『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』ネタバレレビュー!

染谷将太が空海役を演じた

空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』

は中国人監督チェン・カイコ―が監督し、中国・日本両国のスターが一堂に会した日中合作映画です!

残念ながら吹き替えしか上映してなかったので吹き替え版のレビューになります。

ネタバレありレビューなので、まだ観てない方はご注意を!!


あらすじ

弘法大師としても知られる真言宗の開祖で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海を主役に描く、日中合作の歴史ファンタジーミステリー。

夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、「さらば、わが愛 覇王別姫」「始皇帝暗殺」の名匠チェン・カイコーがメガホンをとり、主人公の空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演じた。

8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく。

引用:映画.com

原作小説は?

『陰陽師』シリーズを執筆した日本の小説家・夢枕獏が執筆した長編小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を原作としています。

映画と同じく壮大な長編となっているので全編読むのには時間がかかりそうですね(笑)

 評価(5段階)

2.8点



この映画のみどころ

製作費150億ということもあり、技術的に驚かされる部分が多い

まずはセットの壮大さ!

唐の都、長安がそっくりそのまま画面の中に存在しているかのごとく細部まで作り込まれており、作品の時代感を表すのに大きく貢献していました。

更には衣装美術などの作りにも目を見張るものがあり、本場中国の底力を感じる。

そして、この作品を語る上で最も重要な「喋る黒猫」、フルCGで紡がれる表情や挙動などそこに本物が存在してるかのように思われ、素直に驚かされます。

 

残念なところ

内容に関して言えばこの作品、楊貴妃の死の謎を巡り空海と白楽天の2人が謎解きをするというのがメインの物語となっているのですが、ミスリードやトリックに若干無理があるように見える部分が多い。

というのも、「喋る黒猫」やそれとは別に楊貴妃に仕える配下の中に「幻術」という超常的な力を扱うキャラクターが多数登場し、作中ではその力を軸に謎が張り巡らされるのだが、あまりに便利な能力なため最早なんでもありです。

物語においてこの幻術は常にご都合的な扱いを受けるだけで、謎解きミステリーとしてはその純度を欠いてしまう結果になってしまっていました。

またこの作品は登場人物が多過ぎて扱いきれていない。

楊貴妃サイドの過去回想の中での必要不可欠とはあまりにも言い難い登場人物達の掘り下げのせいでイマイチ影が薄くなってしまっているのが一番の問題です。

このような現象が起こってしまったのは日中思惑の足並みが揃わなかったことに原因があると思われますね。

他にも、日本でのこの作品の売り出し方も褒められたものではなく役者ありきでの邦題や、日中合作にも関わらず物語にも脈絡の無い英語歌詞での日本版テーマ曲など他にも目に余る部分が多い。

RADWIMPSの曲自体は凄く良いものなので非常に残念でした。



キャストについて

主役の空海を演じる染谷翔太は全編吹き替えしかない為、本来の中国語での演技が見ることができないのが非常に残念。

本人による吹き替えは序盤は少し棒読みに感じたものの、後半はまだ慣れたので良しとするにして、とにかくモノローグが擁護できないレベルに下手で頭にスッと入ってきません。

ただ表情の演技は相変わらず鋭く、中国人に囲まれても負けないほどのポテンシャルを持ち合わせていました!

史実的に、世界的にも有名な「絶世の美女」楊貴妃、演じるはチャン・ロンロンで演技力や美人加減は悪くないのだが、楊貴妃を楊貴妃として描写しようという演出が弱く、誰もが振り向く絶世の美女と印象はかなり薄い。

これに関しては作り手の落ち度と思われます。

世界的に有名なキャラクターを扱うには作り手の最大限の配慮が必要なのだということを改めて認識しました。

まとめ

セットやCGは日本映画ではできないようなクオリティーでしたが、映画としての内容は今一つ。

しかし、中国人キャストの中でも存在感を放つ阿部寛さんや染谷将太さんはさすがでしたね!!

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