映画『宮本から君へ』ネタバレ感想 俺も宮本と一緒に叫びたくなった

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

『宮本から君へ』ドラマ版をイッキ見しちゃいましたよ~!

1話20数分とは言え、全12話をイッキ見するのはなかなか疲れましたよw 面白かったんだけど。

本来であればドラマも観てなかったし、完全にノーマークな映画だったんですが、予告が無性に頭に焼き付いていまして。

宮本が「結婚!結婚!結婚!」って言って、蒼井優さん演じる靖子が「やかましい!!」と叫ぶヤツね。

『宮本から君へ』というタイトルも秀逸だし、これは気になるぞと。

 

それから始まって先日ドラマ版を観まして、改めて映画への期待が高まることとなりました!

俺サラリーマンやったことないし、ましてや営業なんて絶対できないんだけど、なんか惹かれるんだよなぁ。

ちょっとジャンルが違うんですが、花沢健吾原作の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に似ているなと。確か映画もありましたね。

ということで映画版と、ドラマの感想も少し書けたらなぁと思います!

※この記事は『宮本から君へ』のドラマ&映画のネタバレを含みます!

 

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映画について

あらすじ

超不器用人間ながら誰よりも正義感の強い宮本浩は、文具メーカーで営業マンとして働いていた。会社の先輩である神保の仕事仲間、中野靖子と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅に招かれるが、そこに靖子の元彼である裕二がやってくる。靖子は裕二を拒むために宮本と寝たことを伝えるが、激怒した裕二は靖子に手を挙げてしまう。そんな裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と言い放ったことをきっかけに、宮本と靖子は心から結ばれるが……。

映画.com

監督

メガホンを取ったのは『ディストラクション・ベイビーズ』の真利子哲也監督。

今作では脚本も兼任していますね。ドラマ版を観る限りでは、かなり特徴的なオープニングが印象に残っているんだけど、あのシーンは写真家の佐内さん演出によるものみたい。

オープニングは挿入されるタイミングも良いよね。大体1話の中盤くらいに差し込まれるイメージ。

キャスト

主演は『ラストサムライ』に子役として出演していた池松壮亮さん。

あの子役がこんな成長するなんてなぁ…。『ラストサムライ』観たのは最近だし、俺より全然年上なんだけどw

それにしても宮本役めっちゃ合ってますよね。原作読んでないからイメージ通りかはわからんけども、『セトウツミ』とか『デスノート』で見せたクール系よりもこっちのが好きかも。

ヒロインの靖子役は最近結婚を発表した蒼井優さん。正直お笑い芸人さんと結婚するとは思いませんでしたわ。

ドラマでも顔出し程度で出演していたんですが、映画ではメインキャストになるのかな。彼女の「やかましい!!!」の一言でこの映画に興味を持ったと言っても過言じゃない。

 

映画版から新たに参加するのは井浦新さん、ピーエル瀧さん、佐藤二朗さんなどなど。

ポスターにハッキリと「ピーエル瀧」の名前があった時には少しだけ嬉しくなりましたね。予告には出てなかったかな?

評価

僭越ながら『宮本から君へ』の満足度を★10段階で表すと・・・

 

★7

 

宮本と一緒に腹の底から叫びたくなる!

映画観終わった後すごく大声出したくなって、衝動的にカラオケ行ってしまいそうになるほど。

日常生活を送る上であんなに大声出すこともないからね。俺もしばらく大きな声出してないな。

とにかくまっすぐで、自分勝手で、熱血で。こんなヤツ近くにいたら絶対友達にならないだろうな~と思う宮本だけど、どこか愛せるところがある。

自分の近くにいないタイプの人間っていうか、そもそもこんな真っすぐな人間に会ったことないよ!普通そんなに一生懸命になれないぜ!?

そんなウザったいところもある宮本、を映画が終わった後もずっと応援したくなるような映画でした!

 

ここから先は『宮本から君へ』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

池松壮亮

宮本を演じる池松壮亮は喧嘩によって折られた歯を表現するために、本気で自分の歯を抜くつもりだったとか。

確かに前歯がないと話し方とかも全然変わってくるし、演技ではどうしても賄えない部分もあるんでしょう。

自分より強い男に手も足も出ず無様に散っていく宮本を表現するために自らの歯を捨てようとした役者魂。本気で尊敬します。

演技のために歯を抜いた俳優と言えば『ファイトクラブ』のブラッド・ピット、10本抜いたとの逸話も残る三國連太郎さんなどなど。やっぱ役者ってスゲェなぁ。

 

結局は共演した蒼井優さんに止められて抜かなかったみたいだけど、それでも彼の表現力はハンパじゃないよね。

それが一番出ていたのが今回の映画ではなく、ドラマのオープニングだと思うのよ。いきなり始まるオープニングと池松壮亮演じる宮本がアップで映るヤツ。

その時の宮本の表情とエレカシの「Easy Go」がバーンとテレビに映った時は衝撃だったね。それまで「何だかよく分からん主人公だな」と思っていた宮本に目が釘付けになりました。

それはもちろん音楽も演出も良かったから頭に焼き付いたんだろうけど、やっぱり池松壮亮による無言で語るオープニングは凄かった!

 

映画の話に戻りますと、まず蒼井優演じる靖子とのシーン。ラスト間際にあった結婚を申し込む場面は完全に宮本でしたね。ピエール瀧に啖呵を切るシーンもそうか。

前歯がなくて何て言ってるか分からないセリフも敢えて作ったんだな。そこに宮本の真っすぐな気持ちが出ている気がします。

ハードな場面の方が多いのに、二カっと笑うと愛らしさが出てくるし…。うーん、俺の言葉じゃ宮本は語れねぇ。

正直言って『デスノート』の時は微妙かなぁとか思っちゃってたんだけどね。

完全にハマるところにハマったと言いますか、原作読んでないけど池松壮亮が宮本を演じて本当に良かったなと思える演技でした!

蒼井優

そしてもう一人の主役の靖子を演じた蒼井優。もともと演技上手い人ですからね。たぶん同世代の人の中では一番なんじゃないだろうか。

『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』なんかの岩井俊二監督作のイメージが強いんだな。未だに。

さすがにもう女子高生とかは演じないんだろうけども、今でも変わらず心が擽られる笑顔をしていらっしゃるw

 

私の印象に残ったシーンとしましては、やっぱり宮本とのベッドシーンかな。不純だと言われても脳裏に焼き付いたんだからしゃーない。

「蒼井優がここまでやるんだ!」という感じと「山ちゃんはこれ観て何か言うのだろうか」と言う謎の疑問が湧いてくる濡れ場でしたね。

 

詳しく書くと俺が恥ずかしくなってしまいそうなんですが、まぁエロい。『彼女がその名を知らない鳥たち』でも阿部サダヲとの結構際どいシーンがあったけど、それ以上かもしれんね。

全裸になって色んな体制になるのに乳首だけは頑なに見せない。そこは守るんだなぁと。でも、これだけのベッドシーンを演じるなんて『リリイシュシュ』を観ていた時には思わんかった。

さっきの歯の話もそうなんだけど、やっぱ役者って凄いよ。

 

もちろんベッドシーン以外にも演技力の光る場面があって、予告編にもあったオフィスでのシーンはやっぱり最高でした!あそこは宮本じゃなくて靖子のシーンだったね。

「やかましい!!」と怒鳴ってから、「そういうワケでオメデタなんです」と同僚に説明するまでの間、ほとんど息もできずに引き込まれました。

靖子も宮本と同じくらいの声量で叫ぶからなぁ。これはカラオケに行きたくなるわけだ。

ドラマとはちょっと違う

本作は時系列を交差させて「決闘後、出産するまで」の時間と、「靖子と付き合い、決闘するまで」の二つの時間軸が交互に展開していきます。

映画始まってすぐは既に靖子との仲が出来上がっていたんですよね。だから「実は2クール目があったんじゃ…!」と不安に陥ったんですw

確かに靖子と宮本ってビンタされたのと、二人乗りしたくらいで恋仲に発展しそうな感じはありませんでしたからね。何で靖子の家で飲むことになったのかは今でも謎ですし。

 

それとですね。映画はもちろん面白かったんですが、ドラマとはちょっと違った印象を抱きまして。

ドラマだと前半は宮本の恋愛観を描いてましたが、後半は契約採るための営業がメインだったんですよ。

で、俺としては後半の営業部分に面白さを感じていまして。土下座までしてでも営業を取ろうとする全力宮本が好きだったのよね。

それと彼をいつも支える松山ケンイチ演じる神保とか、柄本時生の田島とか、ほっしゃんとかとの絡みをもっと観たかったというが結構ありまして。

俺サラリーマンやったことないから、実はこういう会社内の目立たない頑張りにスポットライトを当てる映画とかドラマが結構好きで、その分宮本が務めるマルキタは理想の会社だったのよ。

 

それなのに映画では会社はほとんど登場せず、岡崎部長、田島、小田の関西弁組にも出番があまりなかったのか残念でならない。

いや、靖子との恋愛と拓馬との決闘もそれはそれで楽しめたんだけどさ。やっぱり『ボーイズ・オン・ザ・ラン』感があるよね。サラリーマン同士が女がらみで決闘とか。

先にラグビー組との出会いも少しやってくれれば、宮本の営業シーンやマルキタのメンバーも映画で観られたんじゃないかと。

あの怖そうなラグビー組に飛び込み営業したらしいっすからね。どんなドラマがあったんだろう。

 

まとめ

最後にキャスト関係でもう少し。

福田監督作品ではおどける役が多い佐藤二朗は良い役だったな。

完全なアドリブでやる面白キャラも好きですが、意外と真面目な役でも様になる。そして時折ふざける方の佐藤二朗が顔を出すのもまた一興w

 

それと批判もあるかもしれんけど、やっぱりピエール瀧は良い俳優だわ。あの目力はなかなか出せないと思うぜ。

まぁその目力を出したのはドーピングした結果なのかもしれないけど。エンドロールでもしっかり最後に名前が出てきて、変なところで感動した私でした。

以上!!!


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