映画『マレフィセント2』ネタバレ感想 ハッピーすぎて不気味に見えてしまう

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

マレフィセントよりエル・ファニング主演の『眠れる森の美女』が観たかった。

前作を観て、そう思ったのは俺だけか?

アンジェリーナ・ジョリーが悪いとかではなく、『ライオンキング』とか『アラジン』みたいな実写化が良かったんですよ。もちろん、マレフィセント役はアンジェリーナ・ジョリーで。

とは言ってもそこそこ楽しめたのが前作の『マレフィセント』。まさか続編あるとは思っていませんでした。

だって、敵も倒したしマレフィセントのストーリーも描いたしで他にやることあるのか?

『眠れる森の美女』とはまったく異なる結末を迎えただけに、ここから先は未知の領域ですからね。

前作の予期せぬマレフィセントの活躍で影が相当薄くなったフィリップ王子とオーロラ姫が結婚した先を描いているようですが……。

マレフィセントとオーロラ姫の関係が結構好きだったんで、そこは守って欲しい!

では、レビューに参りまーす。

 

※この記事はネタバレを含みます!

マレフィセント2

あらすじ

マレフィセントがオーロラ姫との間に、恋愛でも血の繋がりでもない“真実の愛”を見つけてから数年後。オーロラ姫とフィリップ王子は、めでたく結婚することに。しかし婚礼の日、フィリップ王子の母イングリス王妃が仕かけた罠によってマレフィセントとオーロラ姫の絆は引き裂かれ、究極の愛が試されることになる。

映画.com

監督

メガホンを取ったのはノルウェー出身のヨアヒム・ローニング監督。

アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『コン・ティキ』で注目を集めた後、『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作で監督に抜擢。

『マレフィセント2』は二度目のディズニーとの仕事になりますね。今後もディズニー映画の監督を続けるのでしょうか?

ちなみに前作は『アバター』のプロダクションデザイナーだったロバート・ストロンバーグ監督でした。

キャスト

主演を務めるのは前作から引き続きアンジェリーナ・ジョリー。彼女が演じるマレフィセントはそのままアニメから飛び出てきたようで驚いた記憶があります。

今後はマーベル映画の『エターナルズ』への出演も予定されており、さらにディズニー関連作で観ることが多くなりそう。

オーロラ姫役も前作同様エル・ファニングが演じているんですが、結構容姿変わってるんだよね。前作はもう5年前だから当然か。どんどん美しくなられていく……。

あと、今作から出演しているのがミシェル・ファイファーキウィテル・イジョフォー。二人ともMCU作品に出演していますね。

オーロラ姫の相手役となるフィリップ王子は前作のブレントン・スウェイツから代わって、ハリス・ディキンソンが演じることに。そのままでも良かったんですがw

評価

僭越ながら『マレフィセント2』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

★3

もはや『眠れる森の美女』関係ないやん!

前作は一応『眠れる森の美女』の裏では、こんなことが起きていたよって解釈で楽しめたんですが、続編である『マレフィセント2』はそんなこと関係なし!

それっぽいアイテムは出てくるものの、ディズニーによる新作ファンタジー映画になっていましたね。

まぁ、前作のラストからして『眠れる森の美女』関連でやれることは残っていないと言った感じでしたが。

ストーリーも如何にもディズニーが考えそうなベタなものですし、ラストは敵味方関係なくハッピーエンド。子供向けだとしても実写映画くらいはハッピー過ぎなくても良いんじゃないですか?ここまでハッピーだと怖いよ。

せめて前作のラストをいきなり壊してくるオープニングだけは止めて欲しかったよね。理由は後にちゃんと語られますが、出だしでくじけた感じが出てしまいました。

 

良かったのは前作よりもエル・ファニングの登場時間と活躍が多かったのと、『ゲーム・オブ・スローンズ』とは真逆のハッピーなファンタジー世界かな。

前よりもかなり大人になったオーロラ姫は流石の美しさでして、どの実写プリンセスよりも神々しかったんじゃないかと。

オーロラと同じように、CGで作られた妖精たちの国も美しかったんですが、主観でカメラを動き回らせるのは普通に酔うw 

アンジーはマレフィセントメイクのせいか、頬骨が物凄く気になりました。

では、以下詳しい感想に参ります!

 

ここから先は『マレフィセント2』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

やっぱりフィリップは・・・

この映画はアンジェリーナ・ジョリー演じるマレフィセントVSミシェル・ファイファー演じるイングリットの戦いが主です。

オーロラ姫が結婚するフィリップ王子の母であるイングリットは、妖精たちを嫌う女王。彼女は王様を呪ったり、妖精に効く武器を作ったりして、妖精の国との戦争を画策します。

それに対してマレフィセントが怒り、戦争が始まるってストーリーなんですね。オーロラ姫はイングリット女王の計画に気が付かず、マレフィセントを遠ざけてしまうと。

つまり、女VS女の戦いになりまして、王様とフィリップ王子はほぼ空気になります。

前作からそうなのですが『眠れる森の美女』を改変した結果、フィリップ王子の立場が物凄い可哀想なことになるんですよw

 

本来ならドラゴンに変身したマレフィセントを倒し、キスでオーロラ姫の呪いを解いてハッピーエンドってストーリーで、フィリップ王子はオーロラ姫を救うヒーローの位置づけなんです。

しかし、このヒーローの部分をマレフィセントに置き換えたことで、それまでその場に座っていたフィリップ王子の立場がなくなると。

前作ではフィリップ王子のキスではオーロラは目覚めず、マレフィセントによる真実の愛で目覚めます。フィリップはドラゴンと戦うこともなく、マレフィセントに眠らされてオーロラの前に連れてこられるという待遇の悪さw

そして今作。自分の母であるイングリットと義理の母に当たるマレフィセントが戦うことで、少しは登場時間が多いのですが、見せ場はほぼありません!

最後はマレフィセントに便乗して「戦争は終わりだ!」みたいなまとめ役になり、特に戦ってもいない。あれだけ美しいオーロラ姫と結婚できるんだから、誰よりも喜んで良いんだけど。

 

本作はタイトル通りマレフィセントが主役であって、もう『眠れる森の美女』との関連性は限りなく薄くなってきています。

しかし、本来であれば主役級のフィリップ王子が可愛そうに見えちゃうのよね。

時代の流れでお姫様は王子に救われるのを待っているよりも、自分で行動するようになりました。それによって王子様の出番が薄くなっているような……。

実写版『アラジン』でもプリンセスであるジャスミンの待遇がアニメよりアップしてますから。オリジナルソング作ったり、結末変えたり。

同じくディズニー配給の『アベンジャーズ エンドゲーム』ではスーパーヒロインが集結するシーンがありましたし、女性キャラクターを活躍させようというディズニーの判断が伝わってきます。

その代表格となるのが『マレフィセント』なんじゃないでしょうか。ディズニー映画の中では、マレフィセントは完璧に近い活躍を見せてくれています。戦場に現れた時なんて、キャプテン・マーベルが来たくらいのインパクトでした!

 

ただ、オリジナル版のヒーローであるフィリップ王子にもスポット当ててやってくれと思ってしまうワケで。

男の俺としては、原作通り剣でドラゴンと戦うシーンが観たかったりもするんでね。少数派なのかもしれないけど。

不気味すぎるハッピーエンド

ディズニーらしさを通り越してしまったラスト。これはなかなか酷いのではないかと。

結局イングリット王女の策略にハマってブラックフェイたちとの戦争をおっぱじめる。そしてマレフィセントが登場し、イングリットを倒してフィナーレとなるんですが、その後すぐにオーロラ姫とフィリップ王子の結婚式を始めるんですよw

しかも「敵味方関係なくご招待するわ!」と王宮の兵士たちとブラックフェイをまとめると。先ほどまで殺し合っていた者たちが、数時間後には結婚式しているという展開に。

皆を欺いていたイングリットがやられたから、もう平和だよ!とでも言いたいんでしょうが、人間そう上手く切り替えられんて。

せめて休戦協定結んで半年後に結婚式するなら分かる。これからは仲良くしていきましょうで済むんだけど、「この後すぐ結婚式だよ」と言われて大人しく参列するだろうか。

イングリットが煽っていたとはいえ、マレフィセントに対する恐怖も消えていないだろうし……。

 

ディズニーの映画だから、あまり突っ込んでしまうとって言うのもあるのですが、これは流石に許容範囲を大きく超えた。

ご都合主義すぎて国民も妖精たちも皆洗脳されているんじゃないかと思うほどです。ハッピーすぎて怖い。

イングリットも妖精たちに対してホロコーストみたいなことやっていますから。ただの嫉妬深い女王とかそんなレベルじゃないんだな。

野心に負けてマレフィセントを裏切った前作の敵は殺したのに、民族間の戦争を誘発して虐殺に近いことまでやったイングリットはヤギに変身させられるだけかよ。

かなりエグイことを見せてきて、ラストは眩しいまでのハッピーエンドにしてくるとは。怖い怖い。

ディズニー映画ってたまに不気味に見えてしまう時があって、それが大きく出てしまっていた感じです。

 

後ですね。マレフィセントが一度変身するシーンがあるのですが、何故そこをドラゴンにしなかったのかと。

そこはドラゴンでしょ!満を持してのドラゴンに変身じゃあないんですか?色々残念過ぎましたね。

まとめ

続編はやらなくても良かったんじゃないかな。

アンジェリーナ・ジョリー演じるマレフィセントの良さは、前作を観れば誰しも分かっているはずだし。オーロラ姫の美しさも。

それ以上の話はしなくてもいい。絶妙に『眠れる森の美女』とリンクしているところが楽しかったんですがね。

ラストの結婚式のシーンでオーロラのドレスの色が変えられるのはアニメ版のラストと同じ。あとは…何かあったかな?

キチンと『眠れる森の美女』を実写化してほしいと思いました~

以上!!!

 

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