映画なのに、このひとつのことを学ぶのに2時間もかけるとは……。

確かにステファニーの視点では20年がないわけだから、一瞬の出来事です。けれども、SNSで最先端の価値観に触れているのに、いろんなことに気がつくのが遅すぎるんだよなぁ。

で、映画のラストには今まで散々好意を利用してきた友人たちに謝るシーンがあるのですが……

まさかのSNSを通じてライブ配信謝罪(笑)

もはやこれすらも人気集めのためなのか?と思ってしまう展開に。この一方的な、驚くほど一方通行の勝手な謝罪は本当にやめて欲しかった。

カメラの外でも誤っていたのか、ラストシーンではふたりに許されていますが……。ちゃんとふたりと話し合っているシーンを撮ってほしかったし、そこは2002年流でいってもよかったでしょ。

この映画はステファニーの身勝手さとは対照的な、セスとマーサの献身的な優しさだけが深く心に刻まれました。

ラストが気になる話

ステファニーが面白おかしく行動し、2時間の映画も終わりに近づくと、身をもってあることを学びます。

それは「みんなが1等賞!」「みんなが特別!」「本当の自分を出そう!」

……そんなことわかっとる。

現代に生きるほとんどの人は、リアルタイムで2022年まで生きているので、今更そんなこと言われなくたって理解してます。

だから感情を動かすものは何もないし、むしろ教科書どおりの言葉を並べられても困ってしまう。

この着地点にするのならば、プロムより前にステファニーに気がつかせて、辞退させるべきでした。目的を達成して、自分のやりたいことはすべてやった後に、「みんなが1番!」って言われても説得力なくね?

ステファニー以外の人からの視点でみると、

クイーンになる→パーティーで大騒ぎ→SNSで発信の流れですから。

「なんか満足げに語ってるわ~」くらいに見えてしまう。

「ライブ配信は薄く感じちゃうよね」

そしてステファニーの周囲の人間たちもステレオタイプ感強めといいますか。

「そんなにフォロワーいるなら母親に頼る必要ないだろ!」のインフルエンサーとか、近年のコメディ映画でよく見る多様性重視の友人たち、マッチョイズムが抜けきらない中年男……

キャラクターたちも教科書どおりすぎて、「多様性ってなんだっけ?」と思ってしまう真面目さ。

 

あと、劇中では深く語られませんでしたが、おそらくティファニーの策略が原因で、ステファニーが事故ったよね。

ティファニー自身はそこまでの悪意がなく、軽いイタズラ程度だと思っていたのかもしれませんが、許されていいもんじゃない。

特に彼女の対処について言及しないなら、序盤の双子との会話シーンは余計だったでしょ。普通に許されてて後味悪いわ。

最後に

やっぱり「レベル・ウィルソンが観られる」という点以外では、魅力を発見できなかった映画でした。

笑えるシーンはあるんですけどね。

レベル・ウィルソン主演作としては、『ロマンチックじゃない?』の方が断然好き。

 

以上。


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