どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今年もいよいよこの季節がやってきてしまいました。
そう、ハロウィーンです。
日本だと夏にホラー映画がたくさん公開される印象がありますが、海外だとこの時期なんですよね。
そのため、Netflixでもヴァンパイアだったり、今回のようなハロウィーン題材のモノだったりと、ホラーっぽい映画が配信されます。
まぁ、ガチホラーってよりも子供も楽しめる作品ではあるんだけれども。
というわけで、今回は『ヒュービーのハロウィーン』の感想になります!
まずは最近Netflixの映画にアダム・サンドラー出すぎじゃね?って話をしたい。
去年は『マーダー・ミステリー』があって、その前は『ウィーク・オブ・ウェディング』があって、今年はすでに『アンカット・ダイヤモンド』が配信されていますからね。
調べてみると、直近の出演作はほとんどNetflixの映画でして。相性良いんでしょうね。
※この記事はネタバレを含みます!
ヒュービーのハロウィーン
あらすじ
セーラムの住民たちからバカにされている臆病で心優しいヒュービーが、今年のハロウィーンは何かが違うと気づき、町の安全のために立ち上がる。
セーラムってのはアメリカにある街の名前ですね。ここは別名「魔女の街」と呼ばれておりまして、それが今回の映画とどう関係してくるのか…。
この街では中世に魔女狩りも行われていたらしいんですけど、それを現代で街のシンボルマークにしてしまうという潔い姿勢がちょっと好き。
監督
メガホンを取ったのは、アダム・サンドラーとタッグを組むことが多いスティーヴン・ブリル。
Netflixオリジナルの『サンディ・ウェクスラー』や『ドゥ・オーバー: もしも生まれ変わったら』を監督した人ですね。もちろん、どちらも主演はアダム・サンドラーですw
キャスト
主演のアダム・サンドラーがこれまで出演してきたNetflixオリジナル映画をまとめると、
- リディキュラス・シックス
- ドゥ・オーバー: もしも生まれ変わったら
- サンディ・ウェクスラー
- マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)
- ウィーク・オブ・ウェディング
- マーダー・ミステリー
- アンカット・ダイヤモンド
- ヒュービーのハロウィーン
の8作品!こんなにNetflixオリジナルに出演している俳優っていないんじゃね?
アメリカでは劇場公開された作品なんかもありますけども、なんか活躍の場を移した感じがしますね。
【関連記事】Netflix『アンカット・ダイヤモンド』ネタバレ感想 サンドラーのクズさが光る!
共演はノア・シュナップ、スティーブ・ブシェミ、レイ・リオッタ、ケヴィン・ジェームズなどなど。
評価
僭越ながら『ヒュービーのハロウィーン』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
3
★★★☆☆☆☆☆☆☆
子供向けか、大人向けかわからねぇ
半年ほど前に『アンカット・ダイヤモンド』で絶妙にシリアス&コミカルな演技を見せたかと思えば、次は抜けた男の演技ですか…。
いや、アダム・サンドラーが演じることで憎めないキャラになるのは理解できるんだけど、『アンカット・ダイヤモンド』ほど自身の持ち味を生かしきれてない感じ。うーん、個性を出し過ぎて、逆にこってりしちゃった印象です。
確かに良い奴ではあるのですが、彼が惚れられる理由がわからん。子供たちにとっても、楽しんでやってることを注意されたら好きになれるわけないわな。それも警察でもなんでもなく、自警団のような男に。
アダム・サンドラー好きでも、飲み込むのになかなか時間がかかりそうなヒュービーでしたw
そんなヒュービーに感じていたイライラも、いい意味でストーリーに作用していれば良かったのですが、ただイライラするだけというw ヒュービーをはじめ、セーラムの住民をだれ一人として好きになれない。
結局だれもお咎めなしで、何が解決したのか分からね-。ヒュービーに対する殺人未遂にも匹敵するようなイジメは容認できないし、それを笑って見過ごす警官もどうかしてる。「コメディだからオールOK!」と一言で片づけられるものじゃないよ。
僕的にはコメディでもドラマでも、「人間の感情」はおろそかにしちゃいけないと思っているんですね。魔法を使おうが、ゾンビが出ようが構いませんが、感情の部分をフィクションにしちゃうと、とたんに安っぽくなります。
本作の主人公ヒュービーは街の住人から長年イジメられていました。それは大人だけでなく、子供たちにもモノを投げられる始末。警察や神父、シスターおかまいなしに彼をからかいまくるのです。
正直、序盤から僕は笑えませんでした。「どうせ最後には皆に受け入れられるんだろ~」とか思いながらも、笑えないくらいに彼への仕打ちがひどすぎる。
これで観客にヘイトを貯めて、後半に復讐劇!って感じなら良いけども、まさかの全員許す展開。「実はお前が羨ましかったんだ!」という、どんでん返しもびっくりな展開でございましたw
ストライクゾーンが広い僕でも、「これはどうなのよ?」って感じでして。許すのはまだ良いとしても、絶対気まずくなるよな。「アメリカと日本の文化の差なのか?」と思ってしまうほど、僕には理解できない内容でした。
えー、そして本作に登場するヴィラン…というか、街の平和を脅かすモンスターたちの話。
なんというか、全体的に引っ張り過ぎなのよね。いろいろなことを。精神病棟から逃げてきたヤバい奴が相手かと思ったら、次は隣人の狼男。そしてジャックオランタンの被り物の謎のキラー。全員の正体はなんてことないものなのに、ずっと引っ張ってくるからさ。
そもそもストーリー的にホラーにはなり得ないっていうのは分かっているんですよ。なんてったって、これは「アダム・サンドラーの映画」ですから。
にもかかわらず、引っ張る引っ張るw 「いや、もういいからストーリー進めてくれよ!」って90分の映画なのに思いましたからね。
あと、これが子供向けか大人向けかわからねぇ。
ストーリー的には完全に子供向けで、グロテスクな描写もありません。けれども、おそらく子供たちには理解できないだろう下ネタが連発。日本語翻訳ミスってね?と不安になるくらい、下ネタ部分が異質でして。
アメリカの子供は早い段階でいろいろ知るんですかね。それともちょっと下品な言葉を覚えたての子供に向けた映画なのか…。
ただ、ママのTシャツに下ネタがプリントされてるのは笑いましたわw たまに日本で売ってるTシャツの英語がおかしい!って話題になりますが、それを客観的に見た感じ。
僕は英語そこまでわかってないんで、英文がプリントされた服は着ないことにしてますわ~。着たとしても意味を調べるようになったよね。
そんな感じで、「ヒュービーのハロウィーン」の感想でしたっ!
まとめ
アダム・サンドラーは結局よくわからないんですわ。色んな役やるのは良いけど、意外とシリアスやらせても上手だと思うんだよな~
でも、Netflix配信に切り替わって、自分のやりたい映画を作ってる感じはありますよね。大抵の映画に製作として名を連ねているし。
スピルバーグの『1941』じゃないけど、やりたいことやらせても面白くなるわけじゃないんだな~って。
結局製作に入らなかった『アンカット・ダイヤモンド』が一番面白かった気がしますね。
以上!!!
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