『翔んで埼玉』ネタバレ感想 もう誰にもダ埼玉とは言わせない!

これまた埼玉県民が怒りそうな作品がやって参りました!

長年「ダサいたま」と馬鹿にされ続けてきた埼玉がついに映画化!もうこれだけで笑いが堪えきれない…。

最近は『お前はまだグンマを知らない』のような地方ネタに特化した作品が多く生まれているので『翔んで埼玉』もその類かと思いきや、

原作漫画が発行されたのは1983年!今から35年くらい前なんですね!

時代を先取りしすぎだろと。

自分が生まれる遥か前からこんなにも地方ネタが凄い作品があったのか!

どうやら当時はそこまで注目されなかったものの、現在の地方ネタブームで再び注目され始めたということらしい。

まぁ原作読んだことないんだけどね(笑)

では以下レビューに参ります!

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あらすじ

かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれることとなってしまうが……。(映画.com)

感想

ここから先は映画のネタバレを含みます。

埼玉の扱いの悪さ

この映画世界での埼玉は土と畑しかなく、住んでいる人たちも江戸時代以前の農村部のような暮らしをしています。

しかも「埼玉人」が大都会・東京に入るためには通行手形が必要で、それがないと不法入国とみなされ強制帰国させられるのです!

東京都内は常に不法入国している埼玉人を取り締まるため監視カメラが常備され、東京都民からも

「埼玉人と同じ空気を吸いたくないわ!」

「埼玉になる!」

と罵声を浴びせられる始末…。

 

序盤の舞台となる白鵬堂学院でも埼玉人たちは掘っ立て小屋で勉強させられ、薬を貰おうと医務室のある東京人の後者へ行こうとすると

「埼玉人は医務室など使うな!そこらへんの草でも食わせておけ!!」

と二階堂ふみ(男役)からも罵倒されます(笑)

 

最初から扱いひどっ!!!

 

正直ここまでガッツリ埼玉人差別をしている映画とは思いませんでしたよ(笑)

私は東京都民なんで埼玉人たちの気持ちは分かりませんが、これを観て笑えるんですかね。

 

でもなんて言うか超適格なネタの嵐なんですよ!

「池袋は埼玉の植民地」だとか、「熊谷ナンバーで東京走るのが恥ずかしい」とか思ってても口には出さない埼玉に対する偏見をネタにするのでもう笑いどころがあり過ぎる!

もちろん地方いじりは埼玉だけでなく「納豆の茨城」「ピーナッツの千葉」「崎陽軒の神奈川」と特産品を絶妙なチョイスでネタにするんで関東圏の人なら絶対笑えるw

 

そこでちょっと気になるのが関東圏以外に住んでいる、例えば大阪とか北海道の人たちはこのネタ分かるのか?ってこと。

「千葉に捕まるとピーナッツを穴に詰められて地引網漁をさせられる!」とかも千葉を身近に感じている人じゃないと分からなくない?

埼玉限定のCM「うまい、うますぎる十万石饅頭」なんて絶対知らないですよね(笑)

 

しかし、中盤以降は普通に東京の陰謀を明かす埼玉と千葉の戦いになって観応えあるんでネタが分からなくても大丈夫だとは思いますが。

キャスティングの妙

地方ネタもガッツリ面白いんですが、一番センスを感じるのは合わなそうでビダッとくるキャスティングです!

 

まず二階堂ふみを男役として使うという時点で作品のヤバさが伝わってくる…。

二階堂ふみ好きんだけど、最近演技がマンネリ化してきている気がしてどれを観ても大体「二階堂ふみ」なんですよね。

それを踏まえると今回の男役、しかも宝塚を彷彿とさせる出で立ちはかなり新鮮だったんじゃないかなと。

 

そしてもう一人の主役である埼玉出身の麻実麗を演じたGACKTもまたハマり役で!!

歌手と「芸能人格付けチェック」のイメージが強いGACKTさん。

ここで主演に持ってきたからには本人も役と同じく埼玉出身なのか!?と思いきや

まさかの沖縄県出身w

ちなみに二階堂ふみさんも沖縄県出身。あなた方全然関係ない地方出身なのね…w

 

ならば埼玉のライバルで、千葉解放戦線のトップを演じた伊勢谷友介さんはさすがに千葉出身かな?と思ったら

東京都出身。

あ、キャスティングと出身地は関係ないんですね。分かります。

調べたところ出身地が埼玉県なのは島崎遥香と成田凌、益若つばさの3人。もっといるかも。

 

出身地は違えど、宝塚的顔立ちをしたキャストを集められる凄さ!

同監督の『テルマエ・ロマエ』の時も思いましたが、映画のイメージにピッタリのキャスティングを行えるのは結構凄い。

みんな真面目に演技しているのに何処かシュールな笑いを拾えるシーンを巧みに作り上げています。

絶対立てないエンドロール

本作のエンドクレジット中に流れる曲はお笑い芸人のはなわさんによる「埼玉県のうた」

これがまた埼玉県をいじり倒す曲で最後まで笑わせてくれるんですが、そのはなわさんも佐賀育ちらしい(生まれはカスカベ)。

そういえば昔『IQサプリ』とかいう番組で歌を披露していましたよね。

小学校の頃モヤっとボールとかめっちゃ流行ったし、都道府県の歌も皆歌っていた気が。

近頃は弟の方がテレビ出演多いんですが、すごーく懐かしい気持ちになりましたw

やっぱ面白いですね~。

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まとめ

本作の満足度を★10段階で表すと・・・

 

★7

埼玉いじりだけの出オチ映画と思っていてごめんなさい!!!

ネタも、バトルも、演技も全部楽しかったですw

完全に内輪ウケに振り切ったネタも多く、そのネタが理解できて満足感もめちゃ高い!

東京生まれ東京育ちの私なので高見の見物できたのも良かったかも。

埼玉に生まれていたら印象が変わったと思いますね。

 

そして埼玉いじりだけで映画1本作れるなら、埼玉県は別に何もない県ってことでもないのでは?

何処とは言いませんが、いじられもせず話題にも上がらない県も結構ありますしね。

そう思うと埼玉とかグンマー辺りは優遇されているのかも。

以上!!!

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