いやぁ川栄まさかこんなに早く結婚するなんて思わなかったわ(笑)
芸能人もそうですが同年代が結婚するとショックが大きいね。この間まで学生気分だったのにもう結婚する人いるのかと。
結婚ってもっと上の世代の話のはずだったんだけどなぁ。まだまだ若いけど歳を感じますわ。
ってことで今回観た映画は川栄李奈が声優を務めている『きみと、波にのれたら』です!
私スキューバダイビングは好きでもサーファンはダメなんですよね。理由はただ波酔いするってだけなんですが(笑)
と言うかこの時期のアニメ映画凄くないですか!?『海獣の子供』に続いて、コレと『天気の子』までが立て続けに来るんだもん。
もちろん邦画だけじゃなくて今年のアニメ映画大本命『トイ・ストーリー4』があるし、イルミネーションの『ペット2』も。アニメが熱いね!!
では作品紹介から!
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『きみと、波にのれたら』
あらすじ
子供の時からサーフィンを楽しんでいた向水ひな子(川栄李奈)は大学への入学を機に海に近い街へと引っ越してきた。
まだ荷物も片付かないある日、隣の廃墟で違法に打ち上げられた花火の火の粉がひな子のマンションに飛び移り火事になる。
何とか屋上に逃げ出したひな子は助けに来た消防士の雛罌粟港(片寄涼太)に一目惚れ。一緒にサーフィンをするようになり、いつしか互いに惹かれ合う関係に。
そんな幸せな日々が続かに思えたが、溺れた人を助けに出た港が命を落としてしまう。
海がトラウマになってしまったひな子は港の死をなかなか受け入れられず、大好きなサーフィンも止めて食事もままならなくなっていた。
しかし、二人の思い出の曲を歌うと水の中に港が現れることに気が付き「また一緒にいられる!」と喜ぶひな子だったが…。
監督:湯浅政明
放送スタートからずっと『クレヨンしんちゃん』に携わってきたアニメーターのひとりで、『マインド・ゲーム』や『夜は短し歩けよ乙女』などの長編映画も手掛けています。
テレビアニメの『四畳半神話大系』はアニメーションもストーリーも大好きで、当時は原作まで買ったほど。でもアニメの方が面白かった記憶あるんだよな。
『きみと、波にのれたら』はこれまでの作品ほど尖ってないように思えて心配が大きかったのですが、湯浅監督作品なら観に行きますよ もちろん。
キャスト
主演を務めたのは声優初挑戦となる片寄涼太。ジェネレーションズのメンバーですね。正直言って彼の出演している映画を観たことないんですが。
声優初挑戦なのに長編アニメで、しかも主演って珍しいですね。期待しちゃうよ俺は(笑)
そしてヒロインに川栄李奈、主人公の妹役に松本穂香、後輩役に伊藤健太郎と全員声優として観るのは初めてな人たちばかりでした。
うーん、棒読みになってないといいけど…。
評価
僭越ながら『きみと、波にのれたら』の満足度を★10段階で表すと…
★6
キーミーがー ながめてーる みなもはー あざやかにきらめきー♪
何度も歌うから覚えちゃったよ(笑)
そちらの世界にはこの1曲しか歌がないんですか?ってくらい口ずさむからね。思い出の曲なのは分かるけどさー、頭から離れなくなっちゃったじゃん!
人を選びそうな湯浅監督作品にしては万人に向けられて、観やすい作品なんじゃないですかね。
声優たちも自然な演技だったと思うし、特にひな子役の川栄はひな子に成り切っていた感じがしました。
ただ、これと言ってこの映画にしかない特別なモノとかはないし、良い意味でも悪い意味でもよくあるストーリー。
分かりやすいから私は好きですけどね。
ってことで以下詳しい感想です。ネタバレにご注意を!
感想
Brand New Story
この映画を代表するジェネレーションズの楽曲。刷り込みを重ねれば自然と覚えてしまうものなんですね。
序盤のイチャイチャシーンから最後までしつこいほど聞かされますよ(笑)
それもこの映画自体がこの楽曲を宣伝するために作られたんじゃないかと思うほど。
世間一般のカップルがそれぞれの思い出の曲を持っているのかは知らないけど、これはやり過ぎです。
たぶん本作を観た人達は終わった後にネットで検索してるんじゃないかな。「あの曲何だったんだ!?」って。
劇中で本当のカップルが歌っているかのようにイチャつきながら歌うシーンがあったのですが、羨ましさを通り越してイラっとしましたからね(笑)
湯浅監督のアニメでここまでリア充っぷりを見せられるとは想像もしてませんでした(笑)
アニメーションの空気感
本作はサーフィンと海が舞台なんで水の表現に力を入れているんですが、同時期に『海獣の子供』があったのが悪かったな。水のうねりとか質感はあっちのアニメーションの方が凄い。
でも『きみと、波にのれたら』と『海獣の子供』とでは海に対するイメージと言うか描き方が違うから、これはこれで好きです。
『海獣の子供』が飲み込まれそうな深みのある海で、『きみと、波にのれたら』はソーダみたいな軽い海って感じかな。伝わらないか(笑)
で、海以外のアニメーションの方もですね独特の空気感があって、まさにオープンエアー(ゼルダの伝説 BotWを参照)!
映画じゃないけど、ゲームキューブで初めて「風のタクト」をやった時を思い出しましたよ。
ホワイトとブルーが合わさって美しいコントラストを生み出していました。
ただ、キャラクターの首が異常に長いのと顎が尖っているのが気になる…(笑)
なんだそのスピードタイプの顎は!!
川栄李奈の演技力
この作品は川栄李奈の女優としての幅をさらに広げた作品になることでしょう!
だってあまりにも歌もセリフも自然過ぎて、女優・川栄李奈じゃなくて恋人を亡くした向水ひな子そのものでした。元々川栄びいきのところはあるんだけど、それを抜きにしても最高だったわ…。
キャラクター的に恋人ができた時と喪った時のギャップを演じ分ける必要があるから、他の棒読み役者だったら作品自体に全然違った印象を持ったかもしれません。
特にラストの声をあげて泣くシーンね。映画のキモだし、ひな子としての成長が見て取れる重要なシーンなんで丁寧に演じてくれて感謝の気持ちでいっぱいです(笑)
逆に港は声の抑揚もなく途中からマジでサイコパスなんじゃねぇかと。ひな子と歌ってた歌声は良かったけどね。
こういう自分を完璧に見せてくる人間無理ですわぁ。
以下完全にネタバレなんでご注意ください!
港が現れた理由
死亡する直前「雪の後の波に乗ると願いが叶う!」と聞かされた港。
バイト中のひな子を差し置いて一人で潜りに行ってしまうのですが、そこで悲劇が起きます。
その時に港が叶えたかった願いって言うのが「ひな子とずっと一緒にいたい」ってことだったんですね。だから水の中に幽霊?として現れてくるわけです。
ここで面白いのが水の中の港はひな子以外の人たちには見えない点。だから周りから見るとひな子は「彼氏が死んじゃって病んだ女」そのもの。死んでしまった彼氏が再び目の前に現れたのだから喜ぶのは当たり前ですが、それは依存しすぎなんじゃないのと。
そこで関わってくる港のもう一つの願いが「ひな子が自分の足で波に乗れるようになること」です。
超上から目線でキザで「なんやこの男!」と思わずにはいられませんが、この2つの願いは大きく矛盾してます。だって傍にいたら依存しちゃうから、結局自分の足で波乗れないし。
だから港はひな子が「自分の足で波に乗れるよう」になったら成仏する設定になってるわけです。
成長物語
全体的にこの映画を観てみると主人公は港の方ではなく、ひな子だとわかるはず。
あくまで港はひな子が成長するためのサポート役、これはひな子が自分の足で波に乗るまでの映画だからです。
じゃあ「波に乗る」ってなに?もちろん文字通りサーフィンするだけじゃありません。
「波に乗る」は「恋人である港の死を受け入れ、それを乗り越えた先にある自分の道を歩むこと」と解釈できると思います。
それを表しているのがラストの声をあげて泣くシーン。
あそこでは港が成仏しているため、歌を歌っても港は現れてきません。港が死んだ後のふわふわとした夢と空想のような世界から、現実にある「自分の道」へと戻ってきたんですね。
その後ライフセーバーになり再びサーフィンを楽しんでいるシーンが挟まれ、ついに港の死を乗り越えたことが分かります。
まとめ
『夜は短し・・・』とか『四畳半神話大系』みたいに尖りきって、他作品と差別化された作品ではなかったけど観やすくて私は好きです!
湯浅監督の世界観が大好きな方にとってはどうなんでしょう。やっぱり大衆向けではない作品を望むのでしょうか。
そしてやっぱ川栄が…。うん、川栄が。
以上!!!