どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回の映画は『2人のローマ教皇』になります。
では、どうぞ!
※この記事はネタバレを含みます!
作品概要
あらすじ
カトリック教会における歴史的転換点をまたぐ2人のローマ教皇、ベネディクト16世とフランシスコ。保守派と進歩派の壁をこえたその友情を、実話に基づき描き出す。
メガホンを取ったのは『シティ・オブ・ゴッド』を監督したフェルナンド・メイレレス。
主演は『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスと『天才作家の妻』のジョナサン・プライス。
評価
僭越ながら『2人のローマ教皇』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
★6
スルメ的ベストシーン
今作のベストシーンは・・・
ホプキンスとジョナサン・プライスが並んでテイクアウトのピザを食べるシーン!
でございました!
なんだろう。キリスト教徒ではないんだけども、ローマ教皇って威厳があるといいますか、固いイメージがあるのよね。
でも現在の教皇であるフランシスコ(ジョナサン・プライス)は庶民派の方ですので、それが非常によく表れていたシーンだと思うんです。
二人の教皇が並んで手づかみでピザを食う。何だかほっこりさせられるようで、この映画を象徴するような素晴らしいシーンでした!
では、以下感想です。
ネタバレにご注意を!
感想
この映画は『最強の二人』とか『英国王のスピーチ』みたいに、正反対の二人の友情を描いた作品だと思っていました。
広い意味で言えば確かに『英国王のスピーチ』の要素はある。
アンソニー・ホプキンス演じるベネディクト16世は「自身も罪人である」と語りながらも、皆さんのイメージするような厳格な教皇です。
この方は2013年に約700年ぶりに生前退位した教皇としても有名ですね。
現在の上皇陛下も生前退位をなされていますから、日本人としても馴染みが深いんじゃないかと。
一方ジョナサン・プライス演じるフランシスコは、アルゼンチンで起きた問題を抱えながらもサッカーが好きで、料理もする。まさに庶民派な枢機卿であります。
ベストシーンで書いたようにピザを食べる様は彼の人柄を表しているよね。
映画序盤ではABBAの「ダンシングクイーン」を口笛で吹くシーンがありまして、登場一発目からどことなく『最強の二人』の香りが漂うというw
彼も先日来日を果たし東京ドームでミサを行ったことで、日本でも大きく報道されています。天皇陛下とも会談を行っていましたし、ピンとくる人も多いのではないかと。
えー、そんな正反対ともとれる二人の聖職者の友情を描くのが本作の大筋です。
しかし決してコメディ多めということではなく、アルゼンチンで起きた独裁政権下での非道な行為についても語られるため、なかなかズッシリとした映画ではありましたね。
フランシスコによる回想シーンが映画の半分くらいを占めているんじゃないかと感じるくらい、印象深いシーンの数々。
とは言ってもやはりホプキンスとジョナサン・プライスのやり取りが見たいわけで。
アルゼンチンでの過去がフランシスコの人柄に影響しているのは言うまでもないのですが、ピザとかサッカーとかのシーンをもう少し増やして欲しかったですね。
さて、ストーリーは置いておきまして、一番注目したいのは主演二人の演技。
名優と呼ばれる二人が揃い、実在している人物、しかも教皇を演じているのですから、たぶん全世界が注目してる。
特に印象に残っているのはシスティーナ礼拝堂?での告白シーンでしょう。あと別れ際のタンゴか。
礼拝堂のシーンは台詞ひとつひとつに重みを感じ、徐々に目を腫らし始めるフランシスコの表情とそれを落ち着いた面持ちで受け止めるベネディクト16世。
アンソニー・ホプキンスとかハンニバル・レクターやってたんだぜ?映画史上屈指の悪役の面影は0ですよ。
ジョナサン・プライスも「ゲーム・オブ・スローンズ」でハイスパロウ演じていたし、やっぱ役者ってすげぇなと。毎度言っていますけどw
タンゴのシーンでは重みのある演技から一転、厳粛な雰囲気の中にあるコミカルさを活かした演技が見られます。
これもスルメ的お気に入りのシーンのひとつ。
……感想はこんなもんですかね。
以上!!!
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