『モータルコンバット』ネタバレ感想 主人公の存在感がフェイタリティされてる

どーも、スルメです。

今回レビューする映画『モータルコンバット』は、同名の格ゲーを原作とするアクション映画です!

原作のゲームは、グロテスクな描写(フェイタリティ)が理由か、日本でプレイするのはなかなか難しいかも……。

僕も映画観る前にプレイしようとしたのですが、playstationのコレクションでは日本だけ配信されてないし、北米版ゲームパスでは配信終了してるしで、プレイを断念。

YouTubeで「フェイタリティ集」とか観たことあるんだけど、いまだにプレイしたことはないって言うね。

真田広之とか浅野忠信とか、日本の俳優も出演しているんで、これを機に日本でも販売してくれると……。まぁ、難しいか。

 

実は『モータルコンバット』自体は過去に映画化されておりまして、2作が作られております。

1作目は『モンスター・ハンター』や『バイオ・ハザード』を実写化した、ポール・W・S・アンダーソン監督の手で映画化されたんですね。

過去の実写化は日本ではほとんど話題にならなかったけど、一応今作はリブート版という扱いになるようです。

 

……前置きはこの辺にして!

感想の方に参りたいと思います!!

 

※この記事は『モータルコンバット』の一部ネタバレを含みます。まだ鑑賞していない方はご注意ください。

 

モータルコンバット

あらすじ

胸にドラゴンの形をしたアザを持つ総合格闘技の選手<コール>は自らの生い立ちを知らぬまま金のために戦う日々を送っていたが、ある日、魔界の皇帝が<コール>を倒すために放った最強の刺客<サブ・ゼロ>に命を狙われる。<コール>は家族の危険を察知し、特殊部隊少佐<ジャックス>と女性戦士<ソニア>と合流。地球の守護者<ライデン>の寺院を訪れる。そこで太古より繰り広げられてきた世界の命運を懸けた格闘トーナメント“モータルコンバット”の存在と、自らが魔界の敵たちと戦うために選ばれた戦士であることを知る。コールは新たな仲間たちとともに、自らの秘められた力を解放し、家族、そして世界を救うことが出来るのか?

『モータル・コンバット』オフィシャルサイト

キャスト

主演は『デッドプール2』に出演している、ルイス・タン。

今作で初めて知った俳優さんではありますが、あまり魅せ場がなかったのが残念でならない。詳しくは感想で書きます。

日本勢では真田広之&浅野忠信のコンビが参加!ふたりとも超重要な役で、真田広之さんに関しては、ほぼ主役級のあつかいといっても過言じゃありません。

真田広之さんは今後も『バレット・トレイン』とか、『ジョン・ウィック』続編に出演するようで。今年公開の『ミナマタ』にも出演しておりますし、完全にハリウッドで活躍する俳優になったよね。

 

そのほかの出演者は『ダークナイト』のチン・ハンや、元プロレスラーのねいさん・じょーんずなどなど

評価

 

4
★★★★☆☆☆☆☆☆

 

主人公空気薄すぎやろ!

原作のゲームを深くプレイしていれば楽しめるのかもしれませんが、ストーリーが微妙だし、主人公は微妙だし……。

楽しめたのは真田広之さん演じるハンゾウや、ビ・ハンのアクション。あとは一部の「フェイタリティ」かな~

主人公のコール・ヤングもそうだけど、前半ほぼ主人公状態だったカノウの扱いが雑すぎる。

 

この手の映画にするなら家族がどうのとか、能力の発現がどうのやるよりも、最強VS最強のシンプルなアクション映画にした方がよかった気がします。

フェイタリティももっと多めにして、「グロいけどシュール」な作品になっても面白かったんじゃないかと。

そんな感じで、以下詳しい感想

 

※以下は、『モータル・コンバット』の一部ネタバレを含みます。

感想(ネタバレ)

主人公が不遇すぎる

今作の主人公コールは伝説のニンジャ、ハンゾウ(真田広之)の子孫であり、生まれつきの戦士。

今作ではドラゴンのあざが浮き上がり、戦士に選ばれると、能力を得ることができるのですが、コールはまだ能力に目覚めていません。それどころか、自分が戦士だということも、モータルコンバットのことも知りませんでした。

この辺までは主人公あるある。自分が何者か知らず、導かれるまま、戦いに身を投じていくと。いかにもアクション映画の出だしっぽいストーリーですが……

残念ながら、この主人公、マジで影が薄い

 

まず、映画序盤ではイカれた戦士のカノウと、モータルコンバットを知るソニアと行動します。この時点で完全に主役の座をカノウに食われてる。というか、移動中のコールにほぼセリフが用意されていない。

そして、修行を開始してからも能力が目覚めるのが遅く、カノウに先を越されると。で、なぜか危険が迫る中で家族のもとに送り返されるコール。

これはライデンの策略だったのですが、普通は「今は敵に追われていて、帰ったら家族が危ない!」ってなるシーンなのに、なんの疑問も抱かず家に帰りはじめるコール。そして案の定、家族ごと襲われるコール。

おいおい、大丈夫か、この主人公……。

 

能力が覚醒しなきゃ映画がはじまらないんで、もちろんコールも能力を発言させるのですが、これがまた強そうに見えない。

炎を使ったり、目からビーム出したり、凍らせたり、雷で瞬間移動とか、ほかのメンバーはわかりやすく強い能力なのに、コールのは……

そのあとも「みんなで1体ずつ敵を倒そうぜ!」って展開になるんですが、コールだけ「わりぃ!手を貸してくれ!」とひとりでは敵を倒さず。その敵、一番弱そうなやつに見えたけど……。

 

演じた俳優さんの演技がひどいとか、そんなことは一切ありません。ただただ、見せ場がほとんどなく、かわいそうな扱いを受けているだけ。

僕としてはもっと主人公を活躍させてほしかったのですが、ハンゾウのキャラクターが大きすぎるからなぁ。終盤の展開を考慮すると、もはやハンゾウが主人公だったんじゃないかと思える出来でした。

 

そんな感じで、コールがかわいそうになるくらい、不遇です。この先も不遇はまだまだ続きますが、この辺で。

バラエティーに富んだ能力

主人公は不遇だったけど、登場人物たちは格闘ゲームらしく、かなりバラエティーに富んでいます。

僕が好きだったのは敵側だけど、サブ・ゼロ。冷気を使うキャラクターで、マスクで覆われたビジュアルも厨二心をくすぐられますね。氷って炎以上に絶望的だし、降る雪を操作する演出とかめちゃくちゃカッコよかった。

 

あと、もちろんハンゾウも。地獄の炎が……とかはよく分からんかったけど、ロープにつけたクナイで戦うスタイルは、これまた厨二心を……。

ハンゾウはセリフのほとんどが日本語でして、決め台詞も日本語。これって日本人にとっては嬉しい限りですが、海外の方はカッコよさが伝わるんですかね。「アベンジャーズアッセンブル!」って英語で聞いてもカッコいいから、何となくわかるのかな。

最後の方は真田広之がカッコいいだけの映画になっていましたが、僕は好き。この点も主人公が不遇だった理由かな。

 

そんな感じで、個々のアクションは被ってなくて面白いんですが、アクションシーンが想像以上に少なかったんですよね。

というのも、主人公が能力に目覚めるのが後半だし、戦士としては初心者です。だから、熟練者同士のサブ・ゼロVSスコーピオンみたいなバトルがもっと観たかった。

能力覚醒をここまで引っ張らず、アクションシーンも増やしてくれていた方が、僕は好みでした。

もし続編があるのならば、次は最初からコールが戦士として戦ってくれるし、終始熟練者同士のアクションが観られるんでしょう!

そういった意味では続編に期待!

 

以上!!!


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