映画『魔女見習いをさがして』感想 なんだかとってもすてきな物語

どーも、スルメです。

「子どもの時に観ていたアニメって何だろう?」と考えた時に、最初に浮かぶのが『おジャ魔女どれみ』なんですよね~。

保育園に通っていたときに、運動会のダンスで「おジャ魔女カーニバル」を踊った記憶があります。初期のどれみは世代ではないのですが、TSUTAYAでビデオ借りたりして、観ていました。

まぁ、そのほかに僕が観ていたアニメって『ドラゴンボール』とか『スラムダンク』とか、『セーラームーン』とか世代じゃないアニメなんだよね。

ドラえもんは小さい時から嫌いだし、コナンはいまだにストーリー知らんし、ポケモンも観てなかった。しんちゃんとおジャ魔女どれみくらいですかね。リアルタイムで観ていたアニメって。

そんなわけで、今回の『魔女見習いをさがして』はかなり楽しみにしていた作品でして!あまりストーリー覚えてなかったけどねw

魔女見習いをさがして

監督佐藤順一、 鎌谷悠
脚本山田隆司
出演者森川葵、松井玲奈、百田夏菜子、石田彰、三浦翔平 他
製作国日本
上映時間1時間31分

『魔女見習いをさがして』の評価

僭越ながら、『魔女見習いをさがして』の満足度を★10段階であらわすと…

 

★8

 

本作のポイントとしては、

  • 想像以上に大人向けな内容
  • 懐かしさすら感じる朝テンション
  • どれみを出さないのにどれみ感

先ほど「あまりストーリー」は覚えていないと書きましたが、断片的に記憶に残っているんですよ。普段は思い出さないけど、MAHO堂の外観とかマジョリカの存在とか…。

そんな子どもの頃の淡い記憶を呼び起こすような作品でして。ノスタルジックに浸れるし、作風そのものが言葉にしづらいけど「どれみちゃんっぽい」

プリキュアとかは観ていなかったんで、それこそ「おジャ魔女どれみ」以来の朝アニメテンションだったかも。

かといって「どれみ世代にだけ向けた映画なのか?」というと、そうじゃないんですよね。細かい点も後ほど書いていきたいと思います!

『魔女見習いをさがして』の感想(若干ネタバレ)

『おジャ魔女どれみ』に登場したMAHO堂の聖地で、おジャ魔女ファンのソラ、ミレ、レイカの3人が偶然出会います。それぞれ年齢も違うし、出身も違う。共通点は『おジャ魔女どれみ』が大好き。そして、それぞれが日常生活に不満を抱いています。

ソラは教育実習先の発達障害の生徒とうまく向き合えず、ミレは帰国子女だからと会社で浮いてしまい、レイカはミュージシャン志望(笑)のダメ彼氏に金をせびられている。

各々がストレスを抱えていて、おジャ魔女好き。3人はすぐに気が合って、おジャ魔女の聖地をめぐる女子旅を決行します。

それぞれの年齢はミレが27歳、ソラが22歳、レイカが19歳とかなりバラバラ。僕は年齢的にミレとソラの間なんで、まさにおジャ魔女が直撃した世代だなと。ソラとレイカはほぼ配信かBDでの鑑賞で、リアルタイムで全部追ったのはミレだけみたい。

この3人の背景もなかなかに重いんですよ。特にレイカなんて、父と母が離婚して、母が病気になって、彼氏ができたかと思えばクズ野郎。まさに「不幸な美少女」を体現しているキャラクターだったりして。

そんな感じで仲良くやってきた3人なのですが、ミレが放った一言で関係がギスギスしはじめ…。

 

と、ここまでが序盤のあらすじ。この後ミレとレイカががっつり喧嘩したり、仲直りしたりと、そこそこ重い話に。教訓は子ども向けっぽいのに、大人でも違和感なく受け入れられるような展開に持ってくあたり、制作者はガチで来てるなと。僕と同い年くらいの「おジャ魔女世代」に向けて作ってきてる。

確かに、『おジャ魔女どれみ』って当時から心にグッと差し込んでくるようなエピソードがあった…はず。僕が覚えているのはどれみが魔女ガエルになっちゃうって話があって、妙に怖かった記憶が。

あと、おそらくね。映画始まって5分くらいで世代の人はジーンときたと思う。僕だって「どっきりどっきり DON DON!!」の歌詞に感動する日が来るとは思わなかったからねw 20代中盤くらいの人は一度はカラオケで『おジャ魔女カーニバル』を熱唱したことがあると思いますが、これからはバカ騒ぎしながら歌えないね。

本作は『おジャ魔女どれみ』を知っていれば数倍楽しめるし、リアルタイムで見ていたからこその感動があるんだけども、3人の関係もかなり面白い。ある程度はデフォルメされているものの、リアルなんですよ。3人の関係が。

「魔法なんて本当はないんだよな」と思う残酷な場面もありながら、「魔法ってあるかも!」と希望を抱かせる場面もあって、大人の冷めた目線と子供心が交互にやってくる感じ…。リアルとファンタジーの境目の取り方が上手な作品でして。ここはぜひ「おジャ魔女世代」じゃない人にも楽しんでいただきたいなと。

「おジャ魔女世代」って狭いところ突く作品でも、結構間口は広いと思いますよ。小学生以下が楽しめるかは、ちょっと分からないけどもw

あとは、がっつり「おジャ魔女ファン」というよりは、「なんとなく覚えている」くらいの人が一番感動しそう。僕は約18年ぶりくらいにどれみちゃんの声を聞いたんですが、いろんな記憶がブワッとあふれてきたよね。「おんぷちゃん」とか、魔女見習いたちの名前を聞いたのは何年ぶりだろう?

そんなフラッシュバックも楽しめる作品かと。内容とか声を忘れているならば、そのまま行ったほうがいいかも。復習するのは簡単だけど、また忘れるのは難しいからさ。

 

最後になりますが、3人の声優について少しだけ。

今回声を当てた3人は、森川葵、百田夏菜子、松井玲奈と、本業声優じゃない方々です。僕は声さえ合っていれば、声優だろうがお笑い芸人だろうが素人だろうが気にしないタイプで、今回も大満足でした!

特にレイカ役の百田夏菜子。キャラクターの天然さが嫌でも伝わってくるような、聞いていて心地いい声でございました。森川葵さんは京都での場面。照れ方がめちゃくちゃかわいい。松井玲奈さんはキツイこと言いつつも、繊細さが声に出ていてレイカとのシーンは素直に泣けた。

声優もストーリーも含めて、特に悪い点が見つからない、ドキドキワクワクする作品でした!

まとめ

何度も書いているけども、今年の日本アニメ映画は強いぞ!!!

今年のベスト10作ったら半分以上はアニメ映画で埋まりそう。たぶん『魔女見習いをさがして』も入りますよ!

あらためて「おジャ魔女カーニバル」を聴いたけど、僕って毎日が日曜日だし、宿題ゴミ箱に捨てるような人生送ってるんだよね。笑顔は満点の部分をのぞけば、どっかから不思議な力がわいてるかもしれん。

あー、そんなことになってたらどーしよ(どーする?)

 

以上!!!

 

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