こんにちは!自称映画コメンテーター「するめ」です!
以前の記事でも「9月公開作で一番楽しみ!」と紹介した
『500ページの夢の束』
やっと観られました!!
一番近くで上映している劇場が新宿ピカデリーしかなくて、1週間も過ぎてしまった…。
そもそも何故この作品をこんなにも注目しているかというと、単純にロードムービーが好きだからですw
『リトル・ミスサンシャイン』とか『ファンボーイズ』みたいな雰囲気しますし、「旅」って良いじゃないですか?
まだ自分の観たことがない土地や景色に出会えると思うと映画でもワクワクしますよね?
「旅」について語ると長くなるのでこの辺にして早速映画のレビューに参ります!!
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あらすじ
自閉症のウェンディは「スター・トレック」が大好きで、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことが趣味だった。
ある日、「スター・トレック」の脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、渾身の一作を書き上げる。しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気づき、愛犬ビートとともにハリウッドを目指して旅に出る。
(映画.com)
感想
ここから先は『500ページの夢の束』のネタバレを含みます!まだご覧になっていない方はご注意を!
トレッキーな彼女

よくよく考えて観ると私『スター・トレック』全然知らねぇw
いや、一応新シリーズ(サイモン・ペグが出てるやつ)は一通り観てるんですよ?
でもそこまでハマれないというか、キャラの名前言われてもピンとこないレベルですw
『スター・トレック』をもっとしっかりと観ておけばもっと面白かったのかなとは思いますが、もう今更ですね。
『ファンボーイズ』で初めて知ったんですが、『スター・トレック』大好きなオタクのことを「トレッキー」って呼ぶんですって。
本作の主人公も根っからの「トレッキー」で周囲の人も引いちゃうくらい『スター・トレック』の世界に住んでいます。
そんな主人公が可愛い過ぎるw
ダコタ・ファニングの容姿もそうなんですが、1つの目標に対しひたむきに頑張る姿がカッコいいし可愛いし美しい。
ウェンディというキャラクターを観るだけでも価値があります。
例え私と同じように「トレッキー」でなくとも、彼女のひたむきさに惹かれてしまうことでしょう!
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短い距離のロードムービー
ロードムービーって世界中を股にかけたり、アメリカを横断したりと「長距離」を何日もかけて移動する作品が多いのですがこの作品はロードムービーにしてはかなり短い距離を旅します。
しかし、彼女は自閉症を抱えており近所の横断歩道を渡るのすら大冒険。何百キロも離れたハリウッドまで行くのはほぼ不可能に近い状態でした。
だから例え「ロードムービー」としては短い距離であっても彼女にとっては「旅」以上のものであり、まだ見ぬ世界を観る冒険そのものなんです。
そんな彼女の症状を知っているから観客である我々も、彼女に寄り添って応援してしまう。そしていつの間にか自分が彼女を見守る登場人物の一人になっているような気がしてきます。
彼女が起こすトラブルや成長を見守り、ついに目的を達成できたときはもう感動せずにはいられない!「ロードムービー」の良さを再確認できる作品でした!
現実は厳しい
本作は「映画的なお約束」をことごとく破っていく作品でもあります。
途中バスを降ろされ出会った女性が助けてくれるのかと思いきや大事なお金&iPodを強奪され、優しい人に出会ったと思えば事故に遭い、病院から逃げ出せたと思えば脚本はバラバラ…。
この人トラブルに遭いすぎだろとw
映画だと感動的なセリフを言えば登場人物も心を動かされ「負けたよ…。君の勝ちだ┐(´ー`)┌ 」みたいになりがち。
しかし現実はそんなに甘くないんです!良い人ばかりではない、自閉症だからと知ってかそこに付け込んでくる悪い奴らも結構いますw
悲しいことですがこれが現実であり、映画のお約束は通用しません!
まぁ最終的にはぶち当たった困難も乗り越えては行くのですが、一筋縄ではいかない感じがリアルですね。
まとめ
前々から観たかった作品なので期待度はかなり高めでした。
ということで最後に勝手ながら評価を付けさせていただくと…。
★10段階中・・・・・
★6
高くなったハードルを越えては来ましたが、途中ちょっとした中だるみがあったのと「癇癪」が最後までほとんど出ず、終始落ち着いていたのが気になります。
旅の途中1回くらい癇癪が出て周囲の人を困惑させるのかと思っていましたよ。まさか最初の一回だけなんて…。
まぁあとダコタ・ファニング可愛いですねw
最近だと妹のエル・ファニングの方が注目されがちですが、彼女も良い役者だしキュートな中にある不思議ちゃんな感じが堪らないんですよね…!
実はこの二人兄弟で『となりのトトロ』のサツキとメイを演じているんです!英語吹き替え版も観なくては…。
この映画が好きな人へ
完全に映画を観た方向けですが、『500ページの夢の束』が面白かった方向けにおすすめしたい映画をいくつか選んでみました!
『リトル・ミス・サンシャイン』
本記事でも何度か名前を出した私的「ロードムービーの傑作」。
家族みんなでカリフォルニア美人コンテストに出向くストーリーで、癖の強い大家族が皆面白い一級のロードムービーです!
ちなみに本作にも出演していたトニ・コレットも主人公の母親役として出演しています!
『イントゥ・ザ・ワイルド』
ヒッチハイクをしながらアラスカを目指すロードムービーで、最後には衝撃の展開が…。
私はこの映画を高校生の時に観てから「バックパッカー」に憧れ、二十歳の時に実際にアメリカを横断しました!アラスカにはいかなかったけど。
現実を捨てて旅に出たいと考えている人がいればぜひ!
『アイ・アム・サム』
知的障害を持つ父とその娘の絆を描いたヒューマンドラマ。
少々重そうなストーリーではありますが、娘を演じるダコタ・ファニング(当時は子役)の天才的演技は必見!
「天才子役」と呼ばれると業界から消えるみたいなジンクスを破り今も第一線で活躍する理由がわかりますよ!
最後までご覧いただきありがとうございます!この記事が気に入ったらSNS等で拡散していただけると喜びますw
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