映画『マリグナント 凶暴な悪夢』評価と感想 予想は裏切るが、期待は裏切らないジェームズ・ワン

スルメ
どーもスルメ(@movie_surume)です

 

ジェームズ・ワンの凄いところを言いたい。

『マリグナント』の宣伝では、「死霊館・ソウのジェームズ・ワン監督作品!」と書かれるのに、

『アクアマン』の宣伝では、「ワイルド・スピード SKY MISSIONのジェームズ・ワン監督作品!」と変化する。

 

この幅の広さ!

R-18指定のホラーから全年齢向けブロックバスターまで、なんでも作れる万能感。

しかも、それがコケることなくヒットするのだから、本物だよね。

『ソウ』『死霊館』という一大ホラーシリーズを生み出し、監督を任された『アクアマン』ではシリーズ最大のヒット作を作り出す。

何度も言うけど、本当に凄いんですよ。マジでマジで。

 

ということで、今回はジェームズ・ワンにとって久しぶりとなるホラー作品、

マリグナント 凶暴な悪夢

の感想を書いていきたいと思います!

 

この映画に関してはネタバレを知らない方が断然楽しめるので、ストーリーの根底に関わるネタバレは書いていません。

しかし、私個人の感想が書いてあるので前情報なく楽しみたい方はブラウザバックをお願いいたします。

マリグナント 凶暴な悪夢

あらすじ

ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく。やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる。

映画.com

キャスト

主演を務めたのは、『アナベル』シリーズのアナベル・ウォーリス

今作では奇妙な夢を見るようになった女性を演じており、観客の心を揺さぶるような名演技を披露しています。

そんなアナベル演じる主人公の妹役を演じたのは、『アイ・ソー・ザ・ライト』のマディー・ハッソン。事件を追っていく刑事役はジョージ・ヤングが演じました。

評価

僭越ながら『マリグナント』の満足度を★10段階であらわすと・・・

 

★7

 

「やっぱりジェームズ・ワンは凄かった…!」

 

ここまで連続して良作を生み出しちゃうってすごくない?

今作は作風的にもグロいシーンが多いし、冷静になってみると突拍子もないストーリーと言えなくもない。

けれども、映画に飲みこまれるような勢いは『ソウ』や『インシディアス』以上だったように思えます。

 

そして、観客の視点を誘導しつつ、適度に驚きをあたえてくるストーリーの語り方も素晴らしい。

ジェームズ・ワンは観客の予想は裏切り続けるけど、期待は決して裏切らない!

そんな作品でした。

 

ここから先は映画の中盤までの一部ネタバレが含まれています

まだご覧になっていない方はご注意ください

感想

トリッキーなホラー

映画のストーリーは意外とシンプル。

夫から暴力を受けていて、流産をくり返している主人公のマディソンの家に強盗が押し入り、夫が殺害される。当然マディソンも襲われ、お腹の中にいた子供が死んでしまい、マディソンは心神喪失状態に。

なんとか自分を取り戻した後も、夢の中で殺人事件を目撃するなど奇妙な現象が続いていた。そして、悪夢は現実になり、本当にマディソンが夢で見たとおりに人が殺されていたのだ。

マディソンは犯人の正体が小さいころに“友達”だった、ガブリエルだと確証する。しかし、当時からガブリエルの姿が見えていたのはマディソンだけで、そんな人間が存在しているのかも分からない。

マディソンはガブリエルの存在を証明しようと事件を追っていく…。

と、中盤までの展開はこんな感じ。マディソンにしか存在を感じ取れないガブリエルって一体何者なの?ってところが今作最大の謎ですね。

 

「それって二重人格オチじゃ…」

 

ホラー映画を観ている方なら大体たどり着くのが、

「マディソンが二重人格で、ガブリエルの人格の時に殺人を犯していたんじゃねーの?」

という結論。
映画自体もこっちの流れに観客を誘導しているような気がしたんですが、当然答えは異なりますよね。

もう観客に予想させる気ほとんどないですし、この映画の謎には「なじゃそりゃw」となってしまう人もいるでしょう。

けれども、それまで引っ張り続けてきた勢いがありまして、波に乗っている人ほど勢いに飲まれて納得してしまうのかなと。当然、私もその一人で、予想していたよりも最悪の結果が襲ってきて、軽いショックを受けてしまうほど。

 

今作はジェームズ・ワン監督作の中で初めてR-18指定になってみたいなんですが、それも納得できる気がする。

グロさはもちろんだけど、タブーに切りこんでいるような作品なんですよね。

ネタバレになるから多くは語りませんが、デヴィッド・リンチの初期の作品を観たときに感じた不気味さと同じようなものが、『マリグナント』の中でもうごめいていました。

ジャンルがごちゃまぜ

『ソウ』ではミステリー要素と刑事モノのようなストーリーがあり、『インシディアス』ではホラーの中にある家族愛を描いていました。

そんな感じでジェームズ・ワンのホラーには色んなジャンルを盛りこんでるって特徴があると勝手に思ってるんですが、今作の場合はかなり大規模なアクションシーンがありまして。

それも「ホラー版ジョン・ウィック」みたいな、グロいけど爽快感すら感じる出来。

 

「ここまで来るとホラーじゃないね」

 

以上のような理由があって、「最後の最後まで怖い!」ってホラー映画じゃないんですよね。

純粋にホラーやっていたのは序盤の方くらいで、中盤以降はミステリー要素が強くなり、最後はアクションになっていくという、ジャンルがコロコロ変わっていく映画でした。

もちろん怖いといえば怖いのですが、終盤の方は完全B級スプラッターのノリで、ホラーとしてのジャンルも推移していく、結構細かいことをやっているんです。

 

そんなわけで、正直言って『マリグナント』は王道ホラーじゃない。

どちらかと言えば『死霊館』の方が王道ホラーって言えたと思う。

演出面・ストーリー面で見ても、やっぱり王道じゃないし、ちょっと外していくのが今作のスタイルです。

なので、ハマる人はハマるし、無理な人はとことん無理。僕は当然ハマった方なんだけども。

最後に

ネタバレが言えたらもう少し語れたんですが、あまり触れたくはないよね。

ツッコミどころもありつつ、それでも勢いの飲まれて言葉を失ってしまうような映画でした。

ジェームズ・ワンの次回作は『アクアマン』の続編かな。

気がつけば前作が公開されてから、もう3年が経とうとしているのか…。そりゃ僕も歳をとるわけだ。

 

以上!!!


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