どーも、スルメ(@movie_surume)です。
『ルパン三世 THE FIRST』はですね。全国劇場公開作としてはかなり久しぶりのルパンとなりました!
「次元大介の墓標」とかちょくちょく上映されていたのは知ってたんですが、全国上映じゃないと足が重くて……。
一応イタリアが舞台になったテレビアニメ新シリーズは観ていたんですけどね(途中まで)
今回のアニメはシリーズ史上初の3ⅮCG長編ってことで楽しみではあるのですが、『ドラクエ ユアストーリー』の山崎監督だからなぁ。
好き嫌いはさておき、一抹の不安があるのは事実でございまして。サブタイトルが「THE FIRST」って。三世とちょっと被ってね?
とまぁ、そんな感じで観る前から心配事があるわけですが、観なければ文句は言えないと。
3ⅮCGでありながらストーリーは原点回帰っぽい雰囲気を出しているんで、そこは期待できるかなと思います!
では、レビューに参りましょう。
※この記事はネタバレを含みます!
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『ルパン三世 THE FIRST』
あらすじ
20世紀最高の考古学者ブレッソンが遺した最大の謎・ブレッソンダイアリー。その謎を解き明かした者は莫大な富を手に入れることができるとされ、第2次世界大戦時にはナチスもその行方を追い求めたという。ルパンの祖父であるルパン一世でさえ盗み出すことに失敗した、史上最高難度の秘宝を手に入れるべく奔走するルパンたちだったが……。
監督
メガホンを取ったのは『アルキメデスの大戦』『ドラゴンクエスト ユアストーリー』の山崎貴監督。
実写もやってアニメも作ってと大忙しの監督ではあるわけですが、彼に対する評価は賛否両論別れていると思っていまして。なかなか珍しい監督なんじゃないかと。
年3度も監督作が公開されるということは、かなり人気が高いともいえるかもしれません。
キャスト
レギュラーメンバーはいつも通りのルパンであります。私が物心ついて初めて観たルパン(たぶんテレビスペシャル)は、すでにクリカンさんが声優やってたんで特に違和感はないですね。
そして今回だけのゲスト声優として広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也の3名が参加しています。
評価
僭越ながら『ルパン三世 THE FIRST』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
★4
テレビスペシャルのような単純明快さはあるが……
ちょっと前まで「ルパンVSコナン」とかスペシャルアニメやっていたじゃないですか?
ストーリーとしては本当にそんな感じでして。「インディージョーンズ」のようなアドベンチャー要素を兼ね備えながら、適度にSF要素も詰め込む良いとこどり。
そして「複製人間」とは違って現代の子ども向きではありますよね。たぶん俺は大人向けのルパンが好きなんだろうなきっと。
決して退屈なわけではないんだけども、マンネリ化というか先が読めすぎるんですよね。「暴れん坊将軍」で結局最後は「であえ!であえ!」になるんでしょ?って感じで。
勧善懲悪がウケるのは分かるけども。せっかくの劇場公開映画なのだから、もう少し捻りを利かせて欲しかった。
そして一番大切だと思っていたアニメーションの部分。
ドラクエもそうでしたが、キャラクター以外はかなり良い。カーチェイスの時の車の動きとか、カラクリが作動するときの細かな歯車の動きとか。
しかしながら、キャラクターの部分では違和感を感じましたね。ルパンの動きを踏襲したかったのは伝わってくるものの、何故かオーバーに感じちゃうのよ。
どことなく「人形劇」のような不自然さがあって、動きとか見ていてもなんだかなぁと。
ルパンの3Ⅾとかパチンコの演出くらいしか比較対象ないからね。うーん、2Ⅾに慣れ過ぎているのかなぁ。
ここから先は『ルパン三世 THE FIRST』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
声優の件
とりあえず誰しもが触れるであろう声優の件から始めましょう。
俺としては芸人だろうが、どこかのアニメ監督だろうがキャラクターと合っていれば、声優は誰でも良いという考えでありまして。正直そこまで声優詳しくないんでね。
時代とは逆を行っているのかもしれないけども、中の人の個性を出してこられるのはあまり好きではありません。あくまでキャラがあってのものですから。
ルパンに関しては生まれた時からクリカンだったし、一味のメンバーもパチンコのせいかオリジナル版よりも聞き覚えがあります。
ただ唯一銭形だけは昔から引っかかりまして。どうしても山ちゃんの顔が浮かんでくるんですよねw銭形じゃなくて。それでも徐々に慣れつつあるんですけれども。
そして今回の問題であるゲスト声優陣。オリジナルキャラだから比較もできないし、特に問題はないだろうと思いきや、藤原竜也がそのまま過ぎて……w
藤原竜也が演じているのは本作のメインヴィランでもあるゲラルト。ルパンと戦う時には声を張り上げ、苦しそうな声を出すわけなのですが、それがもう中の人が出すぎ。
いや、それ藤原竜也が変装しているだろとツッコみたくなるレベルですよね。本人が下手なわけではないのだけれど、気になってしょうがないw
改めて色が強すぎる人の難しさが伝わってきましたね。やはりキャラのイメージを邪魔しない程度のキャスティングじゃないと……。
そういった意味ではランベール教授を演じた吉田鋼太郎は上手かったね。大塚明夫と似ているだけはあります。
もう一人。本作のヒロインを演じた広瀬すずは……。段々と違和感はなくなったけど、最初はどうもピンと来なくて。
息をのむ場面とか、声を上げるシーンでは少々棒読み感ありましたね。あまり書くとファンに怒られそうなんで、これ以上は割愛しますが。
超大事なヒロインなのだからもっとこう……。
今回のオタカラは
本作でルパンが狙うエモノは第二次大戦時に死亡したブレッソン教授が残した日記。
そこには古代兵器を動かすための指南が書かれており、ナチス復活を企むゲラルトやランベールも日記を狙っています。
この日記、通称「ブレッソンダイアリー」にはやっかいな装置が付いていて、カギを持たない普通の人では読むことすらできないと。
ナチス配下の研究組織に所属していたランベールは孫娘のレティシアを使って、ルパンが持つ日記のカギを奪おうとしますが、計画を知ったレティシアはルパン一味に協力し始めるのです。
冒頭から「インディージョーンズ」な予感がプンプンしますねw なんなら「アンチャーテッド」でもいいよ。
とにかく単純明快なお宝さがし映画になるワケですね。途中では航空機から車にフィアットに飛び乗るシーンがあったり、銭形のとっつぁんとの共闘があったりと、なにかと「カリオストロ」意識が観られます。
飛行機からフィアットのシーンはルパン撃たれるんじゃないかとヒヤヒヤしたからねw
あとは二つの鍵が必要なとことか、ラストの別れ方とか「カリオストロ」をオマージュしているような演出が多数ありました。ヒロイン対決ならクラリスに軍配が上がるけどね。
そして終盤に古代兵器の眠る遺跡にたどり着くのですが、そこのシーンは完全に「インディージョーンズ 最後の聖戦」でしょう。
ブレッソンダイアリーに書いてあるヒントを見ながら、仕掛けられた数々の罠を攻略していくと。「インディージョーンズ」だったら聖杯を求めに遺跡に入るんだったかな。
で、遺跡の中にはSFじみた罠がたくさん!重力を自由に動かしたり、斬鉄剣(この映画では隕石から出来ている設定)を使って見えない道を作り出したりと何でもあり。
最後の罠は「お前の力で道を切り開け」とヒントでも何でもない文章を頼りする展開にw まぁルパン持ち前の運動神経さえあれば一発なんですけどねw
時代が進みすぎている感じはしますが、昔からクローン登場したりしていますから。今さらマイクロブラックホールが登場しても驚きませんよ。
えー、そして罠を攻略した後にはなんとヒトラー総統が登場しますw
あれ?子供向きなのに普通にヒトラー出すんだね。昔は「ドラゴンボール」とかにも出ていたけど、突然のヒトラーには色んな意味で違和感w
皆さんご存知の通り、ヒトラーは終戦前に自殺していますが、実は南米で生き延びていたって設定です。
まぁ面白いんでツッコミはしませんが。俺の持っていた違和感は間違いではなかったようです。
ベストシーン
俺の中ではあまり評価していない映画ではありますが、いつも以上に好きなシーンがたくさんありました!
まずはオープニング。おなじみのテーマソングが流れのタイトルロールです。
始まってすぐではありますが、3Ⅾにしてもルパンの魅力は崩れないんじゃないかなぁと思っておりました。中身を観た後の感想は先ほど書いた通りですが。その後のタイプライターも含めてオープニングは好きになれたよ。
次にルパンがレティシアを助けに飛行艇を飛び降りる場面。上空何千めーとるでパラシュートもなく、さてこれからどうしよう?となるワケですが、そこに颯爽と不二子ちゃんが登場!
そして「サンバ・テンペラード」が流れるという粋な演出。「ドラクエ」の時にもそうでしたが、曲はめちゃ良いよね。使いどころも完璧だし。ラストでも「スーパーヒーロー」がかかって興奮しました~。
と、そんな感じかな。他にもあるけど紹介しすぎるのもアレなんで、この辺で。
まとめ
想像していたよりは楽しめましたね。良くも悪くもファミリー向きだとは思いますが。
「ドラクエ」がほら、確実に敵を作るような映画だったからさ。俺がその敵なんだけどもw
それと比べると良かったよね。今さら3Ⅾで作る意味があったのかは分かりません。
以上!!!
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