映画『IT/イット THE END』ネタバレ感想 続編を作ることの難しさを感じてしまった

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

『IT/イット THE END』までは良いんだけど、「それが見えたら、終わり。」の部分はどうしても好きになれません。

前作からそうだったのに、まさか続編にまでサブタイトルが引き継がれるとは思いませんでしたよw

普通に『イット2』とか『IT チャプター2』でいいのにね。サブタイトルで映画の内容を説明してしまいがちな邦題はダメだな。

というワケで、今回は『イット 2』のレビューになります!

前作が『スタンド・バイ・ミー』×ホラーといった感じでジュブナイルものとしても楽しめたから、めっちゃ刺さったんですよね。

その後に『ストレンジャーシングス』観たり、今年は『サマー・オブ・84』というジュブナイルものもありましたが、俺は『イット』が一番好き。

前作についても後程語りたいんで、前置きはこの辺にしておきます。

 

※この記事はネタバレを含みます!

IT/イット THE END

あらすじ

前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。

映画.com

監督

メガホンを取ったのは前作と同じアンディ・ムスキエティ監督。

ギレルモ・デル・トロ監督プロデュースのもとに製作されたホラー映画『MAMA』でデビューした監督ですね。

『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール監督もそうだけど、人間の心理を掴む才能があるように思えます。

『MAMA』だったら幽霊を登場させるまでの引っ張りとか、前作『イット』ならジワジワとペニーワイズを日常に侵食させていく過程とか。心理的に恐怖を感じざるを得ない演出が見事なんですよね~。

今後はハリウッド版『進撃の巨人』を監督するらしく、日本の漫画を如何に実写化していくかに注目です!

 

キャスト

主演を務めたのは『X-men』のプロフェッサー役で有名なジェームズ・マカヴォイ

子どもの時代は吃音持ちで引っ込み思案だけど、やる時はやる性格でしたね。ペニーワイズに攫われた弟のために奮闘する姿が印象的でした。

そしてヒロインのベバリー役に『MAMA』でムスキエティ監督とタッグを組んだジェシカ・チャステインがキャスティグ。マカヴォイとは『X-men ダーク・フェニックス』で共演していました。

 

あと個人的に気になるのがリッチー役のビル・ヘイダー

『宇宙人ポール』とか『スーパーバッド』の警官役で出演している、俺の中では面白い人枠w 大人リッチーはコメディアンが演じるんじゃないかと言われていたから、ピッタリのキャスティングだと思っています!

そしてペニーワイズ役は前作同様ビル・スカルスガルドが演じていますので、恐怖さは折り紙付き!目つきが怖いんだよ!

 

評価

僭越ながら『IT/イット THE END』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

★5

 

さすがに3時間は長すぎた

私としてはどうせ映画館に行って1900円払うなら、上映時間は長い方が良いと思っているんですが。どうやら今回に限ってはそう言うワケにはいきませんでした。

ホラー映画で3時間は長すぎるよ。長くても2時間くらいが良いです。前作も2時間以上あったけどさ。

とりあえず言えることは、カップルがデートのついでに「ハロウィンだから怖い映画観ようぜ!」と気軽に観に行ける映画ではないってこと。

しっかりとトイレ対策をして、ペニーワイズの恐怖から3時間耐えられるだけの気持ちを作ってからじゃないと後悔しそうではありますねw

そして前作を復習しておかないと楽しめるシーンも結構ある。完全に地続きの続編であるから当たり前ですが。

 

あとはですねー。結構中だるみが激しかったかなと。

ところどころでホラー展開が用意されているんですが、さすがに3時間ともなるとホラー苦手な私でも慣れてくる。

ラストやペニーワイズ撃退方法も何とも言えない微妙さで、最後はそれで良いのかと。あれほど最強に描かれてきたペニーワイズが……。な展開でちょっと残念。

ビル・ヘイダーが演じたリッチーは私の想像通り場の雰囲気を和ませるナイスな役でしたね~。エディーも前にも増して良いキャラしてました!

 

ここから先は『IT/イット THE END』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

ペニーワイズとルーザーズ

このシリーズの顔にもなっているペニーワイズ

前作公開後、その衝撃的なビジュアルと演じたビル・スカルスガルドの演技によって、ひとつのアイコンのようになったよね。

演じたご本人はめちゃくちゃイケメンで高身長な俳優なのに、ペニーワイズになると一転して完全なホラーキャラクターになるから、俳優ってスゲェなと。これいつも言ってるんだけどさw

昔テレビ映画でイットが実写化したことがありまして、その時はティム・カリーという俳優が演じていました。『ロッキー・ホラー・ショー』のフルター博士役の人ね。

その映画を中学生くらいで観た時からペニーワイズという存在を知っていたのですが、当時は牙をむき出しにしたペニーワイズを観てもあまり怖いと感じませんでした。むしろ面白いとすら感じたんですよ。

これは何故なのだろうと考えた時に、やっぱり演出や技術の問題って言うのがあるのかなと。特に演出面に関してはムスキエティ監督が逸脱しすぎていて、「ペニーワイズをどう怖く見せていくか」が徹底されているように思えます。技術面ではペニーワイズが口を開く場面とか、動きとかだね。

あとは時代もあるかなと。時が進むにつれて怖いと感じるモノが移り変わっているような気がするし、古いホラー映画を観てもイマイチ怖く感じないのは”流行り”のせいでもあるのかも。

 

そんな感じで90年代のティムカリー版ペニーワイズよりも、圧倒的に恐怖度を増した今回のペニーワイズ

ビル・スカルスガルドは演じるにあたってペニーワイズの表情を徹底的に研究したのだとか。監督と話し合って「このシーンでは、この表情で行こう!」みたいにしていたんですかね。

改めて彼自身どんなヤツなのかと言いますと、27年周期で舞台となる街デリーに現れる人食いモンスター。

大人には姿が見えなくて、子供が一番怖がる姿に変身して食べる。かなりエグイことしやがりますねw

前作ではルーザーズクラブがペニーワイズを撃退することに成功したんですけど、彼は27年周期で街に現れることから、大人になったルーザーズたちの前に再び姿を表すと。

今度はペニーワイズも復讐心に燃えているみたいですからね。大人とか子供とか関係に無しにルーザーズを襲うのでしょう。

 

で、その最強モンスター・ペニーワイズと再び対決し、今度は二度と蘇らないようにするのが今作のストーリー。

他のルーザーズメンバーが街を出ていく中、ただ一人デリーに残ったマイクの呼びかけによって再び集うのです。

27年も経っていますから皆それぞれ結婚したり、仕事についたりと過去を思い出すこともなく別々に生活しています。中でも太っちょだったベンはマッチョなイケメンになっているという変わり様。これならベバリーとの仲も安心なはず!

ただ残念なことにスタンリーだけは集合する前に死んでしまいます。最初からメンバーが一人少ない状態で始まってしまうルーザー達。

久々の再会に喜ぶのも束の間、さっそくペニーワイズの魔の手が彼らを襲うのでした。

ペニーワイズの倒し方

ここが一番の疑問点というか、残念な点。前作であれだけ攻撃しても死ななかったペニーワイズをどうやったら倒せるのかと、2年間考えていた人も多いでしょう。

原作は最初の方しか読んでいないし昔の映画もほとんど記憶にないので、倒し方が同じだったかは定かではないのですが、色んな意味で驚いてしまいましたw

デリーに一人残ってペニーワイズについて研究を続けていたマイクが言うには、シャカピワー族が作った壺のようなものに封印?するらしい。魔封波かよ!ってね。

倒すためにはルーザーズメンバーそれぞれの思い出の品が必要だと。良く分からないのですが、とにかく忘れている過去の記憶を巡って、思い出の品を集めていくストーリーになります。

前作で語られていなかったペニーワイズとの闘いもちょくちょく登場して、恐怖と戦いながら品物を集めていくんです。

 

この流れどっかで観たことあるな~と思ったら『アベンジャーズ エンドゲーム』でしたね。

あの映画も3時間ちょっとと長い作品で、半分くらいから最強の敵を倒すアイテムを探すストーリーになるのです。

長い話になってしまうと、登場人物をひとつにまとめて描くのはめちゃくちゃ大変。だから『アベンジャーズ』『イット』もメンバーをバラけさせて、個々のストーリーを描くような群像劇っぽい構成になっちゃうんですよね。

そうした方がキャラクター一人一人に魅せ場が作れるんで、観ている側も楽しくはあるんだけど。

ただ、個々の思い出探しストーリーが非常に単調と言いますか、正直面白味に欠ける。

思い出の地に行って不思議な現象が起き、少しばかりの回想シーンの後にペニーワイズが現れて逃げる。このパターンが何回か繰り返されるのよ。

そりゃあペニーワイズが登場すれば驚くし、普通に怖いけども。なんか違うんだよな~。

ここのモノ集めの場面が長かった割にはラストに活かされていないような気がする。

もう少し縮めてテンポ良く進めてくれればと思うのだけど、ペニーワイズに対するトラウマ部分を描きたかったんだろうからな~。単純に「カットしても良くね?」とは言えない部分が多かったです。

 

そして一番のハイライトであるはずのラスト。これだけペニーワイズに対策を施してきたのだから、封印が成功するのかと思いきや……。

「結局その倒し方で良いんですか?」とツッコみたくなるような倒し方をされてまして。詳しくは劇場で観て欲しいのですが、私は満足できないラストでございました。

大人ビリーは小説家として活動しているんだけど、彼の書く物語は結末がダメらしい。骨董品屋の店主として登場したスティーブン・キング本人にも、そのことをいじられていました。

皮肉なことに本作もビリーの小説と同じくラストがダメだったよねと言いたい。むしろ伏線だったのかなとすら思うよ。

好きだったシーン

気を取り直して、最後に私のお気に入りシーンをいくつか紹介したいと思います!

まずは中華料理店でのフォーチュンクッキーのシーン。パンダエクスプレスとかで貰える中におみくじの入ってるクッキーですね。

本来ならば一言「人生何が起きるか分からない」とか「何事も期待し過ぎは禁物」みたいな、適当な言葉が書いてあるのですが、ここではcutやitといった単語だけが出てくる。

で、メンバー全員のおみくじを合わせるとペニーワイズからのメッセージが浮かび上がってくるという演出です。

このシーンはルーザーズとペニーワイズが27年ぶりに接触するシーンで掴みの部分。後に中だるみはありましたが、ここまでは完璧に近かったと思います。

 

ホラーの部分で言いますと、今回はビックリするシーンまでに心理的なカウントを入れることが多かった気します。

ペニーワイズが蛍を追ってきた女の子に対して「3カウントしたら痣を吹き消す」というシーンもありましたし、バワーズがベッドの下から風船を引き抜くシーンも観客にカウントさせていたシーンでしたね。

ベバリーがかつての自分の家に戻った時、ベバリーの背後で老婆が不気味な動きを見せているシーンも好き。

単純にドカン!と音で驚かせるよりも、フォーチュンクッキーや老婆のようにジワジワと攻めてくる恐怖が好みなのです。

 

キャストとしましては、やっぱりビル・ヘイダーかな。

たまに得意のものまねを披露してくるところもね。ジャバザハットペニーワイズがめっちゃ上手いというw

ビル・ヘイダーは声優としても活躍していますし、「フォースの覚醒」から登場しているBB-8の中の人でもありますから、ちょくちょく素顔を出してくれるのが最高でした!

ラストのシリアスな場面になっても彼とエディーのシーンは和むというか、ホッとするよね。

あと、前作のキャスト(子役)と今作のキャストが同じ場面にいるシーンがあって、そこは良かったですかね。

まとめ

 

俺は前作の方が断然好きかなw

 

この記事の冒頭部分は映画を観る前に書いているのですが、テンションが観る前と後では大きく違う。

ダメってわけじゃないんだけどな~。好きか嫌いかで問われれば好きと答えるんだけど。

『進撃の巨人』実写化はどうなるんですかね~。

以上!!!

 

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