映画『記憶にございません!』ネタバレ感想 観たかった三谷映画はここにない

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

最近『古畑任三郎』の弁護士とクイズ王の回を観返しました。やっぱ面白れーなぁ…。

ちなみに好きな古畑の回は山口智子さんの「しばしのお別れ」。冒頭のシーンが印象的で、これだけはサブタイトル覚えてる。

 

皆さんは三谷幸喜作品は何が好きですか?

私はドラマなら『王様のレストラン』、映画なら『ラヂオの時間』かな。古畑の話を冒頭に持ってきてアレですがw

どっちも似通ったキャスティングで、旧三谷ファミリーが出演している感じが好きなんですよ!

今でも度々出演している梶原善さんとか、三谷映画で見かけなくなった西村まさ彦さんとかね。最近だと香取慎吾さんとか佐藤浩市さんが多く出演しているイメージがあるけど。

 

ということで最新作『記憶にございません!』のレビューです!

映画館でさんざん中井貴一さんの「記憶にねぇんだ!」を聴いてきたので、それを生?で観られる楽しみがあるw

この映画は前作『ギャラクシー街道』を観てないんで、かなり久しぶりの三谷映画になりました!

記憶にございません!

あらすじ

国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれた総理大臣の黒田啓介は、演説中に一般市民の投げた石が頭にあたり、一切の記憶をなくしてしまう。各大臣の顔や名前はもちろん、国会議事堂の本会議室の場所、自分の息子の名前すらもわからなくなってしまった啓介は、金と権力に目がくらんだ悪徳政治家から善良な普通のおじさんに変貌してしまった。国政の混乱を避けるため、啓介が記憶を失ったことは国民には隠され、啓介は秘書官たちのサポートにより、なんとか日々の公務をこなしていった。結果的にあらゆるしがらみから解放されて、真摯に政治と向き合うこととなった啓介は、本気でこの国を変えたいと思いはじめようになり……。

映画.com

 

監督

皆さんご存知の通り三谷幸喜監督作品です!

一時期は三谷作品(監督・脚本問わず)ってだけで映画もドラマも観てました。

ただ、前作『ギャラクシー街道』は評価があまり良くなかったんで、スルーしちゃったんですよね。結局ここまで観てないというw 不勉強ですいません。

キャスト

主人公の記憶を失った総理大臣を演じるのは中井貴一ん。三谷映画だと『ステキな金縛り』に出てましたっけ。「記憶にねぇんだ!!」を早く聞かせてくれ…!

そして彼を支える秘書役にディーンフジオカさん、妻の聡子役に石田ゆり子さん、事務秘書官役に小池栄子さんなど今回もかなり豪華!

三谷作品おなじみの梶原善さんも出演してますしね。彼がいるといないじゃ全然違いますから!!

その他にも草刈正雄さん、佐藤浩市さん、斉藤由貴さん、吉田羊さんなどが出演してます。

評価

僭越ながら『記憶にございません!』の満足度を★10段階で表すと・・・

 

★4

当ブログの採点基準について

 

笑えるけど、満足度は低い

総理が記憶喪失するシチュエーション。どこかで観たようなストーリー展開が延々と続く中に、適度な笑いが込められた映画でした。

もっと脚本の妙というか、練られた脚本で笑わせてくれるのが三谷映画だと思っていたんですがね。想像した展開を裏切ってくる面白さと言うかさ。

本作にはそれがない。ただ「総理の記憶がなくなったらこうなるだろうな~」と簡単に想像つくような展開ばかりで、新しい三谷作品に触れたって言う満足感に欠けているのです。

確かに笑える部分はあった。でも観終わった後どこかスッキリしないと言いますか、モヤモヤしてしまう映画だったんですよね~。

 

ただ古畑時代には登場しなかった新たなキャスティングには納得。

特に秘書を演じていたディーンフジオカさんと小池栄子さんのコンビは良いね。

他にも登場時間は少なかったけど官房長官役の草刈正雄さんによる忖度全開のゴルフ、木村文乃さんの謎大統領などキャストの演技・キャラクターで笑える部分は多々ありました!

中井貴一さんはもう少し悪い総理も見せてくれた方が、記憶喪失後のギャップが笑えたと思うけど…。

 

ここから先は『記憶にございません!』のネタバレを含みます!!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想

総理が記憶喪失

総理の記憶がなくなると聞いて一つ思い浮かぶのが、以前放送されていた『民王』ってテレビドラマ。

あれは記憶が消えると言うよりも、ぐーたら息子との入れ替わりなのでちょっと展開が変わってくるのですが、テイストはほとんど同じ。

まったく違う性格の人物が総理の中に入りこみ、これまでとは違った観点から政治を進めていき成功するという部分も同じですね。ドラマの方がぐーたら息子にやり手の総理が入るから、一粒で二度美味しいんですがw

だからなのか映画始まってからの展開に既視感をずっと感じるし、どっかで観たことあるストーリーが進むんで真新しさは皆無だったんですよ!「あー、そういう流れね」って。

そう言えば草刈正雄さんも娘と入れ替わる役で出演していまして、余計に既視感が増すというw

女性の口調で話す草刈さん面白かったなぁ…。

 

映画を観る前は三谷節の利いた政治ドラマとしても観られるコメディだと思っていたけど、これはノーマルなコメディ。

記憶の消えた総理がやりたい放題やって、やる事なすことすべて上手くいくからねw

悪い時も記憶が消えて良いヤツになった時も、結局は自分のやりたいことだけをやっていて、それで上手くいくのは納得できん!

素人目に観ても「そんな簡単じゃない」とツッコみたくなるご都合展開をコメディというオブラートに包みこみ、無理やり飲み込ませる。そう感じてしまった時点で観ていて満足いく作品になるはずがない。

もっと『ラヂオの時間』とか『13人の優しい日本人』のように会話会話で笑いを取り、スッキリした気持ちで劇場を後に出来る映画が観たかった。舞台っぽい映画の方が好きなのかもね。俺って。

キャラクター

本作のキャラクターはどれも魅力的……と言いたいところなんだけど、そうと言えないのが本作なのよ。

先に挙げた映画・ドラマはどれもキャラクターの作りが凝っていまして、共感出来たり笑えたり、その作品に溶け込んだキャラクターたちが魅力だったと思うんですよ。

私の好きな『王様のレストラン』も主人公のギャルソンを始め、一つのレストランの中の限られた登場人物を動かし、あれほど面白いドラマが出来るのかと感動したものです。

 

そういった点で観ると先ほど書いた”ご都合展開”も相まって、『記憶にございません!』に登場したキャラたちは果たして本当に魅力があったのかと。

俳優の性格・キャラを活かした登場人物を演じる面白さはあったけどさ。木村さんとか有働さんとか。

でもダメなんですよねぇ。総理の家の家政婦さん、妻の兄のギターの人、ジャルジャルが演じた秘書。どれをとっても面白くないし、そもそも作品世界で生きている気がしない!コイツら必要!?って感じが否めないです。

『古畑任三郎』で古畑になかなか名前を覚えてもらえない向島くん(小林隆)も出演してましたが、「アレにアレをしてアレを…」と完全にギャグに走った会話をしてくるキャラ。なんか三谷っぽい感じがしない。

 

極めつけは何だかよく分からないまま登場し、退場した佐藤浩市さん演じる古郡。

役としては総理をとある写真で脅すも、その腕を買われて敵対する官房長官のスクープを取るってキャラなんですが、終盤にとった行動がマジで理解できない。ストーリーを進めるために信念を持って仕事していたはずの彼を壊すのかと。

だったら中盤にあった政治について語り合うシーン要らないよね。どうせ金で動くならさ。

三谷映画に出ているキャラクターでこれほど嫌いになったヤツはいないね。

これからの三谷作品

最近で言うと『ザ・マジックアワー』とかは好きなんですが、どうも三谷映画がパッとしないのが正直なところ。

今は大物俳優たちを囲んで作るお祭り映画的な感じがしちゃって、宣伝とかで使われる三谷ワールドって言葉もあまり好きではない。

やっぱテレビドラマが面白いんですかね~。時間をかけてじっくりとキャラクターを動かし、視聴者を引き込むのが上手い気がするよ。

私としては『古畑任三郎』のシーズン4が観たいのですが、田村正和さんの体調からたぶん無理でしょう。スペシャルですらやる気はなさそうやし。

でもたまに今の芸能界で古畑の犯人をやるなら誰なんだろう?って考えることがある。毎回その時旬の俳優・女優さんが使われるからね。

せっかくなんで私の今考えた犯人と役者を発表させてもらうと

 

・今泉君の親族(息子か弟)役の犯人でアンタッチャブル・児島さん。

・声優の犯人役で山寺宏一さん。もちろん有名声優も出演させて。

・SMAPの代わりに嵐、もしくはももクロ。

・芸人枠としてサンドウィッチマンの二人。

・『孤独のグルメ』っぽさを出した松重豊さん。

 

などなど。思ったより流行りの芸能人知らなかったわw

最後は全然映画関係なくなりましたが、これにて。

まとめ

映画の内容に関しては話しきったので、ここでは今回の映画館のマナーについて少し文句を。イヤな方は読み飛ばして!

えー、今回『記憶にございません!』を観たのは平日の午後。結構年齢層が高くてマダムたちが多かったんですが、もうおしゃべりが止まらねぇw

夏休み中のワンピース映画レベルのうるささだったのよ。何?後ろの方にはとバス団体でもいるの?ってくらい和やかなおしゃべり。

やっぱり一番静かなのは子供もご年配の方も少ないレイトショーなんだな。まさかここまでウルサイとは思わなかったぜ。

普段は劇場マナーに寛大な俺。子供が話しているくらいじゃ平気だけど、大人になって50年以上生きててコレは酷いわ。一部の人たちだけなんだろうけど。

 

作品の内容とは一切関係ない話をしてすいませんでした!

以上!!!


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90年代生まれ。最近フリーランスを始めたばかりの映画フリーク。 映画鑑賞が好きな人も、そうでない人も楽しめる文章を心掛けて執筆中。 お仕事のご依頼はお問い合わせフォームまでお願いします。