Netflix映画『マリッジ・ストーリー』ネタバレ感想 二人のコンビネーション演技が輝く一本!

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

今年の東京国際映画祭で拝見した作品のレビューになります。

意気揚々と「映画祭中に10本は観るわ~」と豪語していたのですが、直前に風邪ひいたのとチケット争奪戦に敗れたのもあって、数本しか見ることができませんでしたw

どれも素晴らしい作品だったのですが、とりあえず『マリッジ・ストーリー』からレビューを書いていこうかと。

この映画てっきり劇場公開作品かと思っていたのですが、Netflixオリジナルなんですね。

何度も言いますが、来年のアカデミー賞はNetflix映画が多くノミネートされると思います。いや、マジで。

これでノミネート全然なかったらアカデミーの陰謀だと思うレベルですからねw

今作も、賞レースに関わってきそうな気配がプンプンするぞ。

 

※この記事はネタバレを含みます!

マリッジ・ストーリー

あらすじ

離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、アカデミー賞候補監督ノア・バームバックが、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる視点で描く。

Netflix

監督

メガホンを取ったのは『フランシス・ハ』のノア・バームバック

現在は『レディバード』の監督でもあり、女優でもあるグレタ・ガーウィグと交際しています。『フランシス・ハ』のように二人がタッグを組む作品が観られるかもしれません。

キャスト

主演は『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソンと、『スターウォーズ』シリーズのアダム・ドライバー

ディズニー二大映画シリーズでメインを張った二人が共演するだけでも嬉しいですね。

離婚中でありながらも、二人のコミュニケーションがメインで展開していくので、このキャスティングは納得いきます。

共演はローラ・ダーン、アラン・オルダ、レイ・リオッタなどなど。

 

評価

僭越ながら『マリッジ・ストーリー』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

★7

 

二人の兼ね合いを観ているだけで満足!

映画結構観ている方だとは思いますが、いまだに「これどうやって撮影しているの!?」って思うことがあるのです。

それこそ『スターウォーズ』『アベンジャーズ』がそうだし、レオナルドディカプリオの『レヴェナント』とかも撮影方法が理解できません。

CGを巧みに使っているなら私の知らない魔法のような技術なんだなで済むのですが、今作はまた違った意味で凄い映画でございました!

やっぱりスカーレット・ヨハンソンアダム・ドライバーの二人が良かったんですよ。仲が良いのか悪いのかあやふやで、壁を持ってお互い接している感じが上手く表現されています。

 

離婚モノということで暗いストーリーをイメージする方もいるかと思いますが、今作は意外にもコメディ寄りです。

映画祭で観たということもあるのでしょうけど、客席も大盛り上がりでかなり楽しい映画体験でしたね。

ただ一つ気がかりなことが、この映画がNetflixオリジナルだということ。ほとんどの方がストリーミングで見ると思うんです。

シネマで大勢の観客と観るのと、一人で自宅で観るのでは大きく印象が異なってしまう場合があります。

ストリーミングも大好きで、今では生活に欠かせないものになっているけども、映画は大勢と同じ空間で気持ちを共有してこそなのかな~と思ってしまったり。

確実に何らかの賞に絡んでくる映画だとは思いますが、ストリーミングと劇場公開作の違いを考えさせられる作品になりました。

 

ここから先は『マリッジ・ストーリー』のネタバレが含まれる場合があります

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想

冒頭は夫婦二人がお互いの印象について語り合うシーンから始まります。妻のニコール(スカーレット・ヨハンソン)が夫であるチャーリー(アダム・ドライバー)の良い部分を語り、仲睦まじい夫婦を思い起こさせます。しかし、そのシーンは円満な離婚のためのカウンセリングの一部であり、褒め合っていた直後には一気に険悪なムードへと押し上げるのです。

仲の良い夫婦ではないけれど、一人息子のために円満に別れる道を探していくと。しかし、弁護士の行き過ぎた行動によって事態は急変。本来であれば弁護士を立てずに終わらせるはずが、どんどん大きな問題になっていき、夫婦間にさらに溝が生まれてしまいます。

そのドタバタな様子がコメディとして描かれているんです。扱っている内容は重く、子供にとっても夫婦にとっても辛いものではあるけれど、客観的にその様子を見ることになる私達にはコメディに映っているんですね。

私は離婚どころか結婚もしていないんですが、なんとなくコメディとして扱われる理由が分かる気がする。友達の別れ話とか聞いていると本人たちは真面目なんだろうけど、どこか可笑しな話に聴こえますし。

それは客観的に二人の関係を見ることができているだけで、当事者になれば全然見方が変わるのでしょうが。劇場で大笑いしていた人たちも私と同じ考えを持っているんじゃないかな。

というワケで本作は並みの恋愛映画では満足できない方も観るべきだと思うし、「恋愛映画なんてくだらねー」と思っているような方でも楽しめるのではないかと。逆にキュンキュンしたいよって言う方にはイマイチおすすめできないな。

この映画は恋愛映画に否定的な意見を持っている人の方が楽しめるかもしれない。そんな映画本当に珍しいんですよ。要所要所でしっかりと人間関係を描いておきながら、恋人関係にありがちなユーモアも含ませてあるので映画にのめり込む人も多いはず。

『フランシス・ハ』でもそうだったのですが、この監督ってキャラクターを描くのが上手いんですよね。カッコいい女性を、まるでおとぎ話かのように紡いでいくというか。それを演じているのがブラックウィドウのスカーレット・ヨハンソンだからまた良い!ショートカットで少しボーイッシュなヨハンソンは、『アベンジャーズ』で見るようなそれとは大きく異なります。

そう言えば『攻殻機動隊』で主演やってな~と今更ながら。あの映画では迫力満点のアクションを見せているのに、ヨハンソンの良いところを全然捉え切れていなくてですね。『マリッジストーリー』はアクション皆無にも関わらず、表情や動きはアクションをやっている時以上。『エンドゲーム』よりも良い演技をしていたと思うし、主演の『ブラックウィドウ』ですら超えられるかどうか……。

なんと言うか派手な動きはなくても、精神的な動きは見せてくれているんです。特にラストの言い争いのシーンなんて本当にどうやって撮影したのか不思議なくらい。あれだけの量の台詞を頭に叩き込みつつ、冷静さを失ったかのような演技をするので「何テイク撮ったのかな~」とか後々考えてしまうくらい。

他の映画を観ているとキャラクターが激昂している時って、意外にセリフ数少なかったりするんですよね。セリフで怒りを表現するよりは、その場の表情とか周りのリアクションや音楽で表現することが多い気がします。いや、それが普通なのかもしれませんけど。

しかし、本作では怒涛の台詞嵐の中でキチンと動きや表情も付けて激昂し合うと。ただの夫婦喧嘩ではなくて、いつ手が出てもおかしくないくらいの緊張感を醸し出しているのです。こんな映像今まで観たことないかも。少なくとも今年ベストに入るレベルの白熱したバトルシーンでした。

 

そんなこともありまして普段はストリーミング肯定派の私でも、こればっかりは映画館で観たいな~と。アクション映画以上にそう感じてしまいましたから。Netflix映画をアカデミー賞から締め出そうとしているスピルバーグの考えが少しわかった気がします。劇場公開映画とストリーミング配信映画は別に観るべきなのか…。

まとめ

確か日本でも公開されるとか、そんなニュースを見たような気がする。

ストリーミングでも十分楽しめることは間違いないのですが、映画館の方が”より”って感じですかね。改めて映画館の良さを実感した作品でありました。

スカーレット・ヨハンソン出演作は『ゴーストワールド』『ロストイントランスレーション』が好きだったんですけれども、これは順位に変動が起きそうな映画でしたね。

アダム・ドライバーの方は『ブラック・クランズマン』を観ていないから、まだ何とも。「スター・ウォーズ」だけで終わるような俳優でないことは確かですね。

以上!!!

 

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