『一度死んでみた』の広瀬すずがどうしても観たくて

まずはじめに申し上げておくと、私はどちらかと言えば橋本環奈派の人間でしてw 広瀬すず派の人たちには非常に申し訳ないのですが。
まぁ「どちらかと言えば」って話なんで、どっちも好きなんだけどね。
で、今回観る『一度死んでみた』では普段見られないパンクロックな広瀬すずが観られるとか。予告編を見ると、確実に普段の彼女とは違う一面をのぞかせているようでw
私のイメージではですね、広瀬すずは結構シリアスな役を演じることが多いのかなと。『三度目の殺人』とか『怒り』とか。
橋本環奈は逆で、『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』然り、コメディエンヌ的なイメージがある。
どちらも現代を代表する女優なんだけど、ジャンルは違うのかなとか思ったり。
でも今回は「かなり吹っ切れてんなぁ~」って感じでしてw 広瀬すずの「ぶっ殺す」とか何故かドキッとするよね。

※この記事はネタバレを含みます!
一度死んでみた
あらすじ
大学4年の野畑七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)と2人暮らし。何かと口うるさく干渉してくる計が大嫌いな七瀬は、日々「一度死んでくれ!」と毒づいていたが、計は偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲み、本当に「一度死んで」しまう。それは会社乗っ取り計画を耳にした計による、社内に潜んでいるであろうスパイ社員をあぶりだす秘策だった。おばけとなって姿を現した計、薄すぎる存在感から「ゴースト」と呼ばれている計の秘書・松岡、そして七瀬の3人は、会社乗っ取り計画阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むのだが……。
監督
メガホンを取ったのは本作が映画初監督作品となる浜崎慎治監督。
これまではCM監督として活躍していまして、あの「au三太郎」シリーズを手掛けています。一応”桃ちゃん”役の松田翔太さんが出ていたりもしますね。
映画との相性は如何に……
キャスト
・野畑七瀬/広瀬すず
父親(堤真一)が大っ嫌いなデスメタル系大学生。バンドのボーカルでもあります。
うーん、髪の毛もバッチリ染めて普段のふわふわ感は皆無ですねw
冒頭に書いたように、正直広瀬すずが観たくて映画館に行ったようなもんなので、このキャラには否が応でも期待が高まっている最中です。
・野畑計/堤真一
広瀬すず演じる七瀬の父親。仮死状態になる薬を飲み、「一度死んでみた」状態に。
堤真一さんは『土竜の唄』で、主演の生田斗真さんを喰うレベルのカッコよさを魅せてくれた印象が強いです。
今回はカッコ良いキャラじゃなさそうだけど、コメディ部分で主演二人よりも目立ちそうな予感。
・松岡卓/吉沢亮
堤さん演じる計の秘書。あだ名は影が薄すぎるから「ゴースト」
『キングダム』の嬴政で日本アカデミー賞を受賞したことも記憶に新しいですね。私は山崎賢人さんが演じた信のほうが好きだったけど。
その他のキャストはリリー・フランキー、木村多江、でんでん、池田エライザ、佐藤健、古田新太などなど。
評価
僭越ながら『一度死んでみた』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
6
★★★★★★☆☆☆☆
「正直、この映画舐めてたかも……」
どうしても、この手の邦画には懐疑的な印象があって。
偏見はダメだと頭ではわかっていても、いざ劇場に行くと「しらー」っとなっちゃうパターン。本作もその枠に入るのかな~とか観る前は思っていたり。
広瀬すずが観られれば、それで満足なんだけどね。
しかしながら!いい意味でその予想は裏切られ、設定にツッコむ隙を与えないくらいの怒涛の展開。とにかくスピーディーな映画でした。
このくらいの展開の早さは物凄く好きw いや、「2日間きっかりで生き返る薬ってなんだよ!!」って話なんですけどw
若返りの薬を作っていたら、偶然死ぬ薬が出来たって……。理科室みたいな場所で人類の歴史を変える薬を作っているんだなぁーとか。
考えればツッコミどころは山のようにある。
もうちょっと「死ぬ薬」の設定を作り込んで欲しかったよね。いや、映画の設定を飲みこませるためには、これくらいシンプルなのが正解なのかな。
ここから先は『一度死んでみた』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
死んでからが面白い映画
ちょっと意外だったのが、堤真一演じる計が死ぬまでに時間がかかるということ。
その間は娘の七瀬(広瀬すず)が「どれだけ父親が嫌いか」「なぜ嫌いになったのか」という情報が語られます。父のことが嫌いな理由は、母の死に際に立ち会わなかったからという定番な理由なんですが。
それだけに七瀬にも科学の才能がありながらも、父の研究を引き継ぐことは絶対にしない。家の中に線を貼り、ひたすら父を嫌い続けています。
この序盤の流れの中にも、結構重要な伏線があったりするんで、作品にとっては無くてはならない部分なのかなと。
計が経営している会社は若返りの薬である「ロミオ」を研究している製薬会社。この「ロミオ」の研究データを巡って、大手製薬との陰謀に巻き込まれるのが、本作の主な筋です。
父が「一度死んだ」理由もロミオを作る過程で偶然誕生した、「ジュリエット」という薬が原因です。
ジュリエットは飲んだら2日間仮死状態になり、きっかり2日後に目を覚ますというもの。これを利用して、会社内にいるスパイを炙り出そうとしたんですね。
しかし、この作戦を提案した張本人である渡部が大手製薬会社のスパイでしたw
この映画の面白いところはここから!
渡部は会社を合併するため、計の死体?を火葬しようと企てます。
対して父が大嫌いであるはずの七瀬は、「ゴースト」と呼ばれる空気秘書・松岡(吉沢亮)と共に父の火葬を阻止するために翻弄。
一方で魂だけの状態になった計は、死者の国の案内人・火野(リリー・フランキー)と自分が死んだ後の状態を垣間見ると。
うーん、やっぱり堤真一さんとリリー・フランキーさんがキモだったな。

お葬式
ラストの葬儀のシーンはね。ネタと伏線回収の嵐なんで、大注目のシーンですw
すげぇ細かいけど、意外とネタ拾ってくるなぁと。山手線然り、静電気然り。
冒頭の白雪姫の会話とか、ただ計のキャラクターを説明しただけかと思ったけど、まさかここで使われるとは。もちろんツッコミどころしかない訳ですがw
あとは堤真一&リリー・フランキーが「トントントントン……」と確実にあのCMのメロディを口ずさむんですが。
これはCMと同じコンビであり、手掛けたのも映画と同じ浜崎監督という高度なネタw
コロナの影響からか、やっぱり観客は少なかったんだけど、このシーンはかなり笑いが起きていたよね。
七瀬が組んでいるバンド「魂ズ」が登場してからも、「お元気ですかー?」⇒「死んでマース!」のくだりが再び。これは観客に混ざってMIX打ちたいですわぁ~
残念ながら「水平リーべ」の歌は長かった気もしますけど。曲はヒャダインが作っているからか、めっちゃ耳に残るw

キャストが想像以上の…
1シーンしか登場しない人も多かったものの、「ここにこの人使って良いの?」ってくらい豪華w
佐藤健とかキャバクラのボーイで客のほっぺつついただけだし、古田新太も香典から金を抜いただけ。
このカメオ出演がかなり多くてですね。個人的にはめちゃくちゃ面白かったなと。これは監督の人脈なんですかね?
これまでCMで一緒に仕事してきた役者が総出演する的な。全部のCM把握している訳ではないので、私も知らない細かいネタがあるのかもしれないな。
ここで豪華キャストの役柄を少し紹介すると・・・
・でんでん……七瀬がバイトしている中華料理屋の店長。たぶんエンマ大王の服着てる
・志尊淳……計が働く企業の研究員?「告別式やらないんだ~」みたいな会話していた気が
・城田優……警備員役。本当にワンシーンだけの登場です
・野口聡一……計の棺に宇宙服を入れる、たぶん本人役。この宇宙服は重要なアイテムになりました
・池田エライザ……計にエロい写真を送り付けるキャバ嬢
・妻夫木聡……ホテルのボーイ?支配人? ミサという名目の告別式を許可する人
・竹中直人……お坊さん。たとえ話のシーンでも登場
・大友康平……魂ズをスカウトしにきた芸能関係者役
っとこんなもんかな?他にもいたかも。

生きているということ
もう、映画始まる前から大体予想は出来ていましたが、この映画の終着点は「生きているありがたみが……」というもの。
七瀬の視点からしてみると、これまで「嫌い嫌い」言っていた父が当たり前に存在するありがたみ。
計の視点からだと、娘に伝えたかったことが当たり前に伝えられるありがたみ。
その過程で七瀬も計も相手の本心を知り、お互いに分かり合えることが出来たと。
ちょうどこの記事を書いている時に、例の「100日後に死ぬワニ」が死にまして。この数日間でいろいろ「死」について考える土台が私の中で出来ていたんですね。
そんな時にこの映画が来るからなぁ。ラストの持っていき方としては定番だけども、観る人の立場によっては刺さるんじゃないかと思います。
映画って観る時の状況によって印象が変わったりするんですよね。
初見では刺さらなかった映画でも、二度目でがっつりハマることって一度や二度じゃないし。本作も1年後にもう一度観たら、少しは変わるかもね。
それにしてもラストのキスは要らなかったと思いますけどもw 理由ですか?また今度考えます。
まとめ
特に若い世代にオススメDEATH!
私は特に反抗期がなかったんで、いつも親のありがたみを痛感していますが、「お父さん臭い」とか言われるの本当に可哀想。
これは私が男だからか?ウチ妹二人いるけど、どちらもそんなこと言わなかったけどな。
その点、年配の方よりも若い世代に観て欲しいかなと。もちろん老若男女楽しめる映画だとは思いますが。
以上!!!
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ちなみに広瀬すずの出演作は・・・
・海街diary(見放題)
・怒り(見放題)
・SUNNY 強い気持ち・強い愛(ポイント)
・ちはやふるシリーズ(見放題)
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