映画『望み』感想 親に突き付けられる究極の2択と救いの3択目

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

今回は堤真一&石田ゆり子で映画化された『望み』の感想になります!

僕自身子どもはおろか、結婚すらしていないので、親になる気持ちってものは、すべて理解していません。

僕くらいの年齢になると少しずつ周りの人間が結婚し始めましてね。すでに子供がいるヤツも何人かいて、俺たちも大人になったなと痛感するばかりであります。

いつまでも高校生くらいの気持ちでいたいんですけどね~。どうも難しいみたいで。

たぶん親になることもないと思うんで、この映画に登場する両親の気持ちは死ぬまで理解できないことでしょう。

前置きはこの辺にして、レビューに参ります!

 

※この記事はネタバレを含みます!

望み

あらすじ

一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、高校生の息子・規士や中学生の娘・雅とともに、スタイリッシュな高級邸宅で平和に暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊することが多くなっていた。ある日、規士が家を出たきり帰ってこなくなり、連絡すら途絶えてしまう。やがて、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。警察によると、規士が事件に関与している可能性が高いという。行方不明となっているのは3人で、そのうち犯人と見られる逃走中の少年は2人。規士が犯人なのか被害者なのかわからない中、犯人であっても息子に生きていてほしい貴代美と、被害者であっても彼の無実を信じたい一登だったが……。

映画.comより抜粋

監督

本作のメガホンを取ったのは、トリックシリーズを監督した堤幸彦監督です。

僕は『20世紀少年』3部作の印象が強いかな。当時僕は中学生だったのですが、今にして思うとあの大作をよく実写化できたなと。

今ならとりあえず1作目だけ作って、様子見して…ってことが多いけど、『20世紀少年』は3部作をほぼ一気に作ったからなぁ。

最近だと『イニシエーションラブ』、『十二人の死にたい子どもたち』を観ましたね。どちらも今一つっていうのが正直な感想だけど。

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キャスト

主演は堤真一&石田ゆり子さんでして、やっぱり二人とも安定感がハンパねぇ。

堤真一さんなんてコメディやらせても、シリアスでも器用に演じる方ですからね。ちょっと前に『一度死んでみた』って映画で幽霊役だったけど、リリー・フランキーと並んでほぼ主役状態でした。

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あとは妹役だった清原果耶ちゃんかな。劇中では感情が高ぶるあまり、声を荒げるシーンもありまして。こっちも一瞬ドキッとしちゃうような演技でございました!

今年から来年にかけてはすでに4作への出演が決まっていますし、かなり楽しみな女優さんです。

その他キャストは、竜雷太、加藤雅也、岡田健史、松田翔太などなど

 

評価

僭越ながら『望み』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

7
★★★★★★★☆☆☆

 

ハッキリと2択を提示することで得られるリアリティ

堤真一、石田ゆり子ならびに清原果耶の演技力と、心を締め付けるようなストーリー。かといってエンターテインメント性を見失わず、最後まで先の展開を予想しつつ楽しめた作品でした!

ポスターから『パラサイト』を連想する人も多そうだけど、内容は全然違います。当たり前だけど。

そして同じ家族を描いている映画でありながらも、『望み』はもっとシンプルでわかりやすいですね。比較することすら違うような気もしますが。

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映画では息子が辿る最悪な「2択」が提示されます。そのどちらをとっても家族には絶望しかありません。

しかし、父と母で考えが二分してしまい、その間に挟まれる妹という構図がドラマを加速させます。どちらが正解でもないと思うけども、よくこんな面白く、精神を揺さぶる設定を作り上げたなと。

大胆にも2択をめちゃくちゃ分かりやすく観客に提示したのが、物語にのめり込んでしまう理由かと。この「2択」については後で詳しく書きます。

 

もう一つ評価したいのは映画における時間の使い方です。

最初に息子が怪我をする原因を見せて、家族の日常に移り、その日常が徐々に壊れていくという、スムーズな流れを見せてからの、本題。

まるで意識が映画に吸い込まれるように、段階を踏んでストーリーを見せていく構成は高く評価されてもいいと思います。

息子の行方がわからなくなる中で、結局彼がどう事件に関わっているのかを全然明かしません。残された家族もそうですが、観客もソワソワしちゃうんですね。

上映時間のほとんどがこの「ソワソワ状態」でありまして。「2択」のどちらに転ぶか分からない状況を行ったり来たり。

「もったいぶらず教えてくれよ!」ってならずに、「ソワソワ感」がさらに家族や観客を惑わせ、映画に引き込まれていくひとつの要因になっています。

 

ただ残念だったのが、息子の中身をほとんど見せずに本題へと進んだことかな。

ミステリアスな部分を残さないと「2択」が成立しないのですが、前半と後半で「キャラ変わり過ぎじゃね?」ってくらいの違和感。

思わせぶりな態度をとり過ぎて、逆に信用できなくなっちゃうよね。ってなわけで、後半のリハビリのくだりとかはやり過ぎな気がするよ。

 

ここから先は『望み』のネタバレを含みます!

感想(ネタバレ)

その2択はずるいよ

物語の登場人物は

  • 建築デザイナーの父(堤真一)
  • 出版社に勤める母(石田ゆり子)
  • サッカー部を辞めた規士(岡田健史)
  • 高校受験を控える雅(清原果耶)

規士はサッカー部を辞めてから、ぐれており、悪い友達とつるむようになってしまいます。

そんな中で、突然規士が行方不明に。いなくなる前にはナイフを購入していたり、覚悟を決めたような顔したりと、意味ありげな伏線を残していました。

で、規士の同級生の死体が見つかります。警察は規士を事件の関係者と断定し、捜索を始めますが行方は掴めません。

ここで家族に一つの疑問がよぎります。

規士は同級生を殺した犯人じゃないのか…?

そう考えたのは家族だけではありません。家にはマスコミが押し寄せ、誹謗中傷の嵐。父の仕事はキャンセルになり、妹の雅は受験すらできるか危うくなりました。

そんな中で事件の関係者が明らかになっていきます。現在行方がわからないのは規士も含めて3人。そのうちの一人はすでに殺されているとの噂もあり、家族はさらに動揺。

・もし規氏が生きていれば殺人犯

・殺人犯でなければすでに亡くなっている

どちらに転んでも最悪の結末が家族を待っているのでした。

 

映画序盤の展開はこんな感じ。

父は息子である規士を信じており、「絶対に人殺しなんてしない!」と確信を持っています。

しかし、母は「死んでいるよりも、無事に帰ってくればそれでいい」という考えを持ち、「じゃあ規士が死んでてもいいのか」と夫に反発します。

そして板挟みになる妹の雅。彼女は「兄に自分の人生を壊されたくない」と。ちょっと冷たいようにも思えますが、殺人犯の家族が辿る道は「受験ができない、結婚ができない、就職が出来ない」と中学生の雅には荷が重すぎます。

ここで家族が分裂しちゃうんですね。そもそも規士が人を殺したかなんて明らかになっていないのに。規士の行動ひとつが家族3人を苦しめ、将来を壊してしまうこともあるのです。

そう思うと、やっぱり人生は自分一人のものじゃねーなと。小学生並みの感想ではあるけれど、家族や友人がいれば、しわ寄せは必ず行く。

最近、某迷惑系YouTuberが話題になりましたが、あの人の両親が出てきたときなんてかわいそうでしたもん。本人がどんな目に遭っても不思議じゃないけど、両親にいくのはな~

別に凶悪犯罪者じゃないのに、ネット民と警察に嫌われた結果、なかなか酷い状況になってますよね。「育てた親が悪い」という人もいますし、半分くらいは同意しますが、私刑をおこなうのはどうなんでしょ。

マスコミってやっぱり・・・

この映画を観て、「マスコミの描写は過剰に描きすぎでしょ!」って人は少ないんじゃないでしょうか。

規士が犯人かは誰もわかっていないのに、さも犯人と決めつけ、家族を取り囲むって…。あれなんですかね。家族の生活はどうでもいいと考えるのかな?

これってフィクションだけじゃないですよね絶対。Twitterとかにもマスゴミがマスゴミと呼ばれる、マスゴミ的行動の画像が上がってたりするし、スゲェ嫌悪感。

映画でもごみを散らかして帰るって映像が何気に挿入されてたし、本当にダメダメだな~。

それに翻弄されて「特定」とか始めちゃう人たちも、家族の周囲で差別的言動をおこなう人たちも、もちろんマスコミも。どんな形であれ、そいつらと関わりたくない。

いつかマスコミの迷惑行動を追うドキュメンタリーとか作って欲しいですわ。海外じゃなくて、日本を舞台にした映画でお願いします。

 

まとめ

あまり詳しくは書かないけど、被害者のお葬式の場面での堤真一のアップ。大好きでしたね~

「面白いおじさん」ってイメージがあったりするけど、シリアスでも映えるんだよな~。『土竜の唄』だと、主演の俳優を喰っちゃうくらいカッコよかったし。

そんな感じで!今年の邦画の中では、かなり上位に来る映画だったと思います!

 

以上!!!

 

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