Netflix映画『マーダー・ミステリー』ネタバレ感想 意外と完成されたミステリー!

巷では『メン・イン・ブラック インターナショナル』の話題で持ちきりですが、今回鑑賞した映画はNetflixの『マーダー・ミステリー』

直訳すると殺人事件かな?いや、事件はCaseか。わかんないや(笑)

ちなみにMurderのスペルは映画『シャイニング』で覚えました。ドアに書かれているREDRUMね。

 

ミステリー映画と言うとシャーロック・ホームズやポワロ、コナンなんかの名探偵がいて皆の前で「犯人はお前だ!」と名指しするのが定番ですね。

でも本作は主演がアダム・サンドラーというのもあって普通のミステリーじゃなさそう…。

しかも『デッドプール2』にも出演した忽那汐里さんも出ているということで、特に日本人である私が観ない訳にいかないでしょ!

ということで早速レビューです!


あらすじ

15年越しのハネムーンが一転、小説顔負けの推理劇に。ニューヨークからやってきた一介の警官とその妻が、大富豪のヨットで起きた殺人事件の謎を追う。

Netflixより引用

『マーダー・ミステリー』を観るならNetflixへ!

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評価

僭越ながら『マーダー・ミステリー』の満足度を★10段階で表すと…

 

★6

思ったより観応えのある おバカミステリー!

これぞアダム・サンドラーの真髄!
『50回目のファーストキス』の辺りから変わらないキャラクターを演じてくれました!

表面上はアメリカのコメディ映画ではよくいるおバカな男なんだけど、しっかり中身を持っている悩める男ってキャラが良いんですよね~。

まぁそんな深いこと考えなくても楽しめる映画なんですが、彼のキャラがあるからこそ楽しい映画に仕上がっていると思うんですよ私は。

 

その他のキャストも『美女と野獣』でガストンを演じたルーク・エヴァンスとか、『フレンズ』のェニファー・アニストンなど豪華揃い!

Netflix製作でこんなキャスティングにお金をかけた映画を観られるなんて、良い時代になったものです。

 

また、日本代表?として出演している忽那汐里さんもキュートだけど裏がある役で、ひいき目で観てたからか『デッドプール』以上に目立っていました。

てか『デッドプール2』だとほぼ「Hi!Wade!」しか話してないんだけどね。
代表作っぽい『家政婦のミタ』も観てなかったから本作が初忽那汐里だったかも。

 

中身はと言うと辻褄が合わなかったり荒削りなところがあってもコメディだから許される作品。
良い意味でズルいですよね(笑)

「困ったことがあっても笑いにしてしまえ!」って制作者たちの声が伝わってくるような感じかな。

 

でも最初から最後まで観ると序盤の方のネタや伏線が後半に活かされていたりして、意外とまとめりのある映画になっていました。

正直言ってゆるゆるのミステリーではあるから、骨太で本格的なミステリーをガッツリ楽しみたい方には向かないかも。
あくまでゆったりとした空間で、ポップコーン片手に楽しめるエンターテインメント作品ですので。

ってことで犯人の名は伏せてネタバレです!


感想(ネタバレ)

ハネムーン

警察官として働くニック(アダム・サンドラー)は妻のオードリーに新婚旅行を迫られていた。

このニックには問題があって、本当はただの警官なのに妻や周りの人間に刑事だと偽って生きるちょっと臆病な人。
なかなか昇進できないことを恥ずかしく思っての嘘だったらしいけど、この嘘のせいで後程ひと悶着あります。

15年間ハネムーンに行けなかったオードリーもイラついており、夫婦関係は冷えかけている様子。

 

そしてある結婚記念日の日。プレゼントを期待しているオードリーをみて「実はハネムーンの予約してあるんだ!」と嘘をつき、突然のヨーロッパハネムーンへ!

もちろんお金も用意してないから、バスでハム工場を見学するという何とも微妙なスケジュール(笑)
妻のために頑張っているけど、頑張り切れてない感じがアダム・サンドラーですね。

 

エコノミークラスで眠れないオードリーはファーストクラスのバーで御曹司のチャンドラーと出会い意気投合。
浮気コースかと思ったら意外とお堅いオードリー。

チャンドラーも叔父の結婚パーティーにオードリーとニックを誘いハネムーンのコースは変更、庶民的なバス移動のハム工場はナシでセレブパーティーコースとなりました。

事件

明らかに浮いている家族限定セレブパーティーに来たニックとオードリーは、チャンドラーの家族たちを紹介してもらう。

中には女優だとか、日本人、レーサー、マハラジャなどめちゃくちゃ濃いメンバー(笑)

特にマハラジャが良い味出してますわ~。忽那汐里さんもセクシーさ出してるし。

 

そもそもこのパーティはチャンドラーの叔父で大富豪のマルコムと、忽那さん演じるスージー・ナカムラの結婚を祝う会。
老人であるマルコムと若いスージーが結婚することから、周囲からは遺産目当ての結婚と見られているみたい。

しかもスージーの元カレがチャンドラーだから家族同士なのに泥沼状態。
ハネムーンで喧嘩していたニックとオードリーとはレベルが違います(笑)


で、マルコムが登場し家族に語りかけます。

「お前らは私に寄生するヒルだ!」と。

それを聞いた家族たちは大混乱!彼らにマルコムの遺産が手に渡らなくなり、代わりに新参者のスージーにお金がすべて行ってしまうのですから。
その決定にイラ立つ息子のトビーと呆然と見守る部外者のニックたち(笑)

マルコムが自分の遺言書にサインしそうになったその時、突然照明が落ち悲鳴と銃声が!

ついに殺人が起きてしまったのでした。

地中海のど真ん中に浮かぶ船の中で起きた殺人ということで『オリエント急行殺人事件』を思わせますね。

探偵

東洋の宝石がはめ込まれたマルコポーロのナイフで刺されて死んだマルコム。

銃を発砲したのは軍人であるウレンガ大佐で、刺されそうになったから発砲したと言い張ります。

殺人現場にいた犯人の候補は

・レーサーのフアン

・女優のグレース

・甥のチャールズ

・妻のスージー

・マルコムの息子のトビー

・銃を発砲したウレンガ大佐

・大佐のボディーガードのセルゲイ

・なぜかいるマハラジャ

・唯一の部外者のニックオードリー

その中で刑事(嘘)という殺人に一番関わりの深いニックが現場を確保し、捜査に乗り出すも殺人の動機があった息子のトビーが、すぐに殺されてしまうのでした。

一番犯人らしき人物が最初に殺されるのは定番ですかね。

 

さっき「オリエント急行」とか言ったけど、トビーが殺されてすぐにモナコに上陸。
現地の警察から捜査を受け、一番疑わしいのがニックとオードリーだとされ追われる身に。

ここからは追われながら事件を解決に導かなくてはなりません!

捜査

ホテルに戻ったニックたちのところにボディーガードのセルゲイから呼び出しが。

ずっとウレンガ大佐のそばにいた彼は大佐こそが犯人だと進言するも、すぐに刺客がやってきてセルゲイを殺害。

 

次々に死んでいく家族たちにさすがにヤバいと思ったのかホテルから逃げ出し、今後の相談をしているところでニックが今までついてきた嘘がバレてしまいます。

お巡りさんなのに刑事って言ってたやつね。
本当は射撃の腕が最悪で刑事になるテストに落ち続けているダメ男でした(笑)

それが原因で喧嘩してしまう二人。
別れたオードリーの前にチャンドラーがやってきて街から逃がすのです。


しかし、チャンドラーのリムジンの中にあった日本製のアレルギー薬をみてスージーと繋がっていることを確信し、隙を見て脱出。
車を降りたチャンドラーを追い図書館?の中へ。

一方ニックはホテルから出てきたスージーを追い、オードリーと同じ図書館へやってきます。
意外な形で再会した二人は仲直り、共にスージーを追うのでした。

解決

スージーを追っていたニックとオードリーでしたが、突如マスク姿の刺客が現れ吹き矢でスージーを殺してしまいます。

彼らは遺産を横取りするためにチャンドラーが殺したと思い、警察へ通報。

「自分たちは濡れ衣を着せられ無実だ。これから犯人を暴いてみせるから屋敷まで来い!」と意気揚々に警察を呼び出すニック。
そんなところも含めて本当に愛すべきキャラクターです(笑)

しかし、屋敷に行くとチャンドラーが毒殺されており結局事件は振り出しに。

もう一か八かでぶっつけ本番で犯人を暴こうと容疑者全員と警察を屋敷に呼び、何の計画性もない犯人捜しが始まるのでした(笑)

 

まとめ

想像以上に面白かったですね~。

遺産相続を争って家族同士が殺し合う。
現実に起きたら最悪な展開ですが、面白おかしく描けるのがこの映画の良いところ。

最初にも書いたけどアダム・サンドラーが良いのかな。あのおとぼけフェイスがめっちゃ好き(笑)

シリーズ化はなさそうだけど、行く先々で殺人事件に遭遇する夫婦の映画って面白いかも。

以上!!!


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