Netflix映画『オールド・ガード』ネタバレ感想 死ねないってこういうこと!

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

今回はシャリーズ・セロン主演のオリジナル作品

オールド・ガード

についてお話していこうと思います!

 

それにしても最近のシャリーズ・セロンはアクションが多いですね。

僕はずっと恋愛映画とかに出ているイメージのある女優さんだったんですよ。

それが『マッドマックス』に出て頭を丸めて、『アトミック・ブロンド』やって、次はワイスピ。

なんかアクション続きだな~と。そろそろマーベルのヴィランとかに抜擢されそうですけど、どうでしょう?

 

※この記事はネタバレを含みます!



オールド・ガード

あらすじ

何世紀もの間、ひそかに人類を守ってきた4人の不死身の兵士たち。だが、その特殊能力を知った謎の組織が、私利私欲のために彼らを狙い始める。

Netflix

キャスト

主演を務めるのは『マッドマックス 怒りのデスロード』のシャリーズ・セロン

僕が紹介するまでもない有名な女優ですね。今年は『ロングショット』とか『スキャンダル』に出ていました。

その他キャストには『ドクター・ストレンジ』のキウェテル・イジョフォー、『ハリーポッター』のダドリー役でおなじみのハリー・メリングなどなど。

 

 

評価

僭越ながら『オールド・ガード』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

7
★★★★★★★☆☆☆

 

”死なない”という現実を突きつけられる

「不老不死」って人類が追い求めてきたものの1つだと思うんだよね。

中世の錬金術師は不老不死の秘薬を開発していたし、宇宙を支配するフリーザ様のお願いごとも不老不死でした。

そりゃあ全人類が不老不死になれば良いんですけどね? でも、ただ一人だけ不老不死だったら、拷問以外の何物でもないわけよ。

何をしても死ねず、周りの人間たちはどんどん死んでいく。これって単純に痛い拷問より何倍も辛いはず。

そんな感じで「不老不死」の現実を生々しく描いたのが、本作『オールド・ガード』です!

 

日本の作品で言うと『亜人』に近いですかね。不死身を現実的に描くという点では、似通った作品かもしれない。

まぁ『亜人』に関しては漫画序盤読んだことと、映画観たことくらいで、そこまで詳しく知らないんですけどw とりあえずスタンドみたいなヤツは出てこないです。

『亜人』に比べると死から蘇るまでに割と時間がかかったりするんですが、映画だけだと僕は『オールド・ガード』の方が断然好きかな。

ちょっと残念だった点もあるので、後々書いていきますね!

 

ここから先は『オールド・ガード』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!



感想(ネタバレ)

不死者の設定

まずは本作に登場する不死の人たちの設定をおさらいしていきましょう!

これがね、かなり作り込んでいまして、結構感心してしまうくらいだったんですけども。

この映画に登場する不死者は5人。やはり一人だけ不死身では心細いですから、何百年もチームで行動してきたんですね。

まず、主人公のアンディ。シャリーズ・セロンが演じていますが、彼女は1000年近く生きているチームのリーダー。そして十字軍の頃からチームに加わった2人と、ナポレオンと戦ったと語るブッカーの4人です。

この映画の面白いところは不死者が増えていく点!何百年かに1人は増えていくわけです。

そして他の不死者が生まれると、同じ能力を持つ人の夢に出てきて、合流しやすくなっていると。つまり映画冒頭で新たな不死者が1人生まれ、チームが5人に増えるんですね。

不死者が増えること自体には理由はなく、何故夢に見るのかも謎。それが何百年も続いているワケで、当事者たちも何故不死身なのかは分かっていない状況です。

 

えー、もう一つ面白い点がありまして、それが不死者でも死ぬっていう点です。

「それじゃ不死身じゃないじゃん!」

そうツッコまれるのもわかりますw

さすがに数百年じゃな死なないようだけど、彼らにも突然傷が治らなくなる時が訪れて、最後はキッチリ死ねる。

殺そうと思って殺せる存在ではないものの、一応寿命は設定されているみたいです。

ただし死なないからといって、苦痛を与えられないとは限りません。その点は『亜人』と似てくるのですが、やはり人間に捕まって実験体にされるっていうのが入ってきます。

人間に捕まれば「死んでも死ねない」という設定が重くのしかかります。いくら体をズタズタにされようとも死ねないわけですからね。考えただけで恐ろしい……!

彼女たちを捕まえようとする企業がいて、そいつらから逃げる&戦うっていうのが基本の流れ。

あと新人不死者のナイルに「不死とはなんなのか」を語るっていうのがありますね。ナイルがいることで、観客も自然に映画の設定を飲みこめるというメリットもあったりします。

そして「死ねない」というのが、いかに残酷か……。僕はポルンガや神龍がいても絶対不死身なんてお願いしません。



不死者たちの戦い方

そもそも彼女たちは何百年も戦ってきて、相当のスキルが付いているうえに、さらに不死もプラスされるというチート状態。

使う武器もですね。銃ももちろん使えるのですが、何世紀も戦ってきた彼女たちの戦い方があります。

特に主人公のアンディは「骨董品かな?」ってくらい古そうなオノを使って戦ったりもしてまして。結構ユニークなアクションが見られるワケです。

その他にも「死なない」ということが確定しているので、身を呈した戦いを出来るのも魅力。

僕の中では『亜人』で佐藤が腕切ったり、自殺したりの戦い方が衝撃すぎて、未だに超えられない感じはありますが……

ただ不死身とはいっても、やっぱり痛みは普通に感じるようで。腕から骨が出ちゃったり、内臓ドロドロ……みたいな痛そうな怪我も多かったです。

チーム内の関係

映画全体を通して、設定も作り込まれているし、アクションも楽しいしで俺得な感じもあったのですが、若干の不満が。

一つ目がキウェテル・イジョフォー演じるコプリーに魅せ場がほとんどなかったこと。彼はダドリー的な人が経営する製薬会社に雇われた元CIAという立ち位置。

基本的にはアンディたちの敵側に周るんですけども、彼自身のアクションシーンは皆無でして。ラストのバトルも参加させてもらえず、ちょっと可哀想。せっかくキウェテル・イジョフォーという大物を使っているのに、活かせてない感がハンパない!

それと新人のナイルが「人を簡単に殺せるようには……」という話をしていたシーンがあって。

「そりゃそうだよな~。軍人だもんな~」と思っていた次の瞬間、普通に戦いに参加しているというw いや、アクションだから別に良いんだけどさ~

そこまでツッコむなよ!って話なんだけど、妙に気になっちゃって……

 

あと、これが一番の気になるポイントなんですが、メンバーの中に1組カップルがいるんですよ。

不死者たちは家族も死んでますから、基本的には孤独なんですよね。それなのにメンバーの中にリア充がいるわけです。

これは別にいいんですけど、問題はメンバー同士の揉め事の時。新人のナイルを抜いたら4人しかいなんだよ。

例えば会議とかになったら、この2人の発言権がスゲェ強くなるワケで。多数決とかこれまでどうしてたんでしょう??

ドライなカップルなら成立するでしょうが、かなり熱々の二人ですから。メンバー間に亀裂が入っても全然おかしくないんだよね。

学校行事で班分けされた時に「うちの班、カップルいるから気ぃ使うわぁ~」……みたいな状況にならないのでしょうか。

そういうバックグラウンドな部分が気になる設定でございましたw



続編

Netflixオリジナル映画では珍しく、続編を感じさせる終わり方でしたね。

詳しくは書きませんが、マーベル映画のラスト的な…?

ただ今回と同じように戦えるかって言われたらどうなんでしょう。

新たな敵も目的も謎だし、次を作っても今回ほど面白くならないような気がするw

それでも楽しみに待ってます!スピンオフの映画とかになっても面白そうですね。

 

『オールド・ガード』が好きな人にオススメする3本!

『オールド・ガード』が気に入った方に紹介したい映画を3本挙げていきます!

選んだポイントは不老不死とか、変わった設定のアクション映画とかその辺ですかね。

ネタバレは一切書いていませんので、気になったらぜひ!

亜人

「何度出すんだよ!」って感じなんですがw

突然不死身の人間(亜人)だと知った主人公が、色々な組織から追われるストーリー。不死身の恐ろしさが描かれていますし、戦い方も秀逸です。

デッドプール

不死身のスーパーヒーロー?が活躍するアクション映画。

『オールド・ガード』ほど不死身が重くなく、好き勝手に暴れまわるデッドプールがめっちゃ面白いw

観客に話しかけてきたり、余裕で犯罪を犯したり、もう何でもありです!

TIME/タイム

時間=お金が成立している近未来が舞台。

つまりお金持ちの人は不死身になっていて、貧乏な人ほど寿命が短い。なんとも皮肉な設定ですが、「お金持ちから時間を奪ってやろう!」という犯罪に参加するのが主人公。

時間の大切さを考えてしまう作品の一つです。

 

まとめ

 

Netflixのアクション映画ではかなりオススメ!!

 

シャリーズ・セロンはやっぱ美しいね。どんな役でも綺麗だよね。

まぁ僕が一番好きなのはフェリオサなんですけどw

とりあえず7月配信、いや2020年配信のNetflix映画ではトップクラスでオススメしたい作品となりました!

 

以上!!!

 

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