どーも、スルメです!
今回はストーリーから「ジョンウィック臭」がする映画、『Mr.ノーバディ』のレビューを書いていきます!
それもそのはず、今作は映画『ジョン・ウィック』の脚本家である、デレク・コルスタッドでして、ストーリーの流れはかなり似ているような…。
ただ、『ジョン・ウィック』との違いも結構あったりするんで、そこんところも交えながら、感想を書いていけたらなと。
それと、数年前にジャレッド・レトが主演を務めた『ミスター・ノーバディ』って映画もありまして。
まったく違う内容だし、タイトルくらいしか共通点ないんだけど、今回の記事は2021年に公開された『Mr.ノーバディ』なんで、ご了承ください。
では、感想に参りましょう!
公式サイト⇒https://www.universalpictures.jp/micro/mr-nobody
まだ鑑賞していない方はご注意ください
Mr.ノーバディ
『Mr.ノーバディ』のあらすじ
郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送っているハッチは、地味な見た目で目立った特徴もなく、仕事は過小評価され、家庭では妻に距離を置かれて息子から尊敬されることもない。世間から見ればどこにでもいる、ごく普通の男だった。そんなハッチの家にある日、強盗が押し入る。暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、そのことで家族からさらに失望されてしまう。あまりの理不尽さに怒りが沸々とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる。
キャスト
今作の主演はコメディアンの、ボブ・オデンカークです。
彼はNetflixオリジナルドラマの『ベター・コール・ソウル』なんかに出演している俳優で、今作では実は強い中年男を演じております。
映画では『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』や、『インクレディブル・ファミリー』などの話題作にも出演していますね。
【関連レビュー】映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』ネタバレ感想
もうひとり、言及しておきたいのが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』への出演でおなじみの、クリストファー・ロイドです。
主人公の父親役で、かつてのドクほど動き回る役ではないですが、衰えを感じさせない演技を披露していました。
そのほかの出演者は、コニー・ニールセンやRZA、マイケル・アイアンサイドなどなど。
『Mr.ノーバディ』の評価
6
★★★★★★☆☆☆☆
ジョン・ウィックよりは弱そうだけど…
舐めてかかった相手が実は……って感じで、『ジョン・ウィック』感の強い映画だけど、ジョン・ウィックよりも親近感の持てるキャラクターに仕上がっていました。
個人的には、『ジョン・ウィック』とNetflix版『シャフト』を合わせたような作品だったかな。
前半こそ主人公のマイナス部分が目立ちますが、アクションシーンは興奮の連続!
序盤で観客と主人公にストレスをかけて、一気に開放していく構成には気持ちよさすら感じました。
ジョン・ウィックほど無双することもなく、素手だったら若者相手にも苦戦するって、絶妙なパワーバランスだと思うのよ。
ラストは完全に無双状態だったけれどもw
『Mr.ノーバディ』の感想
その男、凶暴すぎる
ジョン・ウィックは「アクションヒーロー」、もしくは「アクションスター」って感じのするキャラクターだと思うんですよ。理由はどうあれ、強大な組織相手にひとりで立ち向かい、スタイリッシュなアクションを見せつけ、もちろん死ぬことはない。
けれども、今作の主人公ハッチは華麗さは皆無。普段の姿は隠居した殺し屋ではなく、家族からも蔑まれる中年オヤジ。ゴミ出しも忘れるし、息子からは「情けない!!」って言われるし、もう散々な父親なんですよね。
この時点でジョン・ウィックとはだいぶ違いますし、演じてるボブ・オデンカークの哀愁漂う演技もあって、「こいつをカッコいいと思えるのか?」と疑問が湧くわけです。
まぁ、ラストになってもカッコいいというよりは、「渋い!!」ってキャラクターだったと思いますけれども。
ハッチの正体は元会計士。「会計士」っていうのは会計をする仕事じゃなく、周囲から恐れられる存在を意味しているらしい。
国からも存在自体を抹消されていますし、誰よりも「目覚めさせちゃいけない男」なわけです。
ハッチは家族に対しても自分の正体を明かしてなくて、泥棒が入ってきても敢えて戦わずに逃がしていたんですね。結婚を理由に仕事を引退しているんで、10年くらいは戦ってなかったんじゃないかな。
そんなハッチを目覚めさせたのが、バスに乗ってきた酔っ払い。もちろんハッチはボコボコにするわけですが、その戦い方もジョン・ウィックほどスタイリッシュじゃない!
絶妙な強さ
ナイフを持っている若者5人相手に戦うことになった、ハッチ。
「これは一瞬で片づけて、カッコよく決め台詞を言うパターンだな・・・」
僕はそう予想しました。
しかし!予想以上にボコボコにされていくハッチw
たしかに武器を持った5人相手には、どんな奴でも簡単に倒せるわけがない!たとえ元会計士で、凄い存在でも、素手での戦いじゃ不利がある!
最終的には5人を病院送りにするわけですが、ハッチの方も殴られるわ、ナイフで刺されるわで満身創痍。
すでにラスボスと戦ったかのような状態でして、ある意味でジョン・ウィックとの格の違いを見せつけてくれましたw
ただ、この映画ってアクションシーンよりも、「中年オヤジが実はめっちゃ強い」って部分に快感を感じる作品なんですよね。
だからハッチはヒーローじゃないし、戦い方も泥臭いし、家族からもあまり尊敬されていない。むしろダサいオヤジそのものだと思うんです。
そんなマイナス面しかない状態からの脱却。気持ちよくないわけがない。
ラストは『シャフト』っぽさ全開
上記したバスの件をきっかけに、ロシアンマフィアに狙われることになったハッチ。
ついに最終決戦に持ち込むのですが、そこにクリストファー・ロイド演じるパパと、RZA演じる兄弟が参戦!これパチンコだったら、期待度80%越えの激熱リーチ展開ですよw
展開的には『シャフト』っぽいし、老人ホームにいたはずのパパまで来ちゃうって激熱ですわ。
【関連レビュー】Netflix映画『シャフト』ネタバレ感想 サミュエル・ジャクソンのスラング全開ムービー!
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が一番好きな映画である僕からすると、クリストファー・ロイドがアクションシーンで活躍するってすごい嬉しくて。
もうハッチよりもロイドを観ちゃっていましたが、激しいアクションシーンはないものの、あの年齢になっても最前線で活躍するってかっけぇな。
中盤には舐めてかかってきたロシアンマフィア二人組を、瞬殺するってシーンもありまして、裏主人公は完全にこのお父さんでしたね。
RZA演じた兄弟(兄か弟か忘れた)も、スナイパーライフルで3人同時に倒したりとか、罠を使ってテイクオフさせたりなどなど、戦い方がいちいちカッコいいのよね。
ラストのこのシーンは、若者5人に苦戦していたとは思えないくらい、無双するんで『ジョン・ウィック』好きも楽しめるでしょう。
若干続編をにおわせる終わり方でしたが、北米でも評価高いし、普通に面白かったんでシリーズ化希望。
家族が全然フォーカスされず、ハッチのお荷物状態になっていたのが残念ポイントだったんで、続編あるなら息子のブレイクとかも活躍させてほしいね。
以上!!!
『ジョン・ウィック』全作が無料視聴できるサービス
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