Netflix映画『ラトルスネーク』ネタバレ感想 ガラガラヘビがやってくる

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

もはやNetflixオリジナル映画の大半がホラーなんじゃないかと思っているところですが…。

今回レビューする『ラトルスネーク』はホラーサスペンスって感じですかね?この手の映画最近めっちゃ観てる気がするぞ。

バラエティーに富んでいるオリジナル作品ではあるんだけど、ホラー映画に偏りをみせていますね。もう少しコメディとかSFとかを増やして欲しいところ。

なんなら『アナコンダ』みたいなモンスターパニック映画とかでも良いんですよ。予算の関係で難しそうではあるけれども。

と、思うところは多々ありますが、気を取り直して鑑賞してきました!

 

※この記事はネタバレを含みます!

ラトルスネーク

あらすじ

毒ヘビにかまれた幼い娘が、謎の女性に命を救われる。ほっとしたのも束の間、シングルマザーは、その代償として日没までに見知らぬ誰かを殺すよう言い渡される。

Netflix

 

評価

僭越ながら『ラトルスネーク』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

★3

 

とにかく既視感を感じる映画でした

ちょっと不気味さすら感じるテキサスの荒野。ここでトラブルに遭遇した母と娘を描いているんだけど、とにかく既視感。

謎を匂わせつつ、引っ張って引っ張って結局良く分からんw みたいな。

娘を救うために人を殺さなければならなくなった。といった究極の選択を強いられるストーリーは嫌いではないけど、もう少し追い込んで欲しかったし、何より理由が本当に謎。

俺でも分かるくらい優しい種明かしが欲しかったよね。種明かしすらされてないんだろうけど。

選択を強いられるまでを曖昧にするならば、もっと緊迫したシーンがあっても良かったのかもしれない。もっとバッドエンドでも良かったよね。

 

これと言って人にオススメする理由は見つかりませんが、上映時間が短いのが唯一の強み。

ドラマ一話分ちょっとで内容もサッパリしているから、物凄く暇でこの手のジャンルの映画をサラっと観ておきたい人には向いているかも?

では、以下詳しい感想です。

 

ここから先は『ラトルスネーク』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

ラトルスネークとは

タイトルの『ラトルスネーク』はそのまま”ガラガラヘビ”の意味ですね。日本には生息していないようですが、誰でも聞き覚えのある超有名なヘビ。

英語名だと「ラトルスネーク」というめっちゃカッコイイ名前なのに、「ガラガラヘビ」はドラクエ序盤のザコ敵みたいな名前でカワイイ感じがしますw とんねるずが曲名にしていたからかな。

名前がカッコいいだけに実は猛毒を持っており、現地ではかなり恐れられている様子。アメリカ軍の旗としても描かれていたりするんで、ガラガラヘビはアメリカを象徴する毒蛇らしい。沖縄にとってのマムシみたいな?

その名の通り尻尾をガラガラ鳴らして威嚇するんで、足元にいたら気が付きそうなものですが。ディズニーランドのアトラクションでしか見たことないけども。

 

で、そんなラトルスネークに娘が噛まれたことで主人公・カトリーナに起きる恐怖の数々を映画にしているんですね。

ラトルスネークの毒がまわってしまう前に病院へ行こうとしたカトリーナですが、タイヤがパンクしていて車が動かない…。そんなときに近くのトレーラーハウスに住んでいた女に助けを乞います。

「お代は後でいただく」と言われ治療をしてくれた謎の女。ヘビに噛まれた傷はすっかり治っていたのですが、一つの魂を救ったことで別の魂を差し出さねばならない状況に。

”別の命”と聞いてまず最初に思い浮かぶのが「自分の命」ですよね。娘を助けてもらったお礼に自らの魂を差し出すと。映画やマンガでよくありそうな展開です。

しかし、カトリーナは他人の命を差し出そうとします。娘を一人にする訳にはいかないから無理もないかと思ったんですが。少しくらいは命を差し出すことを悩んだりしたほうが、共感できたかもしれない。

それで標的となったのが、病院で植物状態になっていた赤の他人。その人の家族に近づいて殺そうとしますが、ためらってしまうと。

次の標的がバーで見かけたDV夫。妻に暴力をふるっているようだし、コイツの命なら差し出してもいいかな~と準備を始めるカトリーナ。売人から銃を手に入れ、DV夫の家に忍び込むのです。

 

誰かの命を差し出さなければ娘が死ぬって設定なんで、もっと焦ってもいいはずなんですが、彼女は命の選別を始めます。

ここがね緊迫感が足りないかなと。なんならどっかのお店に入ってピストルをぶっ放すだけでもいいじゃないですか?トゥリアのとある場所まで運ばなきゃいけないとしても、手段を選んでいる場合じゃないと思うんですよね。

「あと僅かしか時間がない!」と焦っているのにバーで酒を煽ったりしているし。DV夫も確かに嫌な奴だけど、この状況でわざわざ強そうな男を狙う理由はないのかなと。

娘を救うということよりも、救った後の自分の罪悪感の方を気にしている気がしちゃって。「今はそれよりも大切なことがあるんじゃないのか!?」と思わずにはいられません。

焦っているはずの場面でもイマイチそれが伝わって来ないんで、それがかなりダメだったポイントではないでしょうか。

ラストについて

結局彼女を突き動かしていた存在がなんだったのか謎のまま。

劇中では何度も「魂の受け渡し」が行われていたようで、時間の警告に来る人たちは皆「魂の受け渡し」に使われた被害者たちでした。

で、結局これは何だったのかって話なんですよ!

特に説明はありませんが、俺はこれがネイティブアメリカンの精霊とかそんな感じなのかなと。確証はありませんがw

アメリカの荒野にはネイティブアメリカンたちの聖地が点在していたりするみたいなんで、トゥリアもそれに含まれていたんじゃないかと。

よくよく考えれば代償はあったにせよ、娘の命を救ってくれたんですよね。

赤の他人の命を対価にするのは残酷ではあるけれども、親であれば何を犠牲にしてでも子供を救いたいと思うはず。最も大事にな人が同じ目に遭ったら、俺だって救いを求めるでしょう。

一応救いに対しては応えてくれているんで、ネガティブな面よりもポジティブにみたほうが良いのではと。

 

ラストに男が現れたのは母親が罪悪感を抱えながら生きていくといったことの暗示なのか、亡霊として彼女の前に現れたのか。

それとも娘を救ったことで呪いのようなものが一家に憑りついてしまったとか?どう考えてもしっくりきませんねw

なんならカトリーナは自らの命を差し出して、娘だけ助かるって展開の方がスッキリしたような。二人とも助かって何だか良かったねって感じではどうもね。

 

まとめ

田舎の道路を走っている時に不思議な体験をするってストーリーがめっちゃ多い!

『インザトールグラス』だったり『フラクチャード』だったり。俯瞰から道路を走る車を撮っていた時点で既視感が半端じゃなかったんだよね。

ホラー映画を作るのは良いけど、もう少しバリエーション増やしたり、ストーリーに力を入れて欲しいところです。

以上!!!

 

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