映画『メインストリーム』評価と感想(ネタバレ) このストーリーは今の世の中で通用するのか?

皆様は1日にYouTubeを何時間ほど観ているでしょうか?

僕はお恥ずかしながら1日1時間以上観てしまい、毎日「俺はなんて無駄な時間を…」と後悔する日々が続いていますw

まぁ、楽しんでいるわけだから無駄ではないんですが、他にやることがある場合は後悔することが多かったり。料理動画とか、お笑い芸人のチャンネルとか、延々と観ていられるんです。

今回は僕のような「YouTube中毒者」をいろんな意味で楽しませてくれる、ユーチューバーが主人公の『メインストリーム』の感想を書いていきます!

この映画のアンドリュー・ガーフィールドはヤバそうだぞ……

 

※当記事は映画の一部ネタバレを含んでいます

 

メインストリーム

作品について

ハリウッドでバイトをしていただけのリンク(アンドリュー・ガーフィールド)が、バーテンダーのフランキー(マヤ・ホーク)と出会い、YouTubeで成り上がっていくストーリー。

監督を務めたのは、『ゴッドファーザー』を手掛けたフランシス・フォード・コッポラの孫、ジア・コッポラです。2013年にはエマ・ロバーツ主演の『パロアルト・ストーリー』を撮っておりまして、今作が2作目の監督作となります。

コッポラの一族?はニコラス・ケイジだったり、ソフィア・コッポラ、ロマン・コッポラと映画業界にいる人が多すぎじゃ…。

 

主演は『アメイジングスパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド。今作では良い意味で気持ち悪いキャラになりきっていて、ほかの出演作とは全然違う印象を与えてくれます。

ヒロインはイーサン・ホークとユマ・サーマンの娘である、マヤ・ホーク。実写版『デスノート』のナット・ウルフも出演しています。

 

評価

 

★3/10

 

同じ評価の作品

・『総理の夫』
・『ケイト kate』
・『おとなの事情 スマホをのぞいたら』
・『ヲタクに恋は難しい』

などなど

【★3レビュー一覧】

 

以下、詳しく感想を書いていきます。

映画の一部ネタバレを含んでいますので、まだ鑑賞していない方はご注意ください。

感想

 

ド直球すぎじゃないですか?

誰にも相手にされず、ネットにも興味がなかったリンクが、「ノーワン・スペシャル」と名乗りSNSやYouTubeの世界でバズっていく……

かなり現代らしいストーリーなのですが、インターネット世代ど真ん中にいる僕にとっては全然新鮮さを感じないし、むしろ現実のYouTubeのおすすめ一覧を観ていた方が楽しい。

というのも、ネットの流行ってめちゃくちゃ動きが早いんですよね。数日前まで流行っていたコンテンツが、もう飽きられてるってこと結構あるじゃないですか?

だから、いわゆる「迷惑系YouTuber」の成功と破滅っていう今作のストーリーは鮮度が落ちています。

この手の映画がユーチューバーとかが一般化する前にできていたら、「先見の明がある!時代を先取りしてた!」とかって言われそうなのだけど、もう過ぎた時代のことをイマサラ映画化したってなぁ……。

YouTube1日1時間以上観る暇人代表としては、「今やる必要あった?」と思うわけです。

 

同じような映画として、2017年に米国公開された『トラジディ・ガールズ』という作品がありました。

この映画では『メインストリーム』に登場するフランキーと同じような、ネットセレブやインフルエンサーに憧れる女子高生が登場します。彼女たちは話題になっている殺人事件の犯人を探し出し、注目を集めようとするんです。

これだけでも「炎上案件」になるんですが、『トラジディ・ガールズ』の凄いところは、殺人鬼を捕まえて監禁。自分たちに集まった注目が他にいかないように、みずからの手で連続殺人を続けていくという、ブラックコメディーになっている点です。

個人的にはそこまで好きな映画じゃないのですが、承認欲求の果てをコミカルに描いた点においては、『メインストリーム』の1歩先をいっていると思います。

 

そして、「ノーワン・スペシャル」が人気になっていく理由もよく分かりません。

たしかに大胆な行動をして炎上すれば注目される傾向にありますが、秒速で飽きられるのは目に見えています。では、彼のどこにネットユーザーが惹きつけられたかというと、言葉なわけですね。

「お前ら目を覚ませ!」と中身がないことを語るわけですが、そこにどれほどの魅力があるのかイマイチ理解できない。これは日本とアメリカの文化による差なのか、単にリンクに中身がないだけか……。僕だったらチャンネル登録はしないだろうし、「このチャンネルをおすすめに表示しない」ボタンを押すかな。

良かった点は、主演のアンドリュー・ガーフィールド

彼を観るために観に行く人も多いと思いますが、僕もそのうちのひとりでして。確かに「サムネほど中身なくね?」って映画だけれど、アンドリュー・ガーフィールドを求めている人にとっては、満足できる作品じゃないでしょうか。

特に終盤の口を大きく開けた、印象的なシーン。もう気持ち悪くて、「ピーター・パーカーやってた頃のガーフィールドはどうした!」と言いたくなるくらいの変貌ぶり。セリフもない中で、あの表情だけで観客に鳥肌を立たせるのは、素直に凄い。もちろん演出もあるでしょうけど。

あとは、インフルエンサー(笑)の前で演説をするシーン。ズボンを下すところの勢いも好きですが、長いセリフをめっちゃ力強く発していく迫力は「ノーワン・スペシャル」の醜さを体現していたなと。

リンクはキャラクター的には面白くないし、たぶん見ないけど、アンドリュー・ガーフィールドが演じているから惹かれてしまう何かがある。

 

……でも、次の作品に期待かな

 

Fin


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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