今回は10年ぶりの続編が公開された
『マンマ・ミーア/ヒア・ウィー・ゴー』
のレビュー記事です!
実は前作が公開された時、私はまだ中学生で映画もそんなに観ていなかったのため10年ぶりの再会という訳ではないんですが、かなり楽しみにしていました!
またダイナモスやソフィに会えると思うともう胸がワクワクします!地中海?の小島が舞台なのも良いですしね!
ではレビューの方に参りましょう!
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あらすじ
主人公ソフィがホテルの開業を目指して奮闘する現在と、ソフィの母ドナの若き日である1979年の物語を交錯させながら、母から娘へと受け継がれていく物語をつづる。
ギリシャのカロカイリ島で念願のホテルを完成させたソフィは、オープニングパーティの準備に追われていたが、母ドナの親友ロージーとターニャもやってきて、久々の再会を喜ぶ。しかし、ニューヨークにホテルビジネスを学びにいっている夫のスカイから、一緒にニューヨークで暮らさないかと誘われ、心揺れるソフィ。
そんな彼女に、ロージーやターニャ、そして3人のパパのひとりであるサムらは、若き日の物語を話し始める。(映画.com)
感想
ここから感想なんですが、ネタバレ的なことを書く前に一言。
10年ぶりの続編でしたが皆さん元気そうで何より!ドナ達ダイナモスはほとんど変化ないけどアマンダ・セイフライド結構歳取ったな(前作と見比べると)。
まだまだキレイなんですけどw
抱えていた不安
まずこの映画の続編が公開されること自体驚きだったんですが、続編に対してそこそこ不安があったんですよね。
それは実在する歌手「ABBA」の曲を使っているということ。
前作は「ABBA」の音楽と劇中の舞台やキャラクターが非常に合っていて素晴らしい化学反応を見せていたけど、続編で使用する曲あるの!?と。
他のミュージカル映画とは異なり、オリジナル楽曲は使えないわけですから今ある「ABBA」の楽曲から選ぶ必要があると思うんですよ。
いくら世界的に人気のある「ABBA」と言えども知名度の高い曲ばかりではないでしょうし。そうなると結構限られてきちゃうんじゃないかと思いますよね。
その結果「まさか前作と同じナンバーを使い回したりはしないだろうけど、そんなに知らない曲が来てもなぁ」と続編に対してあまりポジティブになれなかったり。
しかしそれは私の杞憂に終わりましたw
確かに「ダンシング・クイーン」とか有名な曲は使いまわされているんですが、それを使うタイミングがうまい!!
特に前作では一番最初に流れた「I have a dream」が流れるシーンは鳥肌もの!
ただ「ダンシング・クイーン」は若いドナ達ダイナモスに歌ってほしかったなぁ。
ちょっと破綻気味なストーリー
「ミュージカル映画は音楽さえ良ければストーリーはそこまで踏み込まない」
というのが私のモットーでもあるんで、許容範囲ではあったんですが前作のセリフやシーンに矛盾が生じる場面がいくつか観られましたね。
ソフィのおばあちゃん、ドナと母は死んだって前作で言ってたような気がするのに生き返ってる!
とか
ドナの恋人三人が前作の回想シーンと全然違う
とかまぁ挙げたらいろいろあるんですけど、ツッコムのは野暮なのかなぁ…。
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ドナの死の意味
始まってすぐに訪れるサプライズ。
まさかのドナ死んでるやんけ…。
予告編の時から違和感はあったけど、ポスターとかではメリル・ストリープ元気そうな笑顔出しているから生きてるのかと…。
その時点でちょっと萎えましたね。だってこの映画、少なくとも前作はメリル・ストリープの映画なんですから。
登場人物たちも幸せそうに見えてドナの死を今だに悲しんでいるわけで、ハッピーな雰囲気が偽物のように感じてしまう始末…。
しかもストーリー全体を観ると別に死んでる意味ないんですよね。別にホテル経営は娘に任せてサムと旅に出たとかでよかったんじゃね?
それでおばあちゃんが来る代わりにドナが帰ってくるでも全然良かったと思うんですけどねー。
過去編との繋がり
ドナの過去と現在を交互に映し出していく流れで作品が進行していくわけで、ちょっとずつリンクしているのが面白いですね。
過去編と現在を行き来するときのカットも良いですし、違和感はあるものの過去のダイナモス達も悪くない。
ただやっぱりドナが死んでいるせいかずっと悲しいw
こんな元気なドナも今はいないのかと登場人物たちと同じ気持ちになれるんですが、そういうのを『マンマ・ミーア』に求めてないんだよなぁ。
やっぱりメリル・ストリープ
タイトルにもあるようにこの映画はアマンダ・セイフライドの映画でもリリー・ジェームズの映画でもなく
メリル・ストリープの映画でしたw
ま、最後の15分くらいしか出ないんですけどオーラハンパないですね!
あのシーンのためにだけにドナ殺したんじゃないかってくらいメリル・ストリープ目立ちすぎ!
出ていないシーンも彼女の影がチラつくし、いなくても存在感を出せる女優スゲェw
これはやっぱ前作での名演技と彼女が作り上げたキャラクターが影響してますよね。
という訳で今作もまたメリル・ストリープの映画でした~。
どうした邦題サブタイトル!
本作の原題は「Mamma Mia! Here We Go Again」で邦題は「マンマ・ミーア/ヒア・ウィー・ゴー」。
あれ?なんか足りなくない??
そうです!邦題からは「アゲイン」が削除されてるんです!
原題のサブタイトル「Here We Go Again」はタイトルの元にもなっている「ABBA」の楽曲「Mamma Mia」のサビの歌詞
Mamma mia, here I go again~♪
から来ていると思うんですよね。この時点で邦題に対する違和感がハンパないんですが、意味のほうも
「Here We Go」は日本語で「さぁ行こう!」的な意味で、
「Here We Go Again」は「またかよ…。」みたいなネガティブな意味なんです。劇中だと「またハマりそう」と訳されていましたね。
もう全然意味ちゃうやんけ…。語呂だけでタイトルつけるなよ…。
日本人に馴染み深い「Here We Go」というフレーズを使いたいのは分かりますが、元タイトルも尊重してほしいですね。
グチは以上ですw
評価
★10点満点中・・・・・・
★6!
ストーリー部分には気になる点がいくつもあったんですが、ミュージカル部分は良かったです!
でもドナが死んだことにより前作よりかなり暗い気持ちにさせられましたね。
メリル・ストリープの登場シーンは最高でしたが、彼女がいた前作の方が全然好きw
この映画が好きな人におすすめな作品
最後に『マンマ・ミーア』が好きな人におすすめしたい映画をいくつか紹介します!
『ヘアスプレー』
『マンマ・ミーア』並みに幸せ溢れるミュージカルです!
ジョン・トラボルタが主人公の「母」を演じていたり、ザック・エフロンやクリストファー・ウォーケンといったミュージカル映画常連俳優が多数出演!
実はリメイク作品で、オリジナル版もあるんですが圧倒的にリメイク版の方がおすすめですw
『マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙』
英国初の女性首相となったサッチャーの半生を描く伝記映画。
ミュージカルではありませんが、メリル・ストリープの演技力が楽しめるので入れてみました!
『マンマ・ミーア』のメリル・ストリープが好きなら絶対気にいるはず!
『バーレスク』
『ヒア・ウィー・ゴー』でソフィのおばあちゃん役として出演したシェールが出ています!
内容も万人受けするような作品なので歌と一緒に物語も楽しんでください!
最後までご覧いただきありがとうございます!
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アイキャッチ画像 (C)Universal Pictures