Netflix映画『レッド・ノーティス』評価と感想(ネタバレ) ワイスピトリオによるブロックバスター!

スルメ
どーもスルメです

 

Netflixでは年に1回か2回くらい、「それ劇場公開作以上だろ!」って言いたくなる豪華キャストが実現します。

2021年の場合は今作、『レッド・ノーティス』がそれに該当するでしょう!

まずドウェイン・ジョンソンライアン・レイノルズがいる。

これだけでも十分なのに、『ワンダーウーマン』のガル・ガドッドまで出演してると来たもんだ。

 

で、ストーリーの方も、普段敵対している泥棒とFBIプロファイラーが協力していくという、テレビアニメの最終回みたいな激熱展開。

ルパンと銭形が共闘するエピソードは大抵神回(パチンコの場合は文字通り激アツ)だし、クッパが仲間になるマリオ作品は否応なしに好きになる。

つまり、鑑賞前から「絶対に俺の好みだろ!」という空気がプンプンする。

ここまで持ち上げといて、低評価だったらごめんなさい。この前文のみは映画を観る前に書くことにしているのです。

 

この記事は『レッド・ノーティス』のネタバレが含まれています

レッド・ノーティス

あらすじ

最重要指名手配犯である美術品泥棒とFBIプロファイラー。敵対する2人が、出し抜かれてばかりの共通の宿敵を捕まえるために、仕方なく手を組むことに。

Netflix

キャスト

主演は、『ジュマンジ・ウェルカム・トゥ・ジャングル』のドウェイン・ジョンソン、『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『ワンダーウーマン』のガル・ガドッドの3人。

どのキャストも単独で主演を務めるほどの大スターで、まさに夢の競演にも思えるのですが、実はこの3人は全員『ワイルド・スピード』シリーズに出演経験があるんですよね。

ドウェイン・ジョンソンは言わずもがな、ホブス役。ガル・ガドッドはハンの恋人であるジゼル役と、二人ともメインキャストを演じていました!

じゃあ、ライアン・レイノルズは?
覚えていない方もいるかもしれませんが、スピンオフ『スーパー・コンボ』にカメオ出演しておりまして。

ということで、勝手にワイスピトリオってことになりました(笑)

評価

僭越ながら『レッド・ノーティス』の満足度を★10段階であらわすと・・・

 

★6

 

「こんな時代に嬉しい“家で観られる”娯楽映画だね」

 

アクション、コメディ、クライム、アドベンチャーと、もはや何でもありなブロックバスター映画でした!

最近この手の映画観ていなかったから、久しぶりにテンション上がりましたね。

もちろん、劇場で観られればさらにノれたかもしれませんが……。

今の時代、家にいながらドウェイン&ガル&ライアンの新作映画が観られるんだから、重宝されるかもね。

 

ここから先は映画のネタバレが含まれています

まだご覧になっていない方はご注意ください

感想(ネタバレ)

敵同士が手を組む激アツ展開!

今作のキーアイテムとなるのは、クレオパトラが遺した3つの黄金の卵。2つはすでに見つかっていますが、3つ目はまだ見つかっていない状況です。

そんな卵を狙うのが、美術品泥棒のブース(ライアン・レイノルズ)。彼は巧妙な手口を使い、FBI捜査官のハートリー(ドウェイン・ジョンソン)を出し抜いて卵を盗もうとしますが、あえなく失敗。自宅に突入されたブースはそのまま逮捕されてしまいます。

しかし!ブースを逮捕したハートリーも謎の美術品泥棒・ビショップ(ガル・ガドッド)にハメられてしまい、ブースと同じ刑務所へと収監されました。

水と油の二人は反発しますが、ブースもビショップに邪魔されてきたことが判明。二人は共通の敵を倒すため、一時的に手を組み、刑務所を脱出。残り2つの卵を手に入れるため、慣れない連係プレーを取っていくのでした。

「序盤から展開が熱すぎる!」

 

まさにルパンと銭形が協力する展開ですね…!

刑務所を脱出するところなんかは『カリオストロの城』を思わせますし、そもそも共通の敵に立ち向かうため手を組むって展開が超好き。

で、この時点から真面目なハートリーと、おちゃらけたブースという感じで、「絶対合わない」と言いつつ映画的には絶対面白くなるコンビなんですよね。

FBIと犯罪者が協力するって展開は『スーパーコンボ』で観たなぁとか思ってたんですが、そこはライアン・レイノルズ。適度に場を和ませつつも、やるときはしっかりと仕事してくれる、頼もしい相棒を演じてくれました!

力関係も決してショウみたいなライバルではなく、個性を押しつけた活躍ができるのがポイント。ハートリーは泥棒スキルはそこそこだけど、機転が利き肉弾戦が強く、ブースは卑怯な面もあるけど泥棒スキルは超一流!みたいな。

ガル・ガドッド演じるビショップは、ハートリーとブースが束になっても勝てないほど強い。エロさと美しさとカッコよさを兼ね備えていて、正直ワンダーウーマンよりも好きでしたわ。

何でもありな展開に

2つ目の卵をビショップに先取りされてしまった二人は、ブースのみが知っている3つの目の卵を取りに行くことに。この卵はヒトラーと関係のあった古物商が持っているとされていましたが、現在は行方不明になっています。

しかし、ブースは父親がオークションで購入した時計を基に、3つ目の卵の場所を推測。アルゼンチンのジャングルにあると導きだしました。

ジャングルで彷徨っていたブースとハートリーはついにナチスが隠した秘密の部屋を発見。3つ目の卵を見つけたのですが、後をつけてきたビショップに横取りされそうになり……

「来ました!ナチスです!」

 

なぜかは知りませんが、トレジャーハンター系の映画にはナチスが隠した埋蔵金が登場しがち。負けを悟ったナチス党員が金塊を列車だ運んだとか、ヒトラーが実は生きているとか…。

今作でも当然のようにナチスが卵を隠した!ってストーリーに移行していき、時計を使って閉ざされた扉を開くなど、『インディージョーンズ』的な展開へ!ブースが『インディージョーンズ』のテーマ曲を口笛で吹くのがらしいですね。

ここまででアクション、クライム、アドベンチャーと、娯楽映画のすべてを詰め込んできましたが、「あれ?恋愛要素は?」と思ってしまうのが映画好きの性。

ドウェイン×ライアンのイチャイチャっぷりを見せつけられてきたので、この映画に恋愛要素がほとんどなかったことに気がつかなかったでしょ?

でも、大丈夫。若干無理矢理感あるけど、オチの部分で使われていまして。しっかりサプライズを用意しているのも、好感度高いんですよ。

残念だった部分

そんな感じでおおむね楽しむことができた映画でしたが、残念な部分も少し。

まず、ハートリーの元仲間だったダスが無能すぎる。ビショップに騙されてハートリーを泥棒だと思いこみ、勝手に敵認定してしまうのですが、確認ぐらいしろよと。

もう一度FBIに電話して、「ハートリーって人、所属してる?」って聞けば、とりあえずハートリーへの疑いは晴れたんじゃないか? そもそも、ビショップとか言う顔も明かさない助言者の言葉を信用するのがダメでしょ。

これだけでも無能さ全開ですが、ハートリー&ブースの敵としても物足りない。一応メインヴィランはビショップなんですが、最後のカーチェイスなんて酷すぎた。やるならもっと真剣に追跡してほしい。

 

そしてハートリーのキャラクター。彼ってドウェイン・ジョンソンが演じてるって以外で特徴ありましたっけ?

半分くらいはキャストを観る映画だと思っているので、ドウェイン・ジョンソン本人のキャラクターを全開にしてくるのは間違っていないと思いますが、ブースやビショップに比べてキャラが薄いように感じました。

最後に種明かしもあるけれど、FBIとしていろいろ納得できない部分もあったし。FBI捜査官だった時間が15分もないので、「FBIが泥棒の手助けをして…」と言うキャラ設定がイマイチ頭の中で成立しない。

続編があったとしたら、さらに酷くなりそうな予感がするラストもなんだかなぁ。

最後に

エド・シーラン、フットワーク軽すぎるだろ……(笑)

あのワンシーンのために出演OKしたのってスゲーな。メインキャストと親交があるとか、そんな感じでしょうか?

あと、映画ファンとしてはドウェインの前で、ヴィン・ディーゼルの名前が出てくるのが超以外でした。

『ワイルド・スピード』で共演しているこの二人は決別していることで有名なんですよね。ヴィンが主演を務めた新作『ワイルド・スピード』にはドウェインは出ていませんでしたし。

最近、ヴィンがディーゼルに出演依頼的なメッセージを送ったとか取り沙汰されていましたが、再び共演してくれることを祈っております。

 

以上!!!


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