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『リメンバー・ミー』の成功が記憶に新しいピクサーからまたしても名作が誕生いたしました!!
結論から言うと
『インクレディブル・ファミリー』マジ最高。
いや、アニメ映画史上最大のヒットになった作品は伊達じゃないですねw
それでは詳しいレビューにいってみましょう!
あらすじ
スーパーパワーを持つボブたち家族は平凡な日常を送っていたが、ある出来事をきっかけに、母ヘレンがイラスティガールとしてヒーロー活動をすることに。
多忙になった彼女の代わりに家事と育児を任されたボブは、底知れない能力を秘める息子ジャック・ジャックの世話に悪戦苦闘。
そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。
引用:映画.com
感想
[aside type=”warning”]注意ここから先は『インクレディブル・ファミリー』のネタバレを含みます。まだご覧になっていない方はご注意ください。 [/aside]
タイトルについて
本作の原題は『Incredibles 2』で一目で続編だと分かるタイトルになっています。
しかし邦題『インクレディブル・ファミリー』は明らかな続編であることが分かるタイトルを避け、新規の方を狙ったタイトルですね。
この策略は『カーズ/クロスロード』とか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』のように様々なディズニー配給映画で使われているんです。
しかし、そんな作戦が裏目に出てファンからは「雰囲気が合わない」とか「原題と意味が異なる」のような不満が出ているのも事実。
かくいう私も集客だけを狙い、とってつけたようなタイトルは嫌いですが『インクレディブル・ファミリー』に関しては結構合ってたと思いますね。
ミスター・インクレディブルよりジャック・ジャックとかヘレンの方が目立っていましたし、夫が家事・育児に奮闘するストーリーと合っていて良い邦題なんじゃないかな?
皆さんはどうですか?邦題とか気にしないって人もいるかもしれませんが…。
映画の第一印象を決める大事な部分なので大事にして欲しいですね。
[kanren postid=”856″]前作越えが確実な正統続編
これは続編モノ全般に言えることで、前作を超えられる作品は少ないんですよね。
人によってマチマチではあるものの、確実に前作を超えられた続編って『ターミネーター2』と『X-men2』くらいしか思いつきません。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も『ジュラシックパーク』も『デッドプール』も1の方が面白いですし(個人的に)。
ピクサーも同様に『トイ・ストーリー』、『モンスターズインク』、『ファインディング・ニモ』辺りは1が一番好きで、前作を超えられた続編はなかったんです。
『インクレディブル・ファミリー』を観るまでは…。
前作ラストの直後から始まる完全な続編だった『インクレディブル・ファミリー』は前作の良さは残しつつすべてがパワーアップしたまさに最高の続編です!
もうとにかく面白い!頭を使わずに面白い!これには「ピクサー最高ですわw」と声を大にして言わざるを得ません。
『リメンバー・ミー』を観るまで「イルミネーションに押されてピクサー衰退気味なんじゃ」くらいに思っていたんですけどねw
これは世界一売れたアニメ映画だということもうなずけます。だって面白いんだもん。
キャラクターとの再会
前作が公開されてから14年。前作は当時まだ小学生だった私も繰り返し観ていた作品でもあります。
そして大人になって再び帰ってきた馴染み深いキャラクターたち。
始まってすぐに小学校の友達と久々に再会したような感覚に襲われました。
どのキャラクターも『アベンジャーズ』に負けないくらい魅力的かつ、『アベンジャーズ』以上に可愛げがありますよね。
こんなキャラを創造できるピクサーマジすげぇ。
特に慣れない子育てと家事に奮闘するボブが人間臭くて、もはや愛おしいw
敢えて家での活躍だけに抑え、ヘレンをヒーロー活動に従事させるストーリーも秀逸です!
そして前作以上にバイオレットとダッシュ、ジャック・ジャックにスポットが当てられたのも◎。
ガジェットも含めこんなん子供が観たら興奮間違いないでしょうw
ピクサー版『ウォッチメン』
本作はよくDCコミックスの『ウォッチメン』と比べられることがありますよね。
『ウォッチメン』はとある事件によりスーパーヒーローが規制され、活躍できなくなったヒーローたちを描いたアメコミ随一の傑作コミックで、ザック・スナイダーの手により実写化もされています。
『ウォッチメン』を観た方ならわかる通り、本作と『ウォッチメン』はかなり似ている部分はあって大人向けのコミック(映画も)として描かれた『ウォッチメン』をいい意味で子供向けにアレンジした作品ですよね。
正直全然『ウォッチメン』よりこのシリーズの方が面白いとは思いますが…。
『ウォッチメン』以外にも『ファンタスティック・フォー』とかいろんなアメコミから影響を受けていると思われるため、完全なパクリという訳じゃないですw
現代の脅威
なんかのドキュメンタリー番組みたいなサブタイトルを付けてしまいましたw
本作に登場する悪役の一人スクリーンスレイヴァ―は現代人が持つ弱点について言及しています。
つまり、ヒーローの活躍をスクリーン越しに観たとしても何の役にも立たないと。
ヒーローが戻ってきたとしても逆に守られていることで人間は弱体化してしまうと。
結構偏った思想を持った悪役でしたが、彼女の考えは我々現代人にも当てはまるのではないでしょうか?
同じピクサーだと『ウォーリー』も技術の発展に対する皮肉が込められている作品で、ちょっと不気味な感じがしましたよね。
『ウォーリー』ほどじゃありませんが、本作も現代人が抱える問題を顕著に取り入れた作品です。
評価
以上のことを踏まえまして恐れながら点数を付けさせていただくと
★10個中・・・・・・
★9
今年の公開された映画の中ではトップクラスの面白さでした!
毎回こんな面白い映画ばかりだったらいいのに…。
ちなみにピクサーの次の映画は来年公開の『トイ・ストーリー4』。
3でめっちゃ良い締めくくりを迎えたのにまだ作るのかって感じですが、そこはピクサー!うまくやってくれるんじゃないかな。
この映画が好きな人は
『インクレディブル・ファミリー』及び『ミスター・インクレディブル』が好きな人にオススメできる作品をいくつかご紹介していきます。
『ベイマックス』
同じくディズニーが作ったヒーロー映画。
日本では何故かほっこりする系の作品かのようなプロモーションをされていましたが、れっきとしたヒーローモノです!
マーベルのコミックが原作なんでマーベル映画が好きな人もぜひ。
『ウォッチメン』
「もっと大人向けのヒーロー映画が観たい」っていう方にはこれ。
『インクレディブル・ファミリー』と同じ題材を使った完全大人向け映画です!
原作ファンからは賛否両論あって残念ながら完璧な作品とまではいかないものの、観る価値はあり!
『X-men』シリーズ
『インクレディブル・ファミリー』と同じくいろいろな能力者が登場するヒーロー映画。
能力を持つミュータントが差別を受けているという点もちょっと似ていますね。
正直迷走している気がするシリーズですが、『X-men』と『X-men2』は面白いので、迫力ある能力者バトルを観たい方はオススメ。
以上!最後までご覧いただきありがとうございます!