どーも、スルメです。
今回はNetflixオリジナル作品の『プロジェクト・パワー』をレビューしてきたいと思います。
主演はジェイミー・フォックス、ジョセフ・ゴードン=レヴィッドとかなり豪華なんですよね。特殊能力を使ったアメコミっぽい映画ですし、ぜったい僕が好きな奴やん!
※この記事はネタバレを含みます!
プロジェクト・パワー
あらすじ
元兵士、少女、そして警官。同じ目的のために手を組んだ3人は、超人的な能力が得られるという危険なクスリの撲滅を目指し、ニューオーリンズの街を駆け回る。
評価
僭越ながら『プロジェクト・パワー』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
5
★★★★★☆☆☆☆☆
5分限定、能力バトル!
設定は面白いけど、ストーリーにイマイチ乗ることのできなかった映画でございましたw
とある薬を飲むと5分間だけヒーローになれて、しかも能力はランダム。下手したら使えない能力が発現するかもしれなくて、薬自体に依存性もあったりと超リスキー。
それで、その薬の出どころとか、売人を追っていくってストーリーなのですが、どうもストーリーに入っていけなくてですね。
アメコミ映画大好きな僕から言わせると、能力者が出てきてもアメコミとは全然違うのかなと。そもそもこの映画で能力をフル活用している奴は出てこないんですよ。
設定的に5分しか使えないってことになっているんで、使いこなせなくて当たり前なんだけど、映画としてはどうなのかなと。
設定に忠実なのはわかるけどさ。アクションシーンはほとんど能力使ってないし、目で観ている分には全然面白くない。
あとはロビンのキャラがどうしても好きになれないってところですかね。
あのラップの後のドヤ顔にはついつい笑ってしまいましたけれどもw 生活のためとはいえ、売人ですからね。
言ってみれば陰謀に利用されていると同時に、加担していたワケですから。薬に依存していなかったのが唯一の救いです。
ここから先は『プロジェクト・パワー』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
その薬、あなたなら使いますか?
「5分間だけ能力者になれる薬」が本当にこの世に存在したら、あなたは使います?これは麻薬と同じで、依存性とか身体にダメージもあるらしく、人体に悪影響しかない薬です。
え?僕ですか?
僕なら使いますかねw
もちろん使うか、使わないかの二択の話で、手に入れるまでの過程とかは省きますが。僕はやっぱりヒーローに憧れているんでね。そりゃ使うしかないだろと。
現在の僕が持っている能力は手を使わずに耳抜きできることと、手の皮膚が人より強いってことくらいですw これじゃアベンジャーズ入れないし、スーパーパワーは誰もが憧れることのはず。
僕みたいな弱い人間が能力に依存して廃人になるんでしょうけども。
そんな感じで、設定だけで面白そうな感じのする映画です。
主人公のアート(ジェイミー・フォックス)は、その薬を配っている人間を追っています。薬の正体は、彼の特殊能力を持つアートの娘から作っていて、組織に囚われている娘を救い出そうとしているのです。
一方、ニューオーリンズ警察のフランク(ジョセフ・ゴードン=レヴィッド)も薬を追っています。彼の場合は自らも薬を使い、目には目を戦法で能力を使う犯罪者たちと戦っています。
そのヤバい薬はニューオーリンズ中にばらまかれて、善人が使うならまだしも、犯罪者が使うようになっていくんですね。もちろん、能力者相手じゃ拳銃も意味をなさないんで、街中はパニック。警察すら恐れない(5分間限定だけど)犯罪者がのさばり始めていました。
で、なぜ組織が薬をニューオーリンズにばらまいたかといいますと、世の中にばらまくための実験です。その薬は政府にも承認されなかったので、民間人で実験してしまおうというわけ。
実は警察も裏で繋がっていて、実験に協力する形になっています。その中でひとりだけ正義感むき出しにしているのがフランクです。
彼はアートのことも上からのデマで犯罪者だと思い込んでいますが、中盤で結託してともに組織へと立ち向かっていきます。
ここまでの流れで不満なのは、先ほども書きましたが、能力が全然成熟しきっていないこと。自分が持つ能力(ちから)は、飲んでみるまでわからないので、ぶっつけ本番みたいな薬なのです。
もちろん、何度も飲んでいる奴もいるんですが、そいつらさえも自分の能力の弱点を理解していない始末。能力使っても真正面から突っ込んでくるばかりで、バトルもなにもないですよ。
若干モンスターパニック映画と化してますよね。ウルヴァリンみたいなヤツも出てきたけど、弱かったしなぁ。
こんな連中なら確かに怖いけども、5分間限定だし警察だけで何とかできそうなものですが。
あとは、5分間だけの設定だから、能力者同士のバトルもほぼないんですよ。
「俺?3分前に薬のだけど、お前は?え?2分?じゃあ俺の勝ち確定やん!」って感じになるのはわかりきってる。まぁ、そんな場面無いのですがw
やっぱりヒーローになるには、常に力が使えないと。そして時間に余裕のあるヤツじゃないと。ウルトラマンを全否定しているわけではないよ。
能力の種類
登場した能力者は
- 身体を燃やす(自分も燃える)
- 5分間はほぼ不死身になる
- なんかわからん爆発を引き起こす
- エルサ
- 巨人になる
- 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のウルヴァリン
- 周りの景色に擬態できる
くらいでしたっけ?あとなんかいたかな。
どうやら『テラフォーマーズ』みたいに動物の力が関係している能力者もいるみたいです。
かなりバラエティー豊かですが、前述した通りあまり活かせていないような気がしたんで、あまり面白味はなかったですね。
ちなみに主人公のアートの能力は最後まで隠されています。理由は使うと大惨事になるから。いざという時にしか使わない、ちょっとカッコイイ設定があります。
あまり関係のない話になりますが、僕が何かひとつ能力を貰えるとしたら、やっぱりテレポートかな。世界中どこでもビザなしで旅行できるし、交通費もかからない。普通に戦う分にもわりと強いと思っているよ。
あとはベタだけど空飛ぶ能力とか?実際に生きていたら戦う必要はないんで、日常生活を便利にできる能力が欲しい。頭に浮かべた食べ物を現実化させるとかあったら、レストランでも開こうかしら。
まとめ
設定が面白いんだけど、そのせいでいろいろ制約ができちゃった気がしてならない。
なんの努力も、試練も経験していない一般人がヒーローになれる夢のある薬だとは思うけどね。
ただNetflixの映画は結構斬新な設定持ってくる映画が多いと思っているんですよ。ちょっと前の『オールド・ガード』とか、まさにそれで、面白さも付随してくれれば言うことなしなんだけどなぁ。
ジェイミー・フォックスとジョセフ・ゴードン=レヴィッドのふたりが揃っただけでも、観る価値はあったよね。
以上!!!
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