どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回は『君の瞳が問いかけている』の感想です!
吉高由里子主演作なんて、めっちゃ久しぶりに見るかもしれません。マジで『僕等がいた』以来かもしれん。
共演している横浜流星くんも映画で観るのは初めて。邦画と洋画を分け隔てなく観ているつもりでも、ついつい偏っちゃうんですよね。
今年に関しては洋画があのあり様ですから、邦画に偏っているんだけれどもw
ってことで感想に参ります!
※この記事はネタバレを含みます!
君の瞳が問いかけている
あらすじ&作品解説
不慮の事故で視力と家族を失った明香里は、小さな楽しみを糧に毎日を明るく生きていた。ある日、明香里は管理人の男性と間違えて塁という青年に話しかけてしまう。彼はかつてキックボクサーとして将来を有望視されていたが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、現在は日雇いのアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。その後も時々やって来ては屈託なく話しかけてくる明香里に、塁は次第に心を開いていく。やがて塁は自分の過去が明香里の失明した事件と接点があったことを知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、不法な賭博試合のリングに立つことを決意する。
本作は韓国映画の『ただ君だけ』をリメイクした作品です。
不勉強ながらオリジナル版は鑑賞していないのですが、『ただ君だけ』の下敷きとなった『街の灯』は鑑賞しております!
『街の灯』はですね。僕の一番好きなチャップリン映画でして。笑いと感動、暖かさの3拍子で何度観ても幸せな気持ちになれる作品なんですよね。
「スルメ的ベスト映画101本」にも選出しておりまして、万人におすすめしたい作品の一つです。
【関連記事】映画ブロガーが見つけた本当に面白い映画ランキング101本!
監督は『僕等がいた』で吉高由里子とタッグを組んでいる三木孝浩監督が務めています。
他の監督作は『フォルトゥナの瞳』、『アオハライド』とかですかね。有名or流行りの俳優を起用した恋愛映画が多いイメージ。
僕は『僕は明日、昨日の君とデートする』が好きかな。ほかは特にないですがw
来年は山崎賢人主演の『夏への扉』が公開予定です。
評価
僭越ながら『君の瞳が問いかけている』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
4
★★★★☆☆☆☆☆☆
感動はしたけど、暖かさが消えた『街の灯』
ここで一応『街の灯』を復習しておきますと、チャップリン演じる男が盲目の女性を助けるって話です。
基本的な流れは本作と一緒で、チャップリンは少女の目を治すために頑張るけど、手術のお金を手に入れた途端、逮捕されてしまいます。で、少女の目は治ったものの、刑務所から出てきたチャップリンのことに気がつかない。なぜなら、チャップリンは目の見えない彼女に「紳士」だと偽っていたからです。
本作以上にシンプルなストーリーですが、90年近く前の映画ですからね。それが現代になってもリメイクされるって凄いことなのよ。
そもそも、本作は『ただ君だけ』のリメイクであって、『街の灯』にとっては玄孫くらいに当たるものだと思うのだけれど、ボクシングとか目のこととか、同じような設定がいろいろ詰め込まれていました。
ラストには普通に感動というか、ジーンときたんだけど、暖かさは感じません。監督の趣味なのか「陽だまり」感はあるんだけどさ。そういう物理的な暖かさではなく、映画から受ける印象がどうも冷たく感じる。
理由を考えてみると、寂しい海だとか、寂れたビル、地下格闘場など、マイナスイメージを感じるロケーションが多い。しかも重要な場面が大体そこだから、余計にね。
あと横浜流星の演じる塁にセリフが少なく、感情をあまり表に出さないキャラなんで、共感しようにもできないんですよ。自分で動くより、受動的な人間な気がして。
「なんかいろいろ流されて、右往左往するなぁ」とか思いながら。いや、根底には明香里への気持ちがあるんでしょうが、あまり芯がなさそうな印象を受けました。
「俺、もう決めたんで」的な台詞が出たら、大体覆されますからね。「じゃあ…1回きりですよ?」と。
今回は脅されていたとか、金が必要とか理由はありましたが、そのままチャンピオンになって欲しかったけどなぁ。そこで簡単に脅しに屈してしまうのかと。いや、陣さんが優しすぎるんだよ!
他にもいろいろ…というか、地下格闘技的な設定が2000年代前半って感じで、若干微笑ましくなっちゃうよねw
ボクシングシーンは流星くんの肉体美の美しさが目立って、男の僕でも釘付けになるけど、戦い自体は特筆すべき点はないしなぁ。途中でキックボクシング通り越して、カポエイラみたいな動きしてましたが、あれが正解なんでしょうか?
まぁ流星くんの肉体美さえあればね。ボクシングシーンは他のところに目が行かなくなるのでしょう。
リングに黒人のマッチョが入ってきたときは、吹きそうになりましたがw あきらかに「強そうだけど最後は負けるヤツ」の雰囲気プンプン出してましたからw
あとはラストがスゲェしつこい。
「どんだけ引っ張るねん!」って感じで、エンドロールに行くタイミングを逃してしまったような。
『君の名は。』で例えるなら、滝くんと三葉がラストで何回もすれ違うみたいな映画でしたよ。「会うなら会う、会わないなら会わない」で早く決めて欲しい。
映画では体感したくないソワソワ感。これが狙いなのかもしれませんが、僕はただただ長く感じてしまったよ。
もちろん、それなりの間とかリズムは理解しているし、早く終わればいいってもんじゃないけども!これはさすがにリズムぶち壊しで、僕の感動が半減しましたね。
まとめ
コロナ禍になってから、登場人物たちがマスクしてないと、リアリティを感じなくなりましたね。
別に作品が悪いってわけじゃなくて、こんなことになった世界がどうかしてる。
「みんなマスクしなくていいの?」「それ3密じゃね?」とか、頭をよぎってしまう人がいるんじゃないでしょうか。
正直、今後の映画はコロナ自体が何事もなかったかのように行くのでしょうか? それとも、コロナを描かなくても「ほら、あの緊急事態宣言の時が~」って台詞があったりするのかな?
いろいろ映画業界も変わってしまうような気がするぞ!
以上!!!
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