どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回はピクサー最新作、『2分の1の魔法』のレビューを書いていきます!
いやぁ、僕はかなり待ちましたよ!ディズニーオタクにして、ピクサー大好き人間ですからね。
他の映画以上に気合が入っているし、レビューを書くのもはかどるというものです。
本来であれば本作が上半期に公開されて、下半期は『ソウルフルワールド』になる予定でしたが…。『2分の1の魔法』は遅れたし、『ソウルフル~』もどうなるか、わからんぞと。
僕は一応、今年のピクサーはこれで見納め!くらいの気持ちで観て参りました。不吉だけどねw
ピクサー好きとして、以前に全作品を対象としたランキングを作っていまして。
⇒ピクサー映画全21作品の中からおすすめの作品をランキング形式で紹介するよ!
この記事では『2分の1の魔法』も、さっそくランキングに加えてみました!
最近ディズニー+でピクサー映画を何作か復習したんで、ランキング制作にも身が入るというものです!
※この記事はネタバレを含みます!
2分の1の魔法
あらすじ
かつては魔法に満ちていたが、科学技術の進歩にともない魔法が忘れ去られてしまった世界。家族思いで優しいが、なにをやってもうまくいかない少年イアンには、隠れた魔法の才能があった。そんなイアンの願いは、自分が生まれる前に亡くなってしまった父親に一目会うこと。16歳の誕生日に、亡き父が母に託した魔法の杖とともに、「父を24時間だけよみがえらせる魔法」を書かれた手紙を手にしたイアンは、早速その魔法を試すが失敗。父を半分だけの姿で復活させてしまう。イアンは好奇心旺盛な兄バーリーとともに、父を完全によみがえらせる魔法を探す旅に出るが……。
評価
僭越ながら『2分の1の魔法』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
7
★★★★★★★☆☆☆
相変わらず設定の出来はピカイチなピクサー映画
ピクサーには珍しいファンタジー映画。そもそも他の作品をどうジャンル付けしたらいいか、迷うところですが、『メリダとおそろしの森』以来じゃないかな。
『メリダ』は正直好みではないのですが、本作に関してはファンタジー設定がかなり上手く活かされていたんじゃないかと。
イアンが使う魔法とか、バーリーの謎知識とか、ところどころで設定の伏線が回収され、まとまりのある作品になっていました。
そしてラストに関しては王道を外す、最近のディズニーのスタイルを踏襲しているもの。賛否あったりしそうだけども、僕としてはコンビの映画だと思っているんで、あのラストにして正解でした。
ただ、続編は作ってほしくないかな。ふたりの活躍をもう少し見たい気もしますが、『トイ・ストーリー4』とか『シュガー・ラッシュ オンライン』のようなラストになってほしくない!
キリのいいところで終わらせるのが一番なのよね。ピクサー大好きだけど続編を観たいのは、ほとんどないんです。
まぁ、そんなわけで近年のピクサー映画に負けず劣らず良作だと思うんですが、正直そこまで記憶には残らなそう。
残るとしたらマンティコアのキャラくらいですかねw
今回吹き替えで観たんで、次はぜひオリジナル音声で観たいところなんですが…。やってる劇場少なすぎるんだよなぁ。
ここから先は『2分の1の魔法』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
オリジナル音声でも上映してくれよ!
最初に文句っつーか、グチ的なものをですね…。
最近のディズニーアニメってマジで字幕上映が少なすぎる!!!
まぁわかるんですよ。子供が多く観るだろうし、本作なんて夏休みに公開されているし。
ただ、別にレイトショーくらいは字幕上映してくれてもいいんじゃね?それか、公開日から数日間とかでも良いからさ。
探せばあるんですが、家の近くの劇場はことごとく吹き替え上映…。僕の経験で言うと、『ズートピア』くらいからずっと吹き替えで観てる気がする。ディズニーもピクサーも。
しかも今回は『スパイダーマン ホームカミング』のトム・ホランドと、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラットが声優やってましたから!!
二回目もたぶん行くけど、最初は字幕で観たかったよね。だってキャラのビジュアルとか性格とかも、たぶん中の人意識しているしさ。
ちなみに日本語吹き替えは、イアンが志尊淳くんで、バーリーが城田優だったかな。全然楽しめたけど、オリジナル版を観る場所が少ないっていうのは、かなり辛い。
えー、そして吹き替え版の懸念点がですね、声優よりも「全力少年」にありまして。
エンドロール中に突然かかるんですよ「全力少年」が。いやぁ、これは合わないだろと。曲自体の好き嫌いではなく、なぜ全力少年??
これ僕が中学生くらいの時にカラオケで歌った曲なんですよ。だから僕の中でイメージ固定されていまして、色んな所で聴く曲だし、今さらピクサー映画の最後に流されても困る。
エンドロールでボーっとしている時に、突然かかるもんだから、一気に現実に引き戻されたよね。ディズニーランドから葛西臨海公園の観覧車が見えちゃったみたいな、あの感じ。
オリジナルとまったく違う日本オリジナル主題歌はそもそも反対だけど、『2分の1の魔法』のために書き下ろされたとか、新曲タイアップとかならまだわかる。でも全力少年だぜ。15年前の曲だぜ。お子様たちを除いて、大人ならそれぞれのイメージ持っちゃってるでしょ。
「全力少年」がピッタリ!という人がいても否定はしませんが、僕はどうしても「全力少年」と「ピクサー」が脳内でハマらない。
なんて書きつつも、帰りの車で「全力少年」を口ずさんでしまった僕でした。
以下、映画の感想になります!
新たなコンビ映画
ピクサーの半分くらいの映画は、コンビが主役だと思うんですよ。
例を挙げますと、
- ウッディとバズ(トイ・ストーリー)
- マイクとサリー(モンスターズ・インク)
- マーリンとドリー(ファインディング・ニモ)
- マックイーンとメーター(カーズ)
- カールとラッセル(カールじいさんの空飛ぶ家)
- WALL・EとEVE(WALL・E)
- へクターとミゲル(リメンバー・ミー)
このくらいですかね?続編ものも『ミスター・インクレディブル』以外はコンビの作品ですし。
んで、僕に言わせるとピクサーのコンビ映画にハズレはなくて、その法則は今回も当てはまりました。
弟のイアンは勇気がなくて、人見知りで、自分に自身がないけど、魔法が使える。対して兄のバーリーは魔法は使えないけど、オタク知識を持ち、大胆。お互いの欠点を補い合うようなふたりです。
ふたりは父を亡くしており、イアンは顔すら見たことがなく、バーリーでさえも思い出は3つのみ。そんな彼らは父を生き返らせることに成功しますが、イアンの力不足で下半身だけ…。しかも明日の日暮れには消えてしまうという条件付きです。
父を上半身も含めて蘇らせるため、不死鳥の石を探しに出かけます。RPGおなじみの酒場に行ったり、罠が待ち受ける洞窟を探検したりと、バーリーのオタク知識が存分に発揮された、ファンタジーな旅!
道中では魔法がある世界と、現実世界とのギャップが押し寄せてきまして。特にチャッキーチーズみたいな着ぐるみのマンティコアが出てきたときは、腹抱えて笑いましたw
やっぱりピクサーは設定作るのがメチャ上手いんですよ。
魔法は難しくて不安定。だから科学に頼ろうってことになり、現実世界とあまり変わらない、科学技術の発達したファンタジー世界を構築しています。
この世界ではペガサスすらもアライグマのようになってまして、街角でごみを漁っている始末。エルフ以外にもケンタウルスとか、ピクシーとか亜人が登場しますが、ケンタウルスは走れなくて妖精は飛べません。
伝説の剣は質屋に売られちゃうし、酒場はファミレスに。不死鳥の石の在処を示す地図は子供用メニューにされ、マンティコアは店の経営を気にするオーナーになっています。
もうね。ツッコミどころ満載なんだけど、どこか納得しちゃうような世界でして。「魔法が廃れた世界」のキーワードから、ここまで世界観を作り込めるのは、さすがピクサーと言ったところでしょうか。
そしてラストには、父と子のストーリーというよりは、やっぱり兄弟の話でオトしたのは最高でしたね。だってこの映画は『トイ・ストーリー』とか『モンスターズ・インク』と同じ、コンビの映画なんだからさ。
勇気のないイアンは、鬱陶しく思っていた兄の優しさに気がつく。よくよく考えるとバーリーは弟のことを終始信じていましたもんね。「俺が魔法使いじゃないのかよ~」ってなるんじゃなくて、「やったー!俺の弟は魔法使いなんだぞ!」タイプのキャラで好感しか持てません。
僕は兄とか姉に憧れていましたし、イアンに感情移入していくよね。バーリーが父と再会している姿を、がれきの間から黙って見つめてるって構図が秀逸過ぎましたわ。しかもそのことに対して、後悔していないのがイアンの成長を感じさせます。
えー、そんな感じで僕の大好きなピクサーコンビ映画だったわけですが…。
その中でも家族のストーリーと、コンビのストーリーを掛け合わせた『リメンバー・ミー』って最強だなって。あれこそピクサー集大成だと思うのですが、皆さんはどうでしょうか?
ここ最近は名作続きでして、その中で考えると『2分の1の魔法』は少し弱いような気がしなくもない。
ピクサーランキングは何位になるのか・・・
さぁ!誰も待ってないかもしれないけれども、全ピクサー作品(21作品!)の中で、『2分の1の魔法』は何位だったのか発表したいと思います!
では、さっそく・・・
『2分の1の魔法』は21作品中の…
11位!!
僕のランキングだと『バグズ・ライフ』より上で、『ミスター・インクレディブル』より下って感じですかね。
これは完全に僕のランキングなので悪しからず。
その他作品の順位については、こちらの記事をご覧ください。
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まとめ
強いて不満を挙げるとするなら、呪文がダサすぎ。日本語吹き替えだったからか余計にダサい。たぶん字幕でもダサいと思う。
「ウィンガーディアム・レビオーサ」ですら最初はダサいと思ったけど、今にして思うと『ハリーポッター』は上手くやったよね。
唱える系の呪文はカッコよくしてほしいですわ~。「ハシカカーレッ」だったっけ?まぁ全部ダサかったけど、橋はダメです。カッコいいシーンもシュールに見えてしまいます。
次のピクサーは12月公開の『ソウルフル・ワールド』ですが、果たしてこの状況の中、予定通りに公開できるのでしょうか…。
それだけが気がかりや。
以上!!!
ピクサー映画はDisney+で無料視聴できます
Disney+ (ディズニープラス)ではピクサー映画全作品を配信しています。
Disney+とは、ディズニー作品を多く扱っている、動画配信サービスです。月額700円でピクサー映画を含む、多くのディズニー作品が見放題になります。
また、初回登録時には1か月の無料期間があるので、期間中に解約すれば実質タダでピクサー映画を観ることができます!
ディズニープラスのラインナップ
- アナと雪の女王2などのプリンセス映画
- トイ・ストーリー4を含むピクサー映画全作品
- アラジンを含むディズニー実写映画
- スターウォーズ シリーズ
- ディズニーチャンネルのドラマシリーズ
- アイアンマンやアベンジャーズなどマーベル映画
などなど、ディズニー作品はほとんどすべてが網羅されています。
他の見放題サービスではディズニー版権の作品は、ほとんどないので、ディズニーファンにとっては欠かせないサービスです。
「配信作品が多すぎて何を観るか悩む!」という方に向けて、ディズニーオタクの僕が「おすすめディズニー映画」の記事を書きました!
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詳しいラインナップは以下の公式ページから、ご確認ください。
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